ソードアート・オンライン死を喰らう者と絶対なる剣士
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1始まりは突然に
前書き
徹夜して《ソードアート・オンライン》一期を見て書きたくなって書いてしまった……
「リンクスタート!」
俺は仮想世界にダイブするコマンドを叫ぶ。
俺、桐ケ谷和人ことキリトは『ソードアート・オンライン』の世界にダイブした。
「帰ってきたこの世界に」
俺は、目の前のガラスに映る自分の姿を見て呟いた。
武器の片手剣を背負いフィールドへと走っていると1人のプレイヤーに足を止められた。
「兄ちゃん。元βテスターだよな?」
「そうだけど……」
「やっぱりそうか。俺にレクチャーしてくれないか?恥ずかしいが俺、仮想世界初めてでよ」
「いいぜ。俺はキリト」
「俺はクラインだ。よろしくな」
◆
同じ頃
「帰ってきたんだ」
一人の少年が『ソードアート・オンライン』の世界にダイブしてきた
「うし、早速フィールドに向かおう」
少年は武器の両手斧………鎌を背負いフィールドへとかけていくと一人のプレイヤーに止められた
「おにいさん、元βテスターでしょ?」
俺に話しかけてきたのは女の子。とても元気で活発そうな子だ。
「そうだけど?」
「ボク初めてだからさ、レクチャーお願い!」
「わかった。俺はソウ。よろしく」
「ボクはユウキだよ。よろしくね」
「じゃあ、フィールド行こっか。とその前にユウキちゃん武器は?」
「ボクは片手剣だよ」
「よし。じゃあ、行こうか」
◆
俺達がターゲットにしているモンスターはスライム相当である青いイノシシである。
名前は《フレンジーボア》だ。
《フレンジーボア》は俺に気づき突進してくるが、俺はそれをさらりと躱し、ユウキがいる方向に促す。
「ユウキちゃん、行ったよ!」
「うん!」
ユウキちゃんは片手剣を構えフレンジーボアに斬りかかる。
斬りかかると同時にユウキちゃんの片手剣が光り出す。ユウキちゃんは飲み込みが早く既にソードスキルが扱えるまでに成長した。ユウキちゃんはソードスキルの《ソニックリープ》を発動させる。ズバーンと音と共にモンスターがポリゴン(ポケ○ンじゃあないからな!)になった。
「ユウキちゃん、本当に飲み込み早いな」
「ソウの教え方がいいからだよ」
ユウキちゃんは俺と同じく感覚派だな。
「ボクご飯食べに一度落ちるね」
「わかった。何かあったらここに連絡してくれ」
と言い、俺はユウキとフレンド登録する。
「またな」
「あれっ」
「どうした?」
「ログアイウトボタンが無いだけど……」
そんなことあるはずはないと思いメニューを開く。
「本当だ。LOG OUTボタンが消えている…」
まあ発売1日目だし不具合があって当然かと思い、GMコールをして不具合を知らせようとしたが、
「…だめだ、GMコールやっても繋がらない。どうなんてんだよ?」
そんなことを言っていたら鐘の音が聞こえた。その途端に俺たちは始まりの街にワープしていた。
「ソウ!これ、どうなってるの!?」
「わからない。他の人たちもここに強制ワープされているようだ。」
そんなことを言っていると他のプレイヤーが「おい!上を見ろ!」と叫んだ。そこにはwarningと表示され、赤い液体のようなモノからローブを被った何かが現れた。
こんなことが出来るのは恐らく運営だろう、ということはログアウトボタンがないことのお詫びかな?と思っていた……
ころが俺にもありました!
「プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ。私は茅場晶彦。」
そのあと赤いローブもとい茅場晶彦はこう説明した。
それを聞いて俺は頭が真っ白になった。
ログアウトボタンがないのは仕様だということ、百層をクリアしない限りログアウトできないこと、HPが0になる、または外部から強制的に外されるとナーヴギアの高出力マイクロウェーブで脳を破壊すること、要するに「死ぬ」ということ、そしてそれで既に213名ほどの人が死んだということ。
そして、茅場晶彦の言葉が発せられる。
『これはゲームであっても、遊びではない』
最後に、茅場晶彦から全プレーヤーのアイテムストレージにプレゼントを贈られた。アイテム名“手鏡”、それを全てのプレーヤーが取り出して覗き込んだ瞬間、皆の身体が光輝き、その輝きが消えると、誰もがゲーム内のアバターの姿ではない、姿に変わっていた。
「これ………俺?」
隣から「これボクの顔だよ!!」のユウキの声が聞こえたので横を向くと一人の少女がいた
「お前ユウキか?」
「そうだけど。 なんでボクの名前知ってるの?」
声が少し怯えていた。
それはそうだろう。いきなりデスゲーム宣言され、見たことがないプレイヤーに話しかけられたら。
「もしかして、ソウ?」
「うん。取り敢えず来てくれ」
俺とユウキは広場から少し離れ、俺はユウキにこれからのことを提案する
「いい。 良く聞いて。 茅場の言う通りなら自分を強化しなくちゃならない。MMORPGってのはプレイヤー間のリソースの奪い合いなんだ。システムが供給する限られた金とアイテムと経験値を、より多く獲得した奴だけが強くなれる。この始まりの街周辺のフィールドは、同じことを考える連中に狩り尽くされて、直ぐに枯渇するだろう。モンスターのリポップをひたすら探し回るハメになる。今のうちに次の村を拠点にした方がいい。俺は、道も危険なポイントも全部知ってるから、レベル1の今でも安全に辿り着ける。 俺はすぐに次の街に行く。 ユウキ、お前はどうする?」
「ソウと一緒に行くよ」
「わかった……。 行くぞユウキ!!」
〝俺達〟はこのデスゲームを生き残る為に、次の街まで必死に走り続けた。
続く
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