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詩集「棘」

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たとえ出会っても



緩やかに流れてく
時の小川に想い浮かべて
いつか君に届くようにと
願いをかけた…

会えずに毎日は ただ繰り返す
君の居ない空っぽの箱庭で…

一人切りで まるで人形みたいに
空虚なままで暮らしてる
淋しさ隠すだけで手一杯で…

たとえ出会っても
選ばれることなんてありはしない
それでも君に会って
愛しさが僕を取り戻させた


風吹く木陰は
君のような笑顔を零し
胸に溢れた思い出たちは
どれも大切で…

流離うように日々を歩いてる
道なき道を進んでるみたいに…

まるで壊れた羅針盤のように
クルクルと回ってるだけ
ここがどこかさえも分からないままで…

たとえ出会っても
他の誰かの一人になるしかなくても
恋しくて…愛しくて…
想う心は誰にも負けない

たとえ出会っても
選ばれることなんてありはしない
それでも君に会って
愛しさが僕を取り戻させた

切なさも哀しみも…愛しさも
心に写した君の面影も全て持って
僕はどこまでも…歩いてく…



 
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