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インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら

作者:しばいぬ
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第1話《スコール》

 
前書き
なんか会話が少なすぎるのです(´・ω・`)
夏休み中なので更新は早いです。
原作を知っている前提で進めます。
他キャラとは仲良くやってるってことで(´・c_・`)
それでは第1話です。
 

 
紳士淑女諸君、こんにちは。織斑一夏です。

IS学園へ入学してから一ヶ月がたち、クラスのお堅い空気も、すっかり柔らかくなった。低反発枕みたいだ。

俺は、最初は千冬姉の妹として、いつも通りの目で見られていたが、もうそんなことはない。俺が凡才と言うことが、みんなわかったのだ。

もちろん、蔑みがたまに聞こえてくるが、そんなものはもうなれている。

それに、この学園には幼馴染みが二人もいるので、相談もできてしまう。しないだろうけと。

一人は篠ノ之箒、小さい頃から同じ道場で稽古をしていた仲間だ。

もう一人は凰鈴音。近くの定食屋の子供で、小学校で色々あり、それなりの仲である。いつの間にか中国から戻ってきていて、しかも、代表候補生だというのだから、驚きである。

長いこと同じ時間を過ごしたのに、ここまでさが出るとは・・・後悔先に立たずだ。後悔はもう少し積極的に(略)






これといってなにも起きない、平凡な一日が過ぎる。俺は、バイトをしているため帰宅部だ。今日はバイトないけどね。

寮に帰って、誰もいない部屋に向かって「ただいま」と言う。一人は寂しいぜ、べいべー。

ルームメートの箒は部活中のようだ。

特にやることがないため、俺はすこしの間ベッドにダイブしてから、勉強を始める。

千冬姉に勝つには、整備士になるしか道がない気がするからだ。

俺は、バッグから参考書を取り出す。

そしてわざとらしくシャーペンを高くあげる。効果音はキュピーンだ。

なんかこれをすると、集中できる気がするのである。













この世の天才は、二つに分けられる。

努力して、天才と呼ばれるようになるひとと、最初から天才の人である。

千冬姉は、前者に当てはまる。そしてIS製作者、篠之野束は後者だ。

天才とは99%の努力と、1%閃きである。閃きは、努力に比例する。

だから俺は、勉強しまくってどうにか秀才になろうと奮闘するのです。

オレって偉い。偉い俺。



















おっと、どうやら寝てしまったようだ。

時刻は午後7時、そろそろ、箒が帰ってくる頃だろうか。

ーがチャリ ドアが開く。俺はすかさず近寄りこう言う。

「お帰りなさい、あなた。お風呂にする?ご飯にする?それとも、ワ」スパンッ

驚くべき速さで竹刀が振り下ろされ、俺のキュートなヘッドにヒットする。

「何をバカなことをやっている」

ため息をはきつながら言う、相変わらず無愛想な箒さんである。

まぁ、疲れて帰ってきて、同性にこんなこと言われたら、俺でもムカつくけどさ。

だが、男にはやらねばいけないときがある。それが、今だ。次の言葉を発しようとしたとき、素早く竹刀が振り下ろされる。


ースパンッ


この人は、読心ジツでも持っているのだろう・・・か。






「先・・・ご飯食べてきます・・・」痛む頭を撫でながら、俺はすごすごと部屋を出る。

ここまでが、テンプレである。












夕食を終えて、部屋に戻ると、一通メールが来ていた。

箒はまだお風呂だろうか。

見たこともないアドレスだ。これまで、出会い系サイトからまったくモテなかった俺だが、ついに春がきたのだろうか。とすこし、興味がありメールを開いた。

メールの内容は、こうだった。

『千冬さんより強くなりたくありませんか?




































織斑一夏君』

俺は最初、意味がわからなかった。

俺が性同一性障害ということは、千冬姉しかしっていないはずだ。

じゃあ。この人はいったい。

最後に、日付と地図の画像が写し出されていた。

その日にここに来い。と言うことだろうか、その日はクラス対抗戦の日付である。

なんにせよ、俺のことを知っている人がだれなのか、興味がある。いや、興味よりは恐怖があった。

千冬姉しか知らないことを、知っている。

千冬姉、が秘密をばらすようには思えない。つまり、この人物は、俺のことを調べたのである。

いったい、何が目的なのだろうか。


*


クラス対抗戦当日。俺は俺のクラスの代表、セシリアさん、というより鈴の応援をしたかったがメールの場所へ向かうことにした。

そこはIS学園から、徒歩10分ほどのところにある倉庫だった



高校の体育館ほどの大きさの倉庫の回りには、雑草が好き勝手にはえている。

ドアに鍵はかかっていなかった。錆び付いたドアを横にスライドさせる。ガガガガと大きな音をたてドアが動くと、倉庫内の鉄っぽい匂いが鼻をついた。

中は倉庫というのは名ばかりで空だった。長い間使われていないのか、天井には穴が開き、床の埃が光に群がる蚊のように舞っている。

不意に後ろから、驚くほど澄んだ声がした。

「織斑一夏君。来てくれて嬉しいわ。」

気配もなく、自然に、後ろにたっていた女性は『スコール・ミュゼール』と名乗った。

その女性は、豊かな金髪でスラッと背が高い。ウエストが細く女性用スーツが板についている。

スコールさんは笑みを作りながら、話しかける。「あなた・・・織斑千冬さんを越えてみたいとおもわない?」

「ど、どういうことですか。」俺の声は震えていた。

なぜか怖かったのだ。それはおそらく、得体が知れないものへ向けての、恐怖なのかもしれない。

ーーーーコツコツとヒールを鳴らしながらスコールが近づいてくる。



俺は、足を動かすことが、できなかった。
その歩みは、鼻と鼻が触れそうな所で止まった。彼女のほうが背が高いからだろうか、とても威圧感がある。

「あなたにはまだ早すぎるわ。それに」笑みが不適な笑みにかわる。 「あなたは必ず力がほしくなるもの。」

スコールは背を向け、立ち去り際にこういい残した 「臨海学校、楽しみにしてね。」




*


俺が学園に戻ってきた時には、一年のクラス対抗戦は終わっていた。

結果は、鈴のクラスの優勝。というのも、鈴の砲弾、砲身が透明の衝撃砲《龍砲》に翻弄されたからだった。

そんなのチートや!チーターや!


*


クラス対抗戦が終わり、6月になった時。

俺達のクラスは、二人の転校生を迎えていた。

 
 

 
後書き
第1話、申し訳程度のIS要素(´;ω;`)

次は臨海学校編です(。・x・)ゞ♪ 
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