星の爆弾が降る夏
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「星、無いじゃん」
それもそうだ。愛花に連れ出された時刻は部活から帰ってきたばかり。星の出ている時間ではないだろう。
「そうだね」
俺は愛花の気に触れないように返した。
「賢太郎、星探してよ」
「は?何で俺なの」
「良いから。星見れないで帰るとか私が嫌だから。」
正直、俺はもうこのまま帰りたい。
だがそれを言ったところで彼女は帰らせてくれるだろうか。答えは目に見えているし、愛花はすでに探し始めている。
「わかったよ。その代わり愛花も探して__」
「あ、結からライン来た。賢太郎、探しといて」
........
それはないでしょう、愛花さん。
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