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『過去への旅』

作者:零那
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『カラッポ』


あの頃の僕達が在ったから現在(イマ)の僕達が在るんだと、貴女は言った。

其れはそうなんだけど...
僕は、あの頃の僕達みんなで在りたかった...

無情に行き交う人々を見ては希望すら持てずに生きた。

ただひたすら繰り返してくだけの無意味な毎日なら要らない。

そんな日々を刻む価値は無い。

こんな日々を刻む意味は無い。

貴女が言った、夢や希望は手の届かないところにはない。
自分自身の中に在るのだと。

でも、僕は、僕がカラッポだから、そんなものは何ひとつ無いんだと...

 
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