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詩集「棘」

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運命なんてありはしない



風の噂なんていらない
知りたくもないことまで
聞いてしまいそうだから

余計なことばかりの日々
苛立ちは頂点間近
ポッカリ空いた心の穴は
いつまで経っても埋まらない…

運命なんてありはしない
些細なことで揺れ動く
人なんてそんなものでしょ?
きっとそれは
吹き抜ける風のようなもので


君が元気かなんて僕は
気にしては溜め息ついて
きっと楽しくやってるさ…

これは本当に厄介で
想う程イラついてしまう
一日中君のことしか
考えられずに頭抱え…

運命なんてありはしない
ただ密やかに恋をして
想い伝えたいと祈って
きっとそれは
真夏の熱い陽射しみたいに

君に恋をして 僕は一人になった
考えもしなかった…こんなに弱かったなんて…

運命なんてありはしない
些細なことで揺れ動く
人なんてそんなものでしょ?
きっとそれは
吹き抜ける風のようなもので



 
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