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真・恋姫無双〜中華に響く熱き歌

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序章
  第1話 熱気バサラ、外史に渡る!

 
前書き
初めまして。
そうでない方はこんばんは。
では、どうぞ! 

 
205X年、ある銀河のある星にある男がいた。
その男は、背が高く、黒髪で逆立たせるという髪型をしており、丸眼鏡をかけている。
服装は白いカッターシャツを着ていて、下はダメージジーンズを履いており、右足に黄色いバンダナを巻いている。そんな男がギターを引いて、歌を歌っていた。
その男が何に歌っていたのかは分からないが、実に気持ちが良さそうに歌っている。
しばらく歌を歌ったところで、男は満足そうに笑い、
「へへ、どうだったよ、おれの歌は?」
男はそう言うと後ろを振り向く。
後ろには、いつの間にか人が立っていた。
その人物を視界に捉えた瞬間、驚いた。
なぜなら、その人物は、腰にブーメランタイプの水着のようなもの1枚だけ身につけており、もみあげをおさげにしている筋肉隆々な男であり、体をくねくねさせている一風変わった人物だったからだ。
普通の人なら、大声をだすなり、警察に電話するなりの対応をしただろうが、歌っていた男は、少しだけ驚いたあとに
「変わった格好だな、寒くねーのか?」
と言った。
後ろに立っていた男は、気に止めていないふうに
「あら、心配してくれるのお〜?初めての対応で嬉しいけど、大丈夫よ〜ん。ありがとね〜ん」
体をくねくねさせながら言った。
歌っていた男は
「そうかい」
とだけそっけなく言った。
そして後ろにいた男に
「で、なんか用か?」
と言った。
後ろの男は、
「うふふ、あなた本当に素敵ね、食べちゃいたいくらいだわ。でも、今日はあなたにお願いがあって会いにきたの」
「お願い?なんだそりゃ」
そう言うと後ろの男は
「あなたの歌をある星の人たちに聞かせて欲しいのよ」
「おれの歌をか?誰に聞かせたいんだい?おれの歌を聞かせてやるぜ‼︎」
「いきなりで常識じゃないというのは分かってるわん・・・っていいのかしら⁈まだどんな人たちかも言ってないわよん?」
「おれの歌を聞かせたいやつがいるんだろ?だったらそれだけで十分だ!おれはどんなやつだろうがおれの歌を聞かせるだけだぜ‼︎」
男はギターを鳴らしながらそう言った。
「うふふ、あなた想像以上の人ねん。もしかしたら、心どころか言葉も常識も通じないような星かもしれないわよん。それでも歌ってもらえるのかしらん?」
おさげの男はこう言いながら、諦めるかしらねん?と思った。
しかし男は
「へっ、常識や言葉が通じねえ、ましてや種族が違えかもしれねえ、だけど、おれにはそんなもん関係ねーぜ‼︎お互いの心が通じ合うまで自分の熱いハートを相手に響かせる、それが歌ってやつだ‼︎だからおれは歌い続けるだけだぜ‼︎」
男はそう大きな声で宣言した。
おさげの男は少し驚いた顔をし、そして微笑みながら、
「・・・うふふ、話には聞いていたけど、ここまで熱い人だとはねん。改めてお願いするわん。
どうか私の星の人々にあなたの歌を聞かせてちょうだい!」
おさげの男はそう言いながら頭を下げた。
「へっ、そんな頭下げなくていいぜ。それよりもおれの歌を聞かせて欲しいやつはどこにいるんだ?」
「ありがとうとお礼を言わせていただくわん。そうね、少し待ってもらえるかしらん。」
おさげの男はそう言いながら鏡手に持っていた。
「なんだそりゃ?鏡なんか持ってどうすんだ?」
男は疑問に思い、おさげの男にそう聞いた。
「うふふ、この鏡はね、私の星と繋がってるのよん。この鏡の力であなたを私の星に送るのよん。」
「へへ、そういうことか。燃えてきたぜ‼︎」
男はそう言いながら、おさげの男の名前を聞いていないことに気づく。
「そういや、あんた名前なんて言うんだ?」
「そういえば名前を名乗ってなかったわねん。重ね重ね失礼したわん。私の名前は、貂蟬で踊り子をしているわん。ちなみに漢女とかいておとめと呼ばれているわん。」
「そうかい。じゃあ、歌ってくるぜ、貂蟬‼︎」
男がそう言うと、鏡が光り、光が消えるころには男の姿は消えていた。
「うふふ、本当に熱い熱い、いい男ねん。ご主人様とはまた違ったいい男だわ。彼が外史に渡ることで、どんな影響が出るかは分からないけど、悪い結果にはならなそうねん。・・・あなたの歌を中華中に響かせてん、熱気バサラ〜ん」
おさげの男が最後に言った言葉は、風に流され誰に聞かれることもなく消えていった。
 
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