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オズのカエルマン

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第二幕その一

                 第二幕  カエルマンとの再会
 ティータイムを楽しんだ一行は馬車に乗ってすぐにイップの村の近くにある真実の池に向かいました、するとすぐにでした。
 馬車はお池の傍に来ました、そのあまりもの速さにです。 
 カルロスは馬車から降りてです、驚いて言うのでした。
「風みたいっていうか」
「あっという間だったわね」
 ナターシャがカルロスに応えます。
「都からここまで」
「さっき門を出たばかりなのに」 
 都のその門をです。
「あっという間だったね」
「着いたわね」
「いや、本当にね」
「風みたいだったっていうのね」
「だって僕達三時をかなり過ぎて出たんだよ」
 ティータイムをゆっくりと楽しんだのです。
「それでまだ日がかなり高いから」
「ええ、これならね」
「お花を拾ってね」
 ジグゾーパズルになっているそれをです。
「カエルマンさんと合流して都に戻っても」
「夜になってないよ」
「明るいうちに帰られるわね」
「うん、そうなるよ」
「晩御飯には間に合うわ」
 ナターシャはこのことについてほっとしてお話しました。
「夜になるかって思ってたけれど」
「ええ、大丈夫よ」
 ドロシーも馬から降りました、そのうえで皆にお話するのでした。
「木挽の馬は物凄く脚が速いから」
「だからですね」
「もうすぐにね」
 それこそというのです。
「都に戻られるわ」
「大丈夫なんですね」
「そう、だからお花を拾ってね」
「夜までにですね」
「都に帰って仲良くね」
「皆で晩御飯を」
 こうお話してでした、そのうえで。
 一行はお池の近くにあるそのジグゾーパズルになっているお花を探しました、するとお花の周りに幾つもでした。
 パズルの欠片が落ちています、その破片達を一つずつです。
 拾いつつです、ジョージは欠片を拾いつつです。
 ここで、です。こう言うのでした。
「カエルマンさんは何処かな」
「ここにおられるんだよね」
 ジョージが神宝に応えます。
「そうだったね」
「うん、その筈だけれど」
「ええと、何処かな」
「若しかしたら」
 ここで神宝はふと閃いて言うのでした。
「お池の中かな」
「あっ、カエルマンさんは蛙だから」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「お池の中にいるのかも」
「そうだね、じゃあ」
「ちょっと呼んでみよう」
 神宝も欠片を拾っています、そしてです。
 お池のほとりに来てです、こう呼びました。
「カエルマンさん、おられますか?」
「あっ、君達もう来たんだね」
 すると早速返事が帰ってきました。
「いやいや、お水の中にいたのでね」
「僕達にはですか」
「気付かなかったよ」
 こう言ってでした、そのカエルマンがです。
 お池の中からひょっこりと黄色い蛙のお顔が出て来ました、シルクハットまで被っているそのお顔は紛れもなくカエルマンのものです。
「御免ね」
「いえいえ、それでですけれど」
「あのお花の欠片だね」
「僕達今それを集めてるんです」
「うん、話はもう聞いてるよ」
「連絡を受けられたんですね」
「電話でオズマ姫からね」
 直接言われたというのです。 
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