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2.友人救出物語 〜ただし嫌いな人間はボコる〜

作者:クシャル
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神が創った空間ーーー神の間。

神の間を破壊し(やってはいけない、迷子になる。)進む白夜。

白「っとここかな、入り口は。

外見は隠せても気配は隠せないってな、とうっ。」

暗い暗い闇の地面と思しき場所を力を込めて蹴る、すると穴が開き光が漏れ出す。

白「お?

転移式の魔法陣、どこかに転移するのかな?」

どこに転移するか分からない魔法陣、白夜は意気揚々と飛び込んだ。




ヒュンッ

異世界ラシュバルト、その星の知識や情報が白夜の脳内に入ってくる。

白「上空?

罠か••••、つってもこんなので殺せると思ってたのか?」

笑わせるぜ、と上空を飛びながら悠長に移動する。

しばらく進むと、ウォルトディシル(以下、王都)と呼ばれる大きな水の都と、そこより少しずれた上空に大きい黒い影。

白「おっ、黒トカゲ!」

ダークネスドラコと呼ばれる世界屈指の強さを持つ黒ずくめのドラゴンである。

白「あいつの肉は美味いんだよなぁ、人間に加担するつもりはねぇけど、人間の領地に入っちまったからな。

俺が美味しくいただいた後元いた場所に戻そう、そうとなれば安楽死させなきゃかわいそうだな!」

それじゃあいっただっきまーす!と巨大なハンマーらしきものを持ち白夜は突っ込んでいった。

突っ込んできた白夜に気がついたダークネスドラコはブレスを吐こうと口に炎を溜める。

しかし、間に合わず白夜の笑顔のまま驚異のスピードで振り切ったハンマーらしきものに当たり、吹っ飛ぶかと思いきやそのまま落下した。

白「黒トカゲの魂ゲット、これでよし。

あとは死体を持って行こう。」

狩りとった(?)ダークネスドラコの魂を謎の瓶に入れる。

そしてダークネスドラコの尻尾を掴み、王都の門前まで来る。

ドッゴオオオオン‼︎

大きなクレーターが出来る、門番は驚き腰を抜かしていた。

白夜はダークネスドラコの死体の上に立つ。

白「人間、これ解体してくれ!」

一瞬惚けた門番2人、そして悲痛なツッコミが響いた。

「「出来るかああああッ‼︎」」」

白「んだよケチ、じゃあ入ってもいいか?

俺、解体屋探さなきゃ。」

「「待て待て待てッ、身分証明できるものはないのか⁉︎」」

白「だって俺外から来たんだぜ?

んなものない、怪しいなら誰か彼か呼んできて判断を仰ぐことだな。」

門番2人は少し話し合うと、仕方ないといった風に門を開き始めた。

門1「お前がどこから来たのかは分からないが、ダークネスドラコを討伐してくれたという情報がさっき入った。

だが、問題は起こさないでくれよ?」

白「善処するぜ。」

門2「今知り合いの解体屋を呼んだ、少しすれば来てくれるだろうよ。

あと、これはここの地図だ、なきゃ不便だろ?」

白「おお、サンキュー!」

助かるぜ、と地図を受け取り地形を頭に叩き込む。

白「なるほど、ここは東門なのか••••。

となるとここからそんなに離れてないギルドは••••••、そもそもギルドに入る意味はあるのか?」

門1「ギルドに入ると食費が安くなったり、一般人じゃ入れないところも入れるようになる。

ここのマハル大図書館なんていい例だな。」

白「ここには大図書館があるのか⁉︎」

門1「ああ、何でも世界中の本を集めているところらしいぞ。」

白「そうか!」

ニパッと嬉しそうに笑う白夜。

?「お〜い!」

門2「おっ、来たようだな。」

手を振って走ってきたのは大男、しかしイケメンである。

白「汗も滴るいい男ってか、暑苦しいわ。」

門2「誰に言ってんだ?」

白「独り言だから気にしなくていいぜ。」

ア「いやーすまん、道具の準備してたら時間かかっちまった!

それにしてもでかいな、滅多にいないぞ?」

門2「アディールさん、こいつがダークネスドラコを狩ったって連絡が入りました。」

ア「マジでか⁉︎

すごいなお嬢ーーー」

白「燃えつきるほどラリアットおッ‼︎」

ア「何dーーーグハッ⁉︎」

性別がバレそうになり思わずラリアットをかます白夜、証言隠滅とでも言うようにガッツポーズをした。

しかし、白夜にラリアットを喰らったアディールはピクピクと痙攣している。

ア「な••••、何でッ••••••俺がこんな目に••••••!」

門2「日頃っから暇があれば女性の尻を追っかけ回しているからじゃないっすかね。」

ア「失礼な、俺はただ••••ー」

門2「言い訳は見苦しいっすよ、あと言おうとしたことはもう5264回聞きました、いい加減飽きますって。」

白(復活早いなぁ。)




あれからしばらく、門番2とアディールは話し込んでいたため、白夜と門番1は一緒にお茶を飲んでいた。

白「あ、茶柱が立ってる、いいことあるのかな。」

少しして門番2とアディールが戻ってきた、アディールは顔が腫れ上がっていたが。

ア「すまんな、ちょっと女性の魅力について語ってた。

今解体するから待っててな。」

白「分かったぜ、お茶でも飲んで待ってるぜ。」

作業に取り掛かり始めたアディールは少しすると白夜たちを呼んだ。

門2「どうしたんすか、もう女性の魅力の話は聞き飽きたっすよ?」

ア「そうじゃない、見てみろこの傷。」

アディールがダークネスドラコの胸にあった傷を指差す。

門2「あ、これは••••、あれ?

じゃあこのダークネスドラコは緊急討伐にされていたドラゴンっすか?」

ア「そうみたいだな、良かったじゃないか、金ががっぽり手に入るぞ!」

白「俺田舎から来たからどうすればいいか分からないぜ、ギルドにも入ってないぜ。」

ア「そうなのか⁉︎」

白「そうだぜ。」

アディールは少し考えたあと手を打って提案する。

ア「もう遅いし、いったん解散しよう。

俺はこいつを解体して預かっておく、おじょーお前さんはとりあえずギルド登録を済ませたらどうだ?」

お嬢ちゃんと言いそうになったが、ギリギリのところで止まった。

白「そうするぜ、明日はどこに行けばいいんだ?」

ア「地図はもらっただろ?

俺は“アディール解体屋"ってとこで普段は仕事をしてる、だからそこに来ればいい。」

白「了解、そんじゃまた明日!」

アディールたちと別れて門をくぐり中へ入って行った。 
 

 
後書き
ちゃ、ちゃんとダークネスドラコは復活させましたよ?

大丈夫大丈夫。

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