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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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漆黒の勇者と雷帝の出会い

 
前書き
何時かやろーぜ!って言ってて今まで忘れてた(すんませんした!!)Wライトボス攻略編です!!明日は四時間なので一応投稿可能です。
……何故だ、他のは書けないのに何故かコレだけ考えつく……Wライトの成せる業か!? 

 
「なぁ、雷斗。時間移動、してみねぇ?」
途端、料理をしていた雷斗の手が止まった。
最近、DE・BA・NN自体少なくなった彼らは、丁度黒鉄家にお邪魔してきた。
料理関係は全て雷斗か凜が受け持っており、当番制になっていた。
更についでで言うと、最近、異世界からの客が良く入ってくる。極め付きはやはりユキ王勢とダーク関係、特にアルマ等の神連中だ。
と、それは置いとくとして、雷斗は手を止め、火を消すと目の前の人物ーーーーゼロこと来人に言う。
「……また御決まりのチートかよ。お前高スペック過ぎるだろ」
「高スペックと言うならお前も、いやお前らの世界の人間もだろうが」
来人は言うと、雷斗は溜め息を着く。
「一部の人間だけだ。レイトに関したらありゃデータだぞ?」
「俺もストレアもそうですが?」
「お前らは特殊過ぎんだろうが!!」
皿に盛り付けた物を雷斗は来人に投げると、箸を持った来人がコンマ一秒で平らげた。
「ごほがこうすへっくだっへ?」
「食うか喋るかどちらかにしろ!!………ったく、こんな日に限ってツッコミ役居ねぇし……!」
「はいきんはみんはひっはりだほだはらな~」
因みに通訳すると、最近みんな引っ張りだこだからな~である。
「……で、何だって?時間移動?」
すると、飲み込んだ来人が、冷蔵庫から雷でカルピスを取ると、そのまま戻して飲む。便利だと思うが溶けないのだろうか。
「ぷはぁ!そうそう、時間移動。お前さ、過去の俺と殺りたいって前々から言ってたじゃん?」
「そういやそうだな。主にダークに急かしてた訳だが」
雷斗は頷くと、来人は続ける。
「んでな?どうしたもんかな~、ってダークに相談持ち掛けられててな~」
「来人頼みかよ!と言うか得意の神能力はどうした!?」
「面倒だから使いたいないそうで」
「良く神になれたなアイツ!?」
雷斗は叫ぶと、カルピスのパッケージを燃やした来人は、続ける。
「てなわけで、ディケイドの世界移動能力と~、俺の雷帝の能力と~、その他諸々の世界の移動に関する能力を組み合わせて今朝漸く完成したのさ。名付けて~……」
ゴソゴソと白衣(勿論現役プログラマー兼ハッカー兼研究者なので自前。茅場さんと同じやつ)のポケットを探る。
「えーっと、これでもないあれでもない………あ、違うコレじゃない」
次々とポケットから出てくる発明品の数々に驚かされる雷斗。そもそもポケットの中はどうなっているのか。俗に言う青狸の四次元なんちゃらと言うものなのだろうか。
と、漸く見付けたらしく、引き抜こうとする。
「チャララッラッラッラー、何処でも何でも行きますよ、ワールドサモンスイッチ~(ダミ声」
「サモンって呼んでるじゃん!!と言うかスイッチっていってリモコンじゃん!!明らか手抜きだろ!!」
一通りツッコミを終えた雷斗に、来人は言う。
「あのねぇ、手持ちで持とうとしたらとある科学のなんちゃらのレベル五の巨乳さんの奴しか候補無かったのよ?それにね、俺の今の実力だとこのレベルが限界、ゼロさんマジ頑張ったのよ?褒め称える事はされても、ツッコミを言われる筋合い無いのよ?マジで、いやマジで」
「オイコラネタ要素満載のもんだろうが。ドラクエのルーラとかのネタ要因も突っ込んだんじゃ無かろうな!?」
「んー?本当わりかし使えるもん全部ぶちこんだからはいってんじゃねー?とりまドラクエ行ってこいよ」
「誰が竜狩りに行くって言った?その内やらせて貰うけども、取り合えずこれで過去のSAO入れんだろうな!?やだぞ別んとこでんの」
しかし来人、手を振って言う。
「でーじょぶでーじょぶ。ミスったらどっかうちの小説に出るから~」
「無責任発言で怖ぇんだけど!?」
「文句なら俺ではなく……自分の運命を呪え!!」
「ぜってぇ呪ってやるよお前のことをな!!」
雷斗はボタンを押すと、消えた。
「……あ、今のは」
と、来人が言い終わる直前。
「テメェふざけんなよ!?」
ボロボロの雷斗が帰還した。
「あー、やっぱり。ダークん所の小説に出たか」
「死ねよマジで!!いや、マジで死んでください!!」
「不死身なんで」
「死んでくれよ!!」
雷斗は叫ぶと、来人は言う。
「取り合えずこのヘッドホン着けてくれよ」
雷斗は渡されたヘッドホンを着けると、来人は言う。
「それで取り合えず俺と通信できるし、今の残されてるお前のSAOデータで入れるから。後、俺に会ったら背後から攻撃をすることをお勧めする」
すると、雷斗は疑問を口にする。
「何で?」
「……言わなきゃ駄目か?」
「いや、察した」
来人の顔を見て、雷斗は息を吐くと、今度こそ言う。
「そんじゃ、行くぜ!」
雷斗はスイッチを押すと、景色が代わり、そこはSAO第十層の地点だった。
「此処って……」
『第十層の迷宮区画だな、それも最上階』
すると、ヘッドホンから来人の声が聞こえる。
『ライト、此処のボスの名前はオロチ・ザ・マスター。サムライ型のボスで、ラスイチで強力な刀ソードスキル<雷迅斬>を放つ。……因みに言うと、コレは俺の発案のソードスキルだ』
「……はい?」
『えーっと、広範囲重攻撃五連続。此処まで酷いソードスキル持ちは後にも先にもコイツだけだ』
来人は言うと、ライトは少しだけ溜め息を着く。途端。

「おい、お前」

冷ややかな声と共に、ソードスキル光がライトの背後に迫っていた。
「うおっ!?」
咄嗟に飛翔を使い、両翼で防ぐと、シルバークロウ並みのスライドダッシュで下がり、両手に片手剣を手にするーーーーが。
「おい、ライト。彼奴はーーーー」
『ああ。そいつは俺だ。一番手の付け所が無く、ダークと共に、PKをやっていた頃の』
冷静に言った来人と同時、冷ややかな声が響く。
「ーーーーテメェ、何者だ?俺のソードスキルを防いだ挙げ句、その翼、その身体能力ーーーーそしてその顔。見覚えがねぇ」
鋭い眼光を向けられ、ライトは剣を握る手を強める。
『遠慮すんなよライト。手を抜いたらーーーー死ぬぜ?』
来人が警告した瞬間、雷帝は動き出した。

これが、漆黒の勇者と雷帝の本当の初めての出会い。 
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