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『過去への旅』

作者:零那
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『天狗』


神隠しにでも
あったんだろう。

あんな改造バイク
飛ばしてりゃ
いつ死んだって
しゃーない。

いつも喧嘩ばっか
大人に楯突いて
カッコイイと思ってる
馬鹿はクズだから。

親が甘やかし過ぎて
何でも自分が
正しいと思ってる。

『居なくても良い』
『居ない方が良い』

其れが現実だった。

違う。
誤解だらけ。

あの人は
そんなんじゃない。
そんな事無い。

『居場所が無くて、
足掻いては苦しんでた』
『甘えたくても、
そんな存在居なかった』

でもきっと、
何を言っても
誰も信じない。

そしてきっと、
何も知りたくない。
知ろうとは思わない。

おまえらみたいな
奴こそ、神隠しにでも
事故にでも遭えば良い。

 
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