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詩集「棘」

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ヒマワリ



真昼の月の薄い影
君の記憶と被る
日を追うごとに掠れゆく
残るは燃えるような想い

ほんの小さな出来事で
惹き返す情熱は
魂(ココロ)に君の名前 叫ばせた

君の心は 真夏の
ヒマワリ畑で隠れるように
時に戯れに現れては
僕を迷路へと誘う…


太陽のような笑顔を
君は誰に見せてるの?
僕のこの激しい感情
抑え込み切れずに嘆く

ずっと君だけ見ていたい
その光 隠したい
誰にも渡したくない 君の全て

大輪の咲うヒマワリ
君探す僕の行く手を阻む
どこからか聞ゆ 君の声は
僕を微睡みへと誘った…

君の笑顔 見たくて
追う僕の方がまるでヒマワリ
想い届かずに 君は還らず
僕に切なさを残した…



 
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