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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜

作者:
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シャルル・デュノア捕獲作戦

 
前書き
いよいよ物語が動き出します!! 

 
「くそっ!!」

私は空港を出て、辺りを見渡す。しかし、探している人物は見当たらない。それがイライラを増して行く、とりあえずがむしゃらに走って探すしかと思って立ち止まった時だった。後ろから変な声が聞こえて、意識を失ったのはーー

☃☃☃

その日、私とシャルはシャーロックさんを見送りに来ていた。シャーロックさんが無事に飛行機に入るのを見ると隣にいるシャルを見るが、そこにはシャルの姿はなく。私は取り敢えず、空港内を隈なく探すことにした。辺りをキョロキョロしながら走り回り、だがシャルは見つからなかった。
(シャーロックさんに夢中になってて、シャルをちゃんと見てなかった)
でも、取り敢えず。

「ミラさん」

【何?優里ちゃん、シャーロックはちゃんと帰ったかしら?】

「その話なんですけど、フランスの空港まで行けなくなってしまいました」

【え?】

「事情は後で説明するのでシャーロックさんのことお願いします」

【えぇ、分かったわ。あの人の面倒見てくれてありがとうね】

「いえ、当然の事をしたまでです。では、切ります。今度はシャルロットも連れて帰るので楽しみにしててください」

【じゃあね】

携帯を切るとポケットに仕舞う。その後は空港の外に出て、そう思ったら変な音で気絶してしまったというわけだ。

☃☃☃

「ねぇ。優里、どこまで行くの?」

「もう少しです」

「そう言って、もう何時間も歩いてるよ?」

私は後ろを振り向くと虚ろな目の少年が私を見つめる。その少年に笑顔を送ると目的地まで歩く。
(これでこの銃が使えることは証明出来た。あとはーー)
後ろを振り向くがお目当ての人物はまだ追ってこない。
(早く来い……、那珂優里……)

☃☃☃

「おい。優里?優里っ、優里っ!!」

頬に軽い痛みが走り、目を開けると見覚えのある人物が二人いた。一人は短い黒い髪の少年。もう一人は茶色が混じった黒髪をポニーテールにしている少女だ。その少年と少女が何故ここにいるのか、分からず……幻を見ているのではないか?と思ってしまう。

「一夏……箒……、なんで……?」

「なんでって。明日から二学期だぞ?シャルルも優里も二人揃って里帰りからまだ帰ってこないし、心配になって迎えに来たんじゃないか?」

(そうか……もう。そんなに日が経ってたんだ……)

「おい、優里。大丈夫か?」

心配そうに見つめる二人の幼馴染にニコっと笑いかける。むくっと起き上がると二人の手を握る。

「二人にお願いが有るんです」

「「え?」」

☃☃☃

「しかし、優里が私達にお願いなど珍しいな」

箒のその呟きに顔を真っ赤にさせる。チラッと一夏の顔を見るが一夏も箒と同じ事を考えているみたいだった。

「これが終わったら、二人のいうことをなんでも一つ聞きますから。早くシャルを見つけたいんです。………もう…自分のせいで誰も傷つけたくない……です」

「優里?」

「なんでもないですよ。ほら、早く探しましょう。早くしないと明日になってしまいます」

☃☃☃

「優里……ここは……?」

「わたしは優里ではないですよ」

「え?」

「でも、あなたにはまだ利用価値があります。もう少し、勘違いしててもらいましょうか?」

薄暗い部屋に連れて来られたらと思ったら、いきなり殴られた。床に倒れながら、僕が思ったことはただ一つだけだった。

(優里……ごめん……)
 
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