ハイスクールD×D大和の不死鳥
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44葬儀社
◇いのり
「俺達、第四勢力の名は葬儀社だ!」
ヤマトが宣言するとヤマトの後ろに魔法陣が展開され、ウェンディとシャルル、アースランドでの仲間、城鐘恵(しろがね けい)ことジェラールが現れる。
「ウェンディ・マーベルです!」
「城鐘惠だ。よろしく」
「エクシードのシャルルよ」
たぶん、グレモリー眷属とシトリー眷属、イリナは『猫がしゃべった!?』とか思ってる
「葬儀社とはずいぶんとマニアックなだな」
「知人の組織の名を借りてみた」
知人………涯の事だと思う………ヤマトなら、私の事なら〝仲間〟と言うと思うから…
「では、改めて聞こう、第四勢力〝葬儀社〟は我々三大勢力の味方でいいのだろうか?」
「その答えはYESだ。そのかわり忠告………脅しになるかも知れないが俺の身内に手を出そうとするなら三大勢力でも、神々でも、容赦はしない……そのつもりでな」
ヤマトは身内の事になると本気で潰す………アリサとオレーシャがあっちに来たときも自分を二の次に敵を一層した。涯との戦いでも、エンドレヴを身内に近づけないように戦っていた。
「安心してくれたまえ。ここに居るものはそのようなことはしないはずだ」
「だと、いいがな。それと、アザゼル総督」
ヤマトはアザゼルの方を向く
「俺にようか?」
「あなたはいつまで〝神器〟を集めていたもう一つの理由を隠すつもりなんだ?」
もう一つの理由……『禍の団
カオス・ブリゲード』の存在……
「どういうことだアザゼル?」
「どういうことですか?」
サーゼクスさんとミカエルがアザゼルに問いただすようにオーラを放つ
「ち、葬儀社は気づいていたみたいだな。しかたねえ、俺が神器使いを集めていたのは『禍の団
カオス・ブリゲード
』と呼ばれる、組織の対抗策だった。組織のボスはオーフィス」
ミカエルとサーゼクスさん、セラフォルーが驚いていた。
「そうか、とうとう動き出したのだな」
「ああ、各勢力の現状をよく思わない奴らで構成されている………何の目的だが、知らんがな」
「葬儀社では推測だが、オーフィスは故郷を求めているのではないかと思う」
ヤマトの推測は〝知ってる〟からきているよね?
「なるほど……それはあるかもしれんな……」
アザゼルがしゃべってる途中で、生徒会室の空気が重くなる。
「……招かれざる客が来たみたいだ」
窓から外を見ると魔法使いが何十人ほど、上空の魔法陣から現れる。
「これは旧魔王レヴィアタンの魔法陣?…まさか?」
私達の前に現れた魔法陣……誰が言ったかわからないけど旧魔王の一角の魔法陣らしい
「ごきげんよう、偽りの魔王達…そして各陣営のトップの皆様」
現れたのは、金髪で眼鏡を掛け、結構過激なドレスを身に纏った女性…気配からして悪魔、それもかなりの強さ(私と真名、ヤマトにしたら、レイナーレぐらい)の持ち主…サーゼクスさんの口振りからして、かつての魔王の末裔…
「先程からの口振りからして『禍の団』に与したと思って良いという事かい?旧魔王の血を引く者、カテレア・レヴィアタンよ」
「察しが早くて助かります。その通り、我々旧魔王派は禍の団への参加を決めました」
「カテレアちゃん!どうして…!」
「良くもまあぬけぬけとその様な言葉が出ますね、セラフォルー!ですがそれも今日まで!今日此処で貴方を殺し、私が魔王を名乗ります!そして世界を破壊し、新たなる世界を作る!」
旧魔王の血筋はテロリスト………少しは楽しめそう…
「そんなんだから、貴様ら旧魔王の血筋は魔王からおとされるんだよ……」
ヤマトがゆっくりと立ち上がってくる。
「っ!貴様!」
カテレアが激昂してヤマトに魔力で作ったであろう氷の槍を連射するが、
「〝砕け散れ〟」
ヤマトは言霊を使い、氷の槍をすべて砕く。
「なっ!?」
カテレアが驚いているのを完全に無視してヤマトは拳を握りしめる。
「それじゃあ僕の番だよね?」
ヤマトの顔はえがお……だけど、その笑顔が危険なことをカテレアは身を持って知ることになる…
続く
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