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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1000話

 
前書き
祝、本編1000話達成。
これも読者の皆さんが応援してくれたおかげです。
今後もよろしくお願いします。 

 
 ソ連の要求から始まったガン・ルゥのライセンス生産については、他にもオーストラリア、アメリカ、日本の3つの国に許可をする事になった。
 イギリスは最初不満そうだったが、レオンの交渉によりある程度の値引きをする事で収まったのは幸いだった。
 勿論他の国々からもライセンス生産の要望は来ていたのだが、取りあえず今回は第一弾という事で上記の国々に限定された。
 シャドウミラーと関係の深い国を選んだ訳だが……アンバールハイヴとの件で関係の深かったアフリカ連合、中東連合からも要請はあったのだが、今回は却下させて貰うことに。
 何しろ、その2ヶ国は技術的にはそれ程高くない為に今回は却下となった。一応現行の機体を現地改修する程度の技術力はあるが、第3世代機を開発したイギリスや日本、アメリカとは大きく引き離されている。
 一応F-14を基にして2.5世代機を開発しようとしてはいるようだが、生憎と開発が難航しているらしいし。
 ただ、アフリカ連合軍、中東連合軍にはザウートとバクゥを譲渡しているからな。そっち関係で技術力を高めれば……
 尚、ソ連は元々高い技術力を持っていたし、何気に去年2.5世代機を完成させているんだよな。この辺、中東連合軍やアフリカ連合とはやはり技術が違うんだろう。
 オーストラリアに関しては未だに第3世代機を完成させてはいないが、俺達シャドウミラーと最も関係性が深い国だ。その影響でシグーという、この世界の国々に譲渡したMSの中でもかなりの高性能機を渡してあったりするし、ガン・ルゥやリニアガン・タンクに関しても積極的に輸入している。その辺を思えば、開発してないだけで恐らく第3世代の開発は可能な技術力は持っているんだろう。……多分。
 大東亜連合? あそこは特定国家が妙な事を企らむ可能性が高いので、最初から問題外だ。
 そんな訳で、早速とばかりにライセンス生産を許可された国々がガン・ルゥの生産を始めたのだが……

「バッテリー技術の件でイギリスが1歩リードしているのは変わらない、か」
「そうね。元々そっち関係の技術で第3世代機の開発も進めたんだし、ある意味当然ではあるわ。だからこそ、ここにも自信満々で人員を送り込んできたんでしょうし」

 俺の隣でレモンが映像モニタで見ているのは、俺たちが今いる基地の中にある監視カメラ……否、防犯カメラの映像だ。
 ここは、以前からオーストリアの中に作られていた、プロミネンス計画を行う為の基地。
 ガン・ルゥのライセンス生産の許可が出たのと、タイミングを計ったようにしてこのカリンダ基地が完成したのだ。
 正直、俺達に任せればもっと早く出来上がっていた。何だかんだで、無人機を使って基地を建設するというのはシャドウミラーにとっては慣れた仕事だし。
 だがこの基地を建設したのは、この世界の人々だ。正確にはオーストラリアの軍と国連軍が共同で作った形だな。
 雇用対策という面もあったらしいから、それを考えれば確かに俺達が一気に作り上げるよりは良かったのだろう。
 その雇用対策というのが事実なら、だ。
 いや、オーストラリアに関しては恐らく本当だと思う。俺達シャドウミラーの基地があるという関係から、多くの移民が集まってきているし。
 そうなれば当然働く場所が必要になり、基地の改修というのは大規模な雇用場所となる。
 まぁ、軍事基地である以上、一般人を雇うのは色々と制限があるだろうが、それでも世界中の戦術機が集まって鎬を削る場所だ。その広さは当然非常に広大になる。
 国連軍……正確にはアメリカにしてみれば、それ以外にも色々と企んでいる事はあるんだろうけど。
 ともあれ、何もない場所に基地を建設するのではなく、既にある基地を改修するという事になっていたので、1年も掛からずに改修が完了したんだろう。
 この基地改修に関しては戦術機もかなり使われていたらしい。
 俺がこの世界に転移してきた当初はそこまで余裕がなかったのだが、今はBETAが攻めてきた時の迎撃に関しては基本的にガン・ルゥとリニアガン・タンクで十分過ぎるしな。寧ろ戦術機は遠距離から攻撃する際に邪魔になる事もある。
 勿論、リニアガン・タンクとガン・ルゥは遠距離射撃専用の機種だ。戦術機にBETAが攻めてきた時に盾となるかのような仕事も期待されている以上は、完全に戦術機の出番がなくなるという訳ではない。
 寧ろ、以前の大氾濫の時のように大量にBETAが現れた場合は、戦術機の存在が大きな役割を果たす。
 遠距離射撃でBETAを一方的に倒すって事は、接近されれば手も足も出ないって事だ。
 ……ガン・ルゥの方は接近されてもある程度の機動力があって小回りも利くし、機体自体も軽いから何とかなるかもしれないが、リニアガン・タンクは完全に戦車だからな。
 そういう意味では、やっぱり戦術機が鍵になっているのは間違いない事実だ。
 もっとも、ハイヴ攻略が一番大きい仕事であり、そっちに対応してきているってのも事実なんだが。EF-2000はまさにそんな感じになっている。

「それで、各国の受け入れはいつからだ?」
「早いところだと、オーストラリアがなるべく早くって希望しているらしいけど」
「……まぁ、そうだろうな」

 国連軍の基地だとしても、ここはオーストラリアにある基地だ。更にオーストラリアは俺達との交流で国力も急激に伸びており、アメリカに追いつけ追い越せといった感じだ。

「その他の国々も結構本気でこのカリンダ基地に部隊を派遣しようとしているらしいわね」
「……目当ては俺達の技術、か」
「それは当然でしょう? そもそも、このプロミネンス計画自体が私達の技術を学ぶ為という一面もあるんだから。まぁ、各国にしてみればそれが一番の目的なんでしょうけど」

 そう言いながらも、レモンは妖艶に笑みを浮かべる。
 ……こんなレモンを見て、本気で俺達を相手に技術を吸い上げる事が出来ると信じている奴がいたとしたら、色々な意味で凄いよな。
 恐らくこのプロミネンス計画自体は成功する。だが、計画の途中で行方不明になる者も決して少なくないだろう。
 特にシャドウミラー用に割り当てられている区画に忍び込んでくるような奴等とか。
 そもそも、量産型Wに警備をさせる以上は並大抵の事では裏をかくことは出来ない筈だ。それこそ、ネギま世界の魔法使い辺りを連れてくるとかしなければ。

「MSの方はどうなっている?」
「やっぱり最初に譲渡された分日本が先行している形ね。夕呼経由の情報だけど、飛鳥計画の機体にもかなりMS技術が流用されているらしいわよ?」
「らしいな。その辺に関しては前に崇継から聞いたよ。同じMS技術を流用して完成させた第3世代機であっても、EF-2000の機体とは色々な意味で違うって自慢げに話してたし」

 そして実際、それだけの性能を持っているのだろう。
 オペレーション・ルシファーにおいて、未確認の戦術機が相当の活躍をしたという情報は入ってきている。生憎というか、完全に人目のない場所で戦っていたらしく、全く映像はないのだが。
 何しろ、メギロートや量産型Wがついてくる事も許さなかったって話だから、日本の威信を賭けた機体は相当な代物なのだろう。
 幾らニヴルヘイムのいた戦場であったとしても、さすがにハイヴの中までは覗き見る事は出来ないからな。
 いやまぁ、メギロートとかの映像を中継すれば可能なのかもしれないが、その為にはメギロートが直接飛鳥計画の機体を確認する必要がある。
 それをさせない為に、斯衛としても大規模な戦力を派遣したのだろうし。

「ま、これを機会に話が上手い具合に進んで、俺達に敦煌ハイヴを攻略して欲しいって要請が来ればいいんだけどな」
「……難しいんじゃない、それは。実際に敦煌ハイヴを私達が占拠すれば、確かにBETAに対しての壁という形にはなるでしょうけど、この世界にしてみればそうなればかなりのBETAを私達に取られるのよ?」
「……ああ」

 レモンの言葉で理解する。確かに俺達が極東方面のハイヴに対する盾となるというのは、この世界の住人にしてみれば安全面では助かるだろう。
 だが、それはつまりBETAの死骸を入手出来なくなるという事も意味しているのだ。
つまり、シャドウミラーとの貿易で使われるBETAの死骸を入手出来ない。これは相当に大きな損失だろう。
 この世界には、俺達との貿易に使える品が殆どない。そんな中で、現在もっとも有益な資源がBETAなのだ。
 BETAの死体は俺がこの世界に来るまでは、臭くて何かに流用出来る訳でもなく、邪魔物以外のなにものでもなかった。
 しかし、今では俺達シャドウミラーがキブツに元素変換用の素材として使う為に、有力な資源になっている。
 ……まぁ、他の世界からは産業廃棄物やらデブリやらといったものを処分するという名目で金すらも貰っているのだが、そういう意味ではマブラヴ世界は優遇している方だろう。
 だが俺達が敦煌ハイヴを占拠してしまえば、極東方面……具体的には、日本、大東亜連邦、東南アジアの国々、ソ連といった国々がBETAの死骸を得られなくなる、つまりは俺達と貿易が出来なくなる事を意味している。
 まぁ、大東亜連合の中の某国辺りなら普通に敦煌ハイヴの近くまでやってきて、俺達が倒したBETAの死骸を本来は自分達が倒す予定だったのだから、それは自分達の物だとか言ってきそうだが。
 ……笑えない程に本気で言ってそうなのが怖いんだよな。

「そういう問題もあるのか。なら……次に攻略すべきはマンダレーハイヴ、ミンスクハイヴ、マシュハドハイヴ辺りのどれかか?」

 俺のそんな言葉に、レモンは小さく苦笑を浮かべて肩を竦める。
 ……その動きで胸がユサリと揺れて俺の目を惹き付けるのは、狙ってやっているのか、無意識なのか。

「マシュハドハイヴはないと思うわ。マブラヴ世界の戦力だけで挑むにはフェイズ5は厳しいし」
「フェイズ5ハイヴなら、当然俺達が手を貸すのが前提になるだろ? 幸いと言うか、中東連合軍やアフリカ連合軍とは友好的な関係を保っているし」
「……だと、いいけどね」

 奥歯に物が挟まった物言いだが、何かあるのか?
 俺が思いつく限りでは、たった今口にしたようにかなり友好的な関係を築いている。
 それもこれも、アラビア半島防衛戦があったからこそだ。
 あの戦いで、俺達シャドウミラーはアフリカ連合軍、中東連合軍から絶大な信頼を向けられている。
 それは戦術機に乗っていない一般の兵士から、戦術機のパイロット、そして後方で指揮を執る指揮官にしても同様だ。
 シャドウミラーの実力を近場でまざまざと見せつけられているオーストラリアや、MSを譲渡された代わりに飛鳥計画の試作機と最新鋭第3世代戦術機を譲渡する羽目になった日本、幾度となく俺達に対して謀略を仕掛け、あるいはスパイを送り込もうとしては失敗してきたソ連、G元素の多くを俺達に持っていかれ、更には俺達が他の国々に協力したおかげで国力が追いつかれそうになっているアメリカといった国々と比べると純粋に恩を感じている。
 そんな中東連合やアフリカ連合が俺達に対して何かを仕掛けてくるとは思えないんだが……そう思っていた俺に対し、レモンが口にしたのは予想外の言葉だった。

「恭順派。当然、覚えているわよね?」
「……ああ」

 レモンの口から出てきた予想外の名前に、一瞬驚きで動きを止めた後に頷く。
 当然忘れる訳がない。BETAに対して自らの命を捧げるだけではなく、他人まで巻き添えにするという極めて迷惑な狂信者共だ。
 だが食料生産プラントで俺達を襲って返り討ちに遭い、難民解放戦線共々このマブラヴ世界では行き場がない程に追い詰められ、 既に全滅したという話すら聞いていた。
 その名前が何故ここで出てくる?
 俺の視線の意味が分かったのだろう。レモンも小さく肩を竦めてから再び口を開く。
 再度その巨大な胸が揺れている様子が目に入ったが、それを見てもどうこう言える気分じゃない。

「何だってあんな奴等がまだ生き残っている?」
「さぁ? でも、その手が伸びているのは紛れもない事実らしいわよ。明日にでもレオン辺りから連絡が行くと思うけど」
「……今の状況であいつ等が支持される訳がないと思うんだけどな」

 俺達の介入により、このマブラヴ世界の食糧事情は大幅に改善した。それこそ、食べるという意味では飢餓を覚える者がいないくらいに。
 輸入した食料は勿論美味いし、特にネギま世界の魔法使いが作った保存食の類はかなりのレア物となる程に売れている。
 そしてプランクトンを使った合成食に関しても、シャドウミラーや他の世界からの技術支援により食えないほどに不味いと言われるような代物じゃなく、取りあえず美味いと感じる程度の味には仕上がっている。
 それを思えば、難民解放戦線が活動する余地は既にないだろう。
 恭順派に至っては更に明確だ。
 そもそも恭順派が力を持っていたのは、BETAに対して勝てなかったから。
 だが今のマヴラヴ世界は違う。俺達の介入により、少なくても地上ではBETAに対し圧倒できるようになった。
 そしてハイヴも幾つも攻略して人類の領土を取り戻している以上、恭順派の勢力が盛り返す為の下地は存在しない。

「裏で何かが起きている、のか?」

 思わず呟く声が、部屋の中に響くのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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