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1.東方神無異伝

作者:クシャル
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何でだろう、こんな紅魔館間違ってる気がする(汗

フランが仲間入りをし、異変を起こしたと思われる犯人のもとへと向かう白夜たち。

館が広すぎるため、勘と気配を頼りに白夜は進んでいた。

フ「本当にこっちであってるのかなぁ。」

白「ずっと地下室から出してもらえなかったから、自分の家の構造も把握できていないのか?」

フ「たまには出てたんだけどね、誰も構ってくれなかったからいつしか地下室にずっとこもるようになったの。

だから白の言う通りここの構造は分からない。」

白「ふーん、なるほどね。

っと、ここかな。

しかし困ったな、敵がいないせいで実力が測れない••••••。」

明らかに他の部屋とは違う、威圧感を放った扉の前までたどり着いた白夜たち。

白「お邪魔します。」

扉を開ける。

白「••••••お邪魔しました。」

白夜の危険探知勘(アホ毛)がピンッと立つ。

そして、黙ってすぐにバタンと扉を閉めた。

フ「どうかしたの?」

白「全くわかんないけど、たぶん、あれが踏み込んではいけない領域なんだろうなぁ〜あはははは••••••。」

曖昧な返事を返し、遠い目をする白夜。

バンッと扉を壊しそうな勢いで開ける、永遠に紅い幼き月 レミリア・スカーレット。

レ「勘違いだから!

だから無視して勘違いしたまま帰ろうとしないでぇええええ‼︎!!」




レ「私はここ、紅魔館の主、レミリア・スカーレット。

貴女は一体何をしに来たのかしら?」

フ(何事も無かったかのように始めた••••••。)

白「異変解決。

夏の存在意義消失と、人間が引きこもるから霧を出すのをやめろ。」

レ「異変解決の理由はそれだけかしら?」

白「そもそも建前で本音ではないから、ある意味理由ではない。」

レ「そこは嘘でも本音って言っときなさいよ••••••。」

白「ん、わかった。

俺が迷惑してるから霧を出すのをやめろ。」

レ「随分と自分勝手な理由ね。」

白「俺は俺の自由に生きる。

誰にも指図されずに、堂々とな。

俺のために異変を解決する、理由はそれだけで充分だ。」

レ「そう、面白いわね。

私は貴女のことを気に入ったけれど、邪魔するなら容赦はしないわ。」

白夜とレミリアはお互い戦闘態勢に入る。

レ「くらいなさい!!」

冥符「紅色の冥界」

いきなりだなぁ、と思いながらも白夜は危なっかしい避け方をする。

が、これも白夜の作戦の一つである。

実力を測るためと、相手に油断させ仕留めること。

命や敗北を惜しまない者なら、よく使うであろうこの作戦。

レ「やるじゃない、ますます気に入ったわ。

まぁこれくらい張り合いがなきゃ面白くないのだけれどね!」

紅符「スカーレットシュート」




レ「はぁ••••はぁ••••」

白「どうした?

息が上がっているぞ?」

レ「よく••••••ここまで耐え切ったわね••••••。

けど、次で最後よ••••••!

受けられるものなら受けてみなさい!」

「紅色の幻想郷」

紅色の弾幕がレミリアを中心に拡散されていく。

白(••••••あ、ヤバイ、ボム使ってない。

なんかやだなぁ、っていうかボムを使わないのは何故かいけない気がする。

あれか、ボムを使うことを強いられているのか?

つってもレミリアは蝙蝠化しちゃうから無駄なんだよなぁ。

弾幕消すくらいの用途はあるか。)

心の中ではこんなことを思いつつもちゃんと避けている白夜。

白(••••、仕方ない、威力試しに使うか。)

手には一枚の紅色のスペルカードが握られる。

白「••••••スペルカード」

運命「スカーレット・フェイト」

紅色の鎖と大中小の弾幕が所狭しと並べられ、一瞬でも気を抜いたら被弾するであろうほど大規模なボム。

レミリアは蝙蝠化して避けるが、レミリアの放っていた最後のスペルカードは打ち破られた。

勝敗が決まったのがわかると、白夜のスペルカードは次第に効力を失い、最後には消えた。

白夜は服が一部焦げて破れたりはしていたものの、大した怪我はなかった。

レミリアも、服はボロボロだったが力を使いすぎただけで目立った怪我はなかった。

レ「貴女は強いのね、貴女ほど強い人はそうそう出会えるものじゃないわ。

••••••やっぱり、幻想郷に来て正解だったわね。」

白「意図的に来たのか、まぁいいや。

霧、晴らしといてくれよな。

さてと、帰るかぁ。」

グッと体を伸ばす白夜。

レ「霧は晴らしておいたわ。

それと、よ、良かったらでいいけど••••••、いつでも紅魔館に遊びに来なさい。

おもてなしするわ。」

白「んじゃ、近いうちに遊びに来るよ。

ありがとな、レミリア、フラン。

今日が初めての異変解決だったが、なんやかんや言って結構楽しいもんだな。」

ニッと笑う白夜。

そのとき、バンッと扉が勢いよく開けられた。

そこにいたのは、巫女の博麗 霊夢、魔法使いの霧雨 魔理沙だった。

霊「あんたが主犯ね、霧を晴らしてもらうわよ!」

白「うわ来た、じゃ、またな!」

厄介ごとはごめんだと白夜はとばっちりを受ける前に消え去った。

霊「さぁ、覚悟しなさい!」

レ「異変ならもう解決したわよ。

霧は晴らしたわ。」

霊「あ、そう。

なら帰りましょう、魔理沙。」

魔「そうだな、異変が解決されてるんじゃこれ以上動いても無駄だし。」

誰が解決したのかには一切興味を示さない2人は、何事もなかったかのように帰っていった。

咲「お嬢様、お着替えをお手伝いしますわ!」

レ「いや、いいわ。

鼻血を拭いておきなさい。」

1回も出番が無かった完全で瀟洒なメイド、十六夜 咲夜が今ここで登場した。

そして、何もかも間違っているような気がしてならない紅霧異変が解決された。 
 

 
後書き
いろいろ突っ込みどころ満載の紅霧異変が解決しました。

レミリア&咲夜ファンの方、申し訳ありませんでした!

とりあえず••••••、白夜が扉を閉めたときの中の光景は、皆さんの想像にお任せします。

いろいろ間違ってる光景ですけどね!

そして、白夜のオリスペカ初登場!

運命「スカーレット・フェイト」

次の話は日常編だけど、何にしようかなぁ••••••、と悩んでおります。

読者様が増えて、とっても嬉しいです!

本当に読んでいただき有難うございます!

頑張ってほのぼのとかギャグにしたい••••••‼︎ 
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