ハイスクールD×D大和の不死鳥
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36いのり、堕天使の総督と会う
◇いのり
翌日、私はリアスさんに頼み、悪魔稼業を一人ですることに……目的は一つ、堕天使の総督アザゼルに会って堕天使側に桜満 集が居るか確認するため…
そして、ある日の深夜。
悪魔としてのお仕事で転移魔法で依頼者の下に飛んでいた。
「よー、悪魔ちゃん。今日も悪いな」
男性の声を聞こえた。
声の主は浴衣を着たワルそうな風貌をした男性。私は連日、この人………堕天使の総督アザゼルに召喚されていた。
「今日はチェスの相手を頼むぜ」
召喚されてから毎日ゲームの相手をしている。もちろん私が勝っているけど
「かぁー!強いな!悪魔さん……いや、今代の赤龍帝?」
「堕天使総督が私に何のよう?」
「ほう、気づいていたか!」
最初から………わかっていた。
「争わない赤龍帝と白龍皇に興味があったんだよ」
「あっそ、私から一ついい?」
私が聞くのは一つしかない
「何でもいいぞ?」
「堕天使側に桜満 集と言う人はいる?」
「やっぱりそれか、答えはYESだ。まあ、あいつは鎧姿だった、お前に気が付いていたぞ?知り合いか?」
「……」
質問に答える気はない
「まあ、いい。そう言えば三大勢力和平会議が近近、駒王学園で行われな。その間の護衛にあいつとヴァーリを連れてくることにしよう。ありがたく思えよ?」
「………ありがとう」
私はそのまま転移して家に帰った……
◇アザゼル
今代の赤龍帝に会いに着てみたらヴァーリが拾った桜満 集は知り合いみたいだな。訳ありみたいだった、前世の恋人とかか?まあ、関係ないな。
俺は堕天使の羽を広げ満点の夜空に羽ばたく
◇いのり
「冗談じゃないわ」
私のご主人様(一応)ーーリアス・グレモリーは眉を吊り上げて怒りを露わにしていた。
ぜ、全身震わせているけど……そ、そんなに目くじら立てなくても……。
「確かに悪魔、天使、堕天使のトップ会談がこの町で執り行われるとはいえ、突然堕天使の総督が私の縄張りに侵入し、営業妨害していたなんて……!」
リアスさんが怒っているのは、先日までの私のお客さんーーアザゼルの行動に対してだった。
アザゼルがこの町に訪れているのは、先日のコカビエル襲撃事件が原因。あの事件が悪魔、天使、堕天使の三竦みの関係に多少なりとも影響を及ぼしたから、一度トップ同士が集まって今後の関係について話し合う事になった。
「別にそこまで怒る必要は無いよ?元々私が堕天使側にコンタクト取りたいからわかってて契約してたし………最初で最後の契約だったし……」
「どういうことなの?」
答えるの嫌だな………
「直に教える………それと、いつまで隠れているの?〝魔王様〟?」
「バレていのかい?」
「正確にはあなたよりもグレイフィアさんがモロバレルだったのよ」
まあ、魔王レベルに近いグレイフィアさんも少ししか感じなかったけど
「お、お、お、お兄様!?」
私達が入る前からいた元祖グレモリー眷属は跪いていた。
「アザゼルは先日のコカビエルのようなことはしないよ。今回のような悪戯はするだろうけどね。……しかし、総督殿は予定よりも早い来日だな」
「ああ、くつろいでくれたまえ。今日はプライベートで来ているからね」
サーゼクスさんは今気付いたように手をあげて、かしこまらなくていいと促した。全員それに従って、立ち上がる。
「やあ、我が妹よ。しかし、この部屋は随分と殺風景だ。年頃の子たちが集まるにしても魔方陣だらけというのはどうだろうか」
部屋を見渡しながら、サーゼクスさんは苦笑する。まあ……うん……確かに、そういう反応をしたくなるよね。
「ど、どうしてお兄様がこちらに?」
サーゼクスさんの苦笑をスルーして怪訝そうに部長が訊く。
ーーリアスさん、それは愚問だよ?。
妹の問いに対して、サーゼクスさんは一枚のプリント用紙を取り出した。
「何を言っているんだ。授業参観が近いのだろう?私も参加しようと思っていてね。是非とも妹が勉学に励む姿を間近で見たいものだ」
めちゃくちゃ笑顔が輝いている。
ちなみに私、真名、アーシア、綾瀬、祭、ツグミにはヤマトがくると思う……否、必ず来る。
「グ、グレイフィアね?お兄様に伝えたのは」
少々困った様子のリアスさんの問いに、グレイフィアさんは頷く。
「はい。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている私のもとに届きます。無論、サーゼクス様の『女王
クイーン
』でもありますので主へ報告も致しました」
「例え魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の授業参観に参加したかったのだよ。父上もお越しになられるそうだ」
「そ、そうではありません!お兄様は魔王なのですよ?仕事を放り出してくるなんて!魔王がいち悪魔を特別視されてはいけません!」
妹を特別視しない兄はいないと思うよ?いないからわからないけど
「これは仕事でもあるんだ、リアス。実は三竦みの会談をこの学園で執り行なおうと思ってね。会場の下見に来たんだ」
「ーーっ!本当に、ここで行うのですか?」
サーゼクスさんの発言によって、リアスさんを含めた眷属全員が驚く。
「ああ。この学園とはどうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるお前と、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹、伝説の赤龍帝と白龍皇、聖魔剣使い、聖剣デュランダル使いが所属し、コカビエルと蒼眼が襲来してきた。これは偶然で片付けられない現象だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりを加速度的に増しているのが楪いのりさんと楪真名さん━━━赤龍帝と白龍皇だと思うのだが」
そう言われると殴りたくなる……我慢!
「貴方が魔王か。初めまして私はゼノヴィアというものだ」
そう思っていると、緑色のメッシュを髪に入れた女子ーーゼノヴィアが会話に介入してきた。
「ご機嫌よう、ゼノヴィア。私はサーゼクス・ルシファー。リアスから報告を受けている。聖剣デュランダル使いが悪魔に転生し、我が妹の眷属となるとは……正直、耳を疑ったよ」
「私も悪魔になるとは思っていなかったよ。今まで葬ってきた側に転生するなんて、我ながら大胆な事をしたとたまに後悔している。ーーだが、これはこれで楽しい。新鮮な事が多いから
な」
楽しいんだ……アーシアと違ってダメージを食らってるのに?
「ハハハ、これは頼もしい。ゼノヴィア、転生したばかりで勝手がわからないかもしれないが、リアスの眷属としてグレモリーを支えて欲しい。よろしく頼むよ」
「ふむ……どこまでやれるか分からないが、やれるところまでやろう」
「ありがとう」
ゼノヴィアの言葉を聞いて、サーゼクスさんは微笑む。ゼノヴィアはそれに対して、少々気恥ずかしいのか頰が少し赤かった。
「さて、これ以上難しい話をここでしても仕方がない。……しかし、人間界に来たとはいえ、今は夜中だ。こんな時間に宿泊施設は空いているだろうか……」
四大魔王ってみんなズレてる……そして、緩い…
「あ、それなら今日はうちに泊りませんか?」
突然ヤマトの声が聞こえる。本当にヤマトは面白い
続く
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