1.東方神無異伝
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幼(妖)怪ルーミア
力尽きて寝てしまった白夜を起こそうと努力する紫だったが、死んだように安らかに眠っているため諦めた。
しかし、地面で寝かせるのも難だと思い膝枕をした紫。
紫(なんだかこっちまで眠たくなってくるわね••••••。)
白夜の寝顔を眺めていたが、少し経ったら2人一緒に眠っていた。
そんな2人のもとに、1つの小さな影が忍び寄る。
紫「••••はっ、寝てしまっていたわ••••。
••••••あら?」
目を覚ました紫。
日は傾き、すでに夕方だった。
膝元に重さを感じ見てみると、そこには暑苦しそうに唸りながら眠る白夜と、白夜に抱きついて眠る金髪の幼女がいた。
トレードのリボンは付いていないが、紛れもなく紫の知る幻想郷の住人、宵闇の妖怪 ルーミアであった。
白「うぅ••••••、っ⁉︎」
次に目が覚めたのは白夜だった。
気配を感じて離れようと飛び起きようとするが、ルーミアに抱きつかれて実行できなかった。
白「ゆ、ゆかり••••••?
だれ••••••••?」
ビクビクと怯え、泣きそうな声で尋ねる。
可愛いなぁと心の隅で思いながら、白夜の問いに答える紫。
紫「その子はルーミア、宵闇の妖怪よ。
幻想郷の住人でもあったわ。」
白「なんだ••••、よかった••••••。」
ほっと安堵する白夜。
ル「うーん••••••、ここは••••••あれ?
あ、紫だ。
どうしてそんなに小さくなっているの?」
目が覚めたルーミアは白夜に抱きつきながら紫に質問する。
紫「それは貴女も同じだと思うけれど?
まぁ、ちょっとしたハプニングというかなんというか••••••、いろいろあったのよ。」
白「あの、離してもらえると、とっても嬉しいんだが••••。」
ル「はっ!
いつの間に!?」
紫「憶えていないのかしら?」
ル「えぇ、幻想郷が消滅する寸前のところと、今ここにいた記憶しかないわ。」
ルーミアは白夜を離す。
ふぅ、と安堵した白夜。
ル「ここは幻想郷よね。
幻想郷は消滅したんじゃなかったの?」
紫「消滅したわ。
ここは第2の幻想郷、幻想郷であり幻想郷ではないところよ。
ちなみに、そこの子供が協力してくれました。」
白「どうも、きょーりょくしゃです。」
ル「そっかぁ••••。
それよりも、どうして私はここにいるんだろう。
紫以外はみんな消えてしまったんじゃないの?」
紫「えぇ、消えたわ。
残っている住人はいなかった。」
むむむっ、と頭を悩ませる2人。
白「あー、たぶん俺のせいだ。」
カミングアウトした白夜。
少しの間固まっていた2人は、硬直が解けると、えぇ!?っと声を合わせた。
白「俺はさ、ヒトの攻撃とかをマネするのが得意なんだ。
あとは、常識と非常識を定めたりとか。
消滅した幻想郷に残ってた変な欠片をそのままこっちに送った。
ここはある意味幻想郷だから、残留思念?みたいなものが具現化できたんだと思う。
それがたぶん、るーみあだったってことだ。」
ル「なるほど。」
紫「その残留思念のようなものは、元幻想郷にまだ残ってるかしら?」
白「んーん、残ってない。
残ってたのはるーみあだけだったよ。
その証拠にるーみあ小さくなってるし。」
首を横に振って否定する白夜。
ル「ちょっ、何で私が小さくなってるって分かったの!?」
白「紫が小さくなったのは同じでしょって言った。」
ル「細かいところまでよく覚えてるわね••••••。」
何とも言えない顔をしたルーミアだった。
後書き
白夜のセリフのときは、ルーミアが平仮名表記ですが、仕様です。
NEWキャラ 幼怪(妖怪)ルーミア!
白夜のオリジナル能力 No.1常識を覆す
ちなみに、前の話になりますが崩壊した家から出てくるときも能力を使っています。
作者はルーミアも好きです。
それはまた後ほど。
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