小学時代を思い出そう!
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「雨上がり!爆弾だ!?」
小学5年の時の話しだ。
「ミズキ行くぞ!それ~」
「あっバカ!やめろ~」
僕は飛びのいた!すぐその場所に……
バシャーン!
と、水しぶきが上がった。
「ホリ~かんべんしてくれよ~」
と、僕が言うと……
「ごめんごめん。爆弾してみたくなっちゃった!」
と、頭をポリポリかきながらホリは言った。
雨上がりの水溜りに、勢いよく飛び込んで、水しぶきを周りに上げることを「爆弾」と言っていた。
この爆弾。やってみると面白くってたまらなかった!何が面白いかというと……上手く飛び込んだ人には、水がかからないのだ!
本当に上手く飛び込むと、水は周りに跳ねていって、中心にいる人は全くの無傷なのだった!!
爆弾で思い出すのは、公園での事だ。学校近くの三角公園。その公園の滑り台の上から水溜りに飛び込むと凄い事が出来た!その凄さと言ったら……
「うわ~降ってきた~!」
と、みんな傘を持って、空から降ってくる水しぶきを避けるほどだった。
いつものように、僕やホリが飛び降り、「大爆弾」をやっていた。そのうち……ゴウや、チョボオもやってきた。
「うひゃ~!」
「今のスゲー!!」
と、盛り上がっている中、ふと誰かが言った。
「重い奴のほうが、爆発がすごいなあ」
さっそく体重の重い奴がやることになった。
「え~俺かよ~」
この中で体重が一番重いゴウがやることになった。
「行くぞ~!」
ゴウが滑り台の一番上から飛び降りる。
ボシャ~ン!!
と、大爆発が起こった。でも何度かゴウに爆弾をやらせていると、水溜りの水が少なくなってしまった。仕方がないから、わざわざ水道から水をすくってきた。(確か長靴か帽子を使った気がする)そのうち……
「そうだ!カミ呼んでこようぜ。もっと凄いかも」
と、チョボオが言った。カミは学年一のデブチンだった。言いだしっぺのチョボオがカミを呼びにいった。カミの家は三角公園のすぐ近くだった。チョボオがカミを呼ぶ。
「カミく~ん。あそぼ~」
と、声をかけると、カミが家から出てきた。出てきたチョボオがカミを連れて来た。
「カミさあ、ここから飛んでくれよ~」
「えっ!いやだよ。服がよごれちゃうよ」
「じゃあ、脱げよ~」
てな訳で、カミが飛ぶことになった。早速、僕らは水溜りの用意をした。
「行くぞ~!」
カミが滑り台の上に立った。水溜りは万全だ。
「せ~の!」
バシャーーン!!!
その水しぶきの凄いことといったら、ゴウの比較にならなかった。水しぶきは横へ上へと跳ね上がった。傘で横を防御していたが、上から降ってくる泥水を浴びた。みんな泥まみれだった。さてさて、爆弾の張本人のカミを見ると……
「お前、ドロドロじゃん!」
ゴウが言った。カミは上から飛び降りたあと、膝が自分の体重を支えられず……
「お前らのせいで、尻餅ついちゃったよ~!だから嫌だっていったんだよ」
と、ブーブー文句を言っていたのだった。
おしまい
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