戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その十一
「作者日本軍好きだしな」
「陸軍も海軍も」
「だから日帝衆はよく書かれてて」
「俺達は作中での嫌われ役」
「それも意図的に悪く書いてな」
「嫌われる様にしてるんだな」
二人も気付いた、しかしこれでめげる二人ではなくここでさらにこうしたことも言う始末であった。
「へっ、それがどうした!」
「作者も怖くねえぜ!」
「俺達は俺達のやりたいようにやる!」
「それで勝って人気者なってな!」
「キャラクター商品売って大儲け!」
「金に女だ!」
結局この二つに行き着く二人だった、そうしてレースに出るが。
日高は速い、馬と心を一つにして走る。二人はその馬に何とか追いついているがそれでもだった。
差を縮められない、それで言うのだった。
「ちっ、強いなおい!」
「今回も苦戦かよ!」
「たまには楽に勝たせろ作者!」
「本当に俺達が嫌いなんだな!」
別に嫌いではない、ただ好かれる様には書いていないだけだ。
だからだ、今回も苦戦なのだ。
「くそっ、そうなのかよ!」
「苦戦ばかりなのはそのせいか!」
「ふざけんな、おい!」
「苦戦とかこっちにはいいことねえんだよ!」
「楽勝させろ!」
「それが一番楽だからな!」
楽することも大好きな二人だった、だが勝負は非常だ。
日高と争いつつだ、レースを進める。しかし幾ら進んでも。
距離は縮まらない、互角のままだ。二人も決して遅くはないが。
「相手は同じだけ速い」
「スレイプニルみたいな速さだな」
「いつもの展開だな」
「勝負は互角」
「いつもこうだよ」
「互角のままラストまでいくんだよな」
実際にラストまで近付いている、しかしだ。
まだ勝負ははっきりしない、そして。
そこからだ、また言うのだった。
「くそっ、今回はな」
「今回もだけれどな」
「距離がな」
「縮まらないな」
「このまま勝負は最後までいって」
「引き分けになってか」
そして引き分けになってだ。
「また再勝負」
「嫌な話だぜ」
「仕事なんてさっさと終わらせて」
「遊ぶんだよ!」
「豪遊だ!」
この豪遊のところはハモった、そしてだった。
尚智は尚武にだ、こう言った。
「おい、今回はな」
「ああ、どうするんだ?」
「これだ!」
こう言ってだ、尚智はその手にだった。
一枚の写真を出した、そしてその写真を。
日高の愛馬の方に投げた、すると。
日高の馬である赤兎馬はそちらに顔を向けた、それによりだった。
一瞬だが注意がいった、その注意の間に。
二人は馬を飛ばした、そしてさらに。
尚智は尚武に日高の馬を抜いたところで言った。
「この戦いのルールには書いてないことをしような」
「いつもみたいにだよな」
「ああ、ルール違反は駄目だけれどな」
「ルールに違反しなければいいからな」
「じゃあ今回もやるか」
「写真に続いて」
その写真は美形の雌馬の写真だった、その写真に雄馬が反応しない筈がない。その本能を利用したのである。
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