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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第二十一話 角田大尉!作者は競馬はしない!!その一

                  戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
                第二十一話  角田大尉!作者は競馬はしない!!
 尚智と尚武は尚智のクラスで同級生達を相手にポーカーをしていた。そのポーカーは白熱していたことは事実だが。
 二人にだ、友人達は顔を顰めさせてこう言っていた。
「おい、今回は止めろよ」
「イカサマするなよ」
「御前等よくイカサマするからな」
「しょっちゅう何かするからな」
 勝負の時こそ本性が出る、二人もまた然りである。
「ちゃんと見張ってるからな」
「若しそんなことしてみろ」
「御前等南港だ、南港」
「南港で泳いでもらうからな」
 それも一生、というのだ。
「覚悟しとけよ、その時は」
「今度という今度は勘弁しないからな」
「御前等これまで散々イカサマしてきたんだ」
「今回だけは真面目にしろ」
「おいおい、イカサマしてこそだろ」
「イカサマあっての勝負だろ」
 こう言い返す二人だった、それも悪びれずに。
「ポーカーも麻雀もな」
「イカサマしないと駄目だろ」
「俺達のありとあらゆるイカサマだってな」
「全部いいんだよ」 
 こう言って居直るのだった。
「悔しかったらイカサマ見破ってみろ」
「俺達だって見破らせることしないしな」
「まあ今だってやってるけれどな」
「どんなイカサマかは言わないけれどな」
「しかもばれてもな」
「誰が南港なんて行くかよ」 
 こkどえこう悪びれずに言う二人だった、そして。
 尚智がトップ、尚智が二位と勝ち抜けた。そのうえで誇らしげに言うのだった。
「ギャンブルこそイカサマやらないとな」
「そうしてしこたま儲けるんだよ」
「ばれないようにしてな」
「荒稼ぎが基本だな」
「だから俺達もな」
「イカサマするんだよ」
 それをしてはいけないという意識はない。
「博打で蔵を立てろ!」
「馬鹿正直な奴から毟り取れ!」
「ついでにヤクザ屋さんを泣かせろ!」
「イカサマ万歳だ!」
「三番目の言葉後が怖いからな」
「夜道に気をつけろよ」 
 ヤクザを相手にするからだ、世の中ヤクザ屋程始末に悪いものはいない。それで友人達もこう返したのである。
「ご開帳の場で好き勝手やったら極楽に行かされるぜ」
「それこそな」
「ご開帳は伊達じゃないんだよ」
「そこから極楽に行けるってな」
 かつて寺や神社で博打が行われていた、ヤクザ者が場所を借りて僧侶や神主がその場所代を得ていたのだ。それで寺社とヤクザはかつては深い関係にあったのだ。清水次郎長の子分にも坊主くずれがいたりする。
「だからヤクザとは揉めるなよ」
「ちゃんと儲けさせろよ」
「さもないと御前等ガチで死ぬぞ」
「指詰めじゃ済まないぜ」 
 最近指詰めは減ったかも知れない。
「そうなりたくなかったらな」
「絶対に気をつけろよ」
「博打では特にヤクザ屋さんには気をつけろ」
「それがそっちで生きていく智恵なんだよ」
「何か凄いな」
「そうした世界なんだな」
 二人もここで納得した。
「気をつけるか」
「博打はな」
「儲けることだけ考えないで」
「どれだけイカサマを隠すか」
「それだな」
「それが大事だな」
 ここでこう言う二人だった。 
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