詩集「棘」
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僕の心は
風音通り過ぎる 初夏の昼下り
キラキラ太陽が微笑んで
小さな雲が陰を落とし
君の姿 翳らせた…
心にできた瘡蓋は
不意に裂けては血を流し始める…
思いを懸ける 僕の心は
ah...君に全て埋め尽くされ
物悲しさだけが ただ…
僕を包み込んでいるのです
雨上がりの山の爽やかな空気
迫る緑の波 呑み込まれ
冷たい木陰 鳥は歌う
それでも君しか想えず…
胸に秘めた輝きは
急に光増して浮上してくる…
思いを寄せる 僕の心は
ah...揺るぎなく君一筋で
笑っても泣いても ただ…
今は君のために祈るだけ
「愛」…言葉にすれば軽すぎて
心に想えば…重すぎる…
思いを懸ける 僕の心は
ah...君に全て埋め尽くされ
物悲しさだけが ただ…
僕を包み込んでいるのです…
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