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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0983話

 麻帆良での卒業式が終わり、あやか達4人の引っ越しと、葉加瀬、四葉の引っ越しも終わってから数日。現在俺の姿は門世界にあるアルヌスの丘の基地にあった。
 とはいっても、既に帝国が崩壊して皇帝や皇族もほんの一部を除いて死刑になっている。帝国の貴族にしても最後まで帝国に味方した貴族は基本的には当主が斬首となり、それ以外は奴隷へと転落している。
 帝国に見切りを付け、最初から反乱を起こした国に協力した貴族は存続を許されているが、日和見気味に帝国が押し込まれた状態で裏切った貴族達は財産や領土の多くを没収されるという風に、厳しい処罰が下っていた。
 ともあれ帝国の混乱もようやく収まってきており、帝国からの賠償品である資源の採掘も既に始まり、現在は発掘した資源の最初の納入に立ち会っている訳だ。
 こういう場なので、当然俺だけではない。
 ムラタやロゥリィ、他にもスティングやアウルの姿もある。

「なぁ、アクセル。俺がここにいる意味ってあるのか?」

 量産型Wが操るトレーラー型のエアカーによって積まれて運び込まれてくる各種資源のコンテナを眺めていると、そんな声が聞こえてくる。 
 そちらへと視線を向けると、そこにいるのはアウル。見ているだけで退屈だと分かるような、だらけきった表情を浮かべていた。

「気持ちは分かるが、これも経験だ。シャドウミラーとして活動する以上、この手の作業に出なきゃいけない事も多いからな。慣れておいた方がいいぞ」

 そう告げつつも、当然俺だってこんな風に黙って見ているだけで暇を潰せる訳じゃない。
 エザリアも俺がこの手の仕事を好んでいないのを知っているのか、あやかと千鶴経由でこの話が来たんだよな。
 夜の営みを済ませた後の気怠い時間を過ごしている時にあやかや千鶴に要請され、レモンやシェリルが面白がってそれに賛成した為に、結局こうして参加する訳になった訳だ。 
 ちなみに、以前からの予想通りやっぱり寝室の巨大ベッドは俺を含めて10人が一緒に眠っていたり、夜の色々をするうえでも全く問題ない大きさだった。
 この辺、ベッドが凄いと言うよりは寧ろ自分自身の体力を褒めてやりたいと思う。
 いや、勿論それが嫌って訳じゃないんだけどな。寧ろ大歓迎だ。

「アクセル、聞いてるのか?」

 昨夜の出来事を思い出していると、アウルが不機嫌そうにこっちを見ている。

「いや、悪い。ちょっと考えごとをな」
「……そう言えば麻帆良の4人がアクセルの家に住み始めたんだってな」
「耳が早い……って訳でもないか」

 一応こう見えても、俺はシャドウミラーの代表だ。つまり、俺の恋人は一種のファーストレディーに近いものがある。……もっとも、そのファーストレディーが9人もいるというのは色々と特殊だが。

「ああ、そうだよ。当然知ってるよ。ったく」

 そう告げてくるアウルは、見るからに不機嫌そうな表情を浮かべている。
 ……何だ? 何かアウルが不機嫌になる要因があったか?

「ほら、落ち着けって。しょうがないだろ? 難しいってお前自身が言ってたじゃないか」

 アウルの肩を叩いてそう告げるスティングだが、何か問題でもあったのか?
 そう言えば、アウルと円、美砂の2人は結構仲が悪かったな。そっち関係の揉めごとでもあったのかもしれないな。
 そんな風に眺めている俺達の視線の先では、エアカー型のトレーラーが次々と到着しては、門を潜ってホワイトスターへと向かって行く。
 実は最初、このアルヌスの丘に備蓄基地を作った方がいいのではないかという話があったのだが、そもそもコンテナを運ぶトレーラーが普通に門を通れる事が判明すると、わざわざこの門世界に置いておかなくてもホワイトスターの方に纏めて備蓄しておいた方がいいという判断になった。
 実際、帝国が滅びて連合国が支配者に取って代わったとはいっても、全てが全て上手くいっている訳ではない。
 連合国だからこそ意思の決定に時間が掛かり、緊急事態には後手に回る事もある。
 最近だと帝国軍の残党が蜂起した時に、鎮圧するのか降伏させる為に交渉するのか、あるいは停戦状態に収めるのかで議論が紛糾し、最終的には鎮圧するという事になったものの、次はどこの国がどれだけの戦力を出すかという件で揉める羽目になった。
 殆どの国々が自国の利益のみを考えての発言をする為に、意見を纏めるのに時間が掛かったんだよな。
 そういう意味では色々と問題があるかもしれないが、帝国のように暴走に近い真似をされるよりは安全だろう。
 ともあれ、そんな風に連合国は意思決定が遅い事もあり、連合国領内の治安は微妙に悪い。
 勿論このアルヌスの丘の基地を誰が使っているのかというのは広く知られている為、ここにちょっかいを出してくる奴は殆どいない。だが殆どいないという事は、少しはいるという事だ。
 自分達の実力を過信している盗賊、あるいは帝国の残党、酷いのになると連合国の一員でありながら……というのすらもいる。
 当然そういう奴等は量産型Wやメギロート、イルメヤに発見され次第捕縛され、あるいは銃殺されているのだが、それでも安全に疑問を抱かれるこの門世界に各種資源を置いておくのは色々と不味い。
 それにこの資源に関しては帝国からの賠償として受け取っている以上、ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界にもある程度は譲渡する必要がある。
 まぁ、ホワイトスターの襲撃で最も被害を受けたのは当然俺達なんだから、その殆どはこっちに回ってくるんだが。
 そういう訳で、トレーラー型のエアカーが続々と門を潜っているここでこうして見ている訳だ。

「アウルの言葉も確かだ。俺がこうしてここにいる理由があるのか? これならばロゥリィと共に修行でも……」

 眉を顰めつつムラタがそう告げようとした、その時。
 アルヌスの丘全体に非常警報が鳴り響く。

「何だ!?」

 暇をしていたからこそか、獰猛な笑みを浮かべたムラタがそう叫ぶ。
 その様子に苦笑を浮かべつつ、周囲を見回す。
 非常警報が鳴ったという事は、間違いなく何らかの緊急事態が起きたのは確かな筈だ。
 あるいは連合国が攻めて来たのか? 古龍の襲撃? そんな風に思って空中へと浮き上がってみるが、特に何が起きている様子もない。
 こちらに向かってくるトレーラー型のエアカーが盗賊に襲われたのかとも思ったが、それもまたない。
 ……いやまぁ、この辺の盗賊達は既に一掃している以上、その可能性は少ないと思っていたんだけどな。
 ともあれ、こうして上空に浮き上がっても特に以上は見当たらない。
 何があった? そう思って地上へと降りていくと、そこには見覚えのない男が沈んだ様子を見せている。
 恐らく他の世界から異世界間連合軍で使っているこの基地を運営する為に派遣された人材だろう。

「あの、その……すいませんアクセル代表! 先程の警報はこちらのミスです」

 その言葉と前後するように、アルヌスの丘へと通信が響き渡る。

『先程の非常警報は担当員のミスです。安心して下さい、現在アルヌスの丘では特に非常事態という訳ではありません』

 なるほど。そう納得しようとして、先程の放送内容に首を傾げる。
 アルヌスの丘では非常事態が起きていない? つまりそれは、アルヌスの丘以外では非常事態が起きているという事になるんじゃないのか?
 そんな俺の疑問を読み取ったかのように、操作ミスを知らせに来た男が口を開く。

「アクセル代表、至急ホワイトスターに戻って下さい」

 どうやら当たり、か。

「何があった?」
「マブラヴ世界にて大規模なBETAの移動が確認されたそうです」
「……それだけか?」

 それは良くある事……とまではいかないが、そこまで珍しくもないことだ。これまでにも幾度かそういうのは起きており、事実今までは対処してきたのだ。
 だがそんな俺の言葉とは裏腹に、男の表情は半ば引き攣っている。

「それが、これまでにはない規模らしいです。1つの群れが10万から20万規模だとか」
「確かに多い……ん? 待て、1つの群れ?」
「はい。鉄原ハイヴ、アンバールハイヴ、リヨンハイヴの3つのハイヴにそれぞれ周辺のハイヴから大量のBETAが……」
「……なるほど」

 確かに今までにない程の事態だ。それを考えれば、これだけ焦っているのが分かる。
 特にシャドウミラー出身じゃない以上は経験が足りず、どうしても冷静に判断出来ず焦ってしまったのだろう。
 だが……それにしても、ここまで大規模なBETAの動きは初めてだな。俺が知っている限り、マブラヴ世界の歴史でもここまでの動きはなかった筈だ。
 まさか周辺のハイヴから大規模な戦力を出して、タイミングを合わせて攻撃してくるとはな。

「分かった、ホワイトスターの方には?」
「既に知らされている筈です」
「なるほど、なら特にこの世界で気にする事はないな。マブラヴ世界の件に関してはこっちで動くから心配いらない。お前はこの基地でしっかりと働いていろ。……ムラタ、スティング、アウル」

 男に動揺しないように言い聞かせ、この場にいる3人へと視線を向ける。
 それを聞いた3人は待ってましたとばかりに笑みを浮かべていた。

「聞いての通りだ。マブラヴ世界の方で色々と忙しくなるらしい。俺達も行くぞ」
「うむ」

 ムラタが頷き、他の2人も同様に頷く。

「私もぉ、行ってみたいんだけどぉ」

 俺達の話に興味を持ったのか、あるいは単純にムラタと離れたくなかったのか、ロゥリィがそう告げてくる。
 だが、それには首を横に振る。

「悪いが、ここからはシャドウミラーとしての行動だ。他の世界の出来事でもあるし、あくまでも現地協力者であるロゥリィには関与する義務も権利もない」

 もしもこれでロゥリィがシャドウミラーの一員であれば、話は別だっただろう。だが、ロゥリィはあくまでもこの世界の協力者でしかないのだ。
 俺がその辺を説明すると、渋々ではあるがロゥリィも納得したのかムラタへと声を掛ける。

「分かったわよぉ。けどぉ、怪我とかしないで帰ってきなさいよぉ」
「問題ない。所詮敵はBETAだ。この世界のゴブリンやオークに比べると手強いだろうが、トリニティゲインを使う以上はどうという事はない」

 そんなやり取りを聞き、ふとこの2人の関係はどこまで進んでいるのだろうと、不思議に思う。
 基本的には修行仲間のような感じだろうが、それでもお互いに憎からず思っていなければ行動を共には出来ないだろう。それを考えると、結構お似合いな気がするんだが。
 そうなれば、ロゥリィがいずれシャドウミラーに所属するという可能性もある、か?
 まぁ、この世界では人間と神の間の種族とも言える亜神が組織に属してもいいのかどうかは、俺にも分からないが。
 寧ろムラタがシャドウミラーを抜ける……いや、ないな。
 殆ど本能的に闘争を求めるムラタだ。シャドウミラーにいれば多種多様な敵と戦う事が出来る以上、その環境を自ら捨てるような事はないだろう。

「アクセル、どうした? ホワイトスターに戻るのだろう?」
「ん? ああ、そうだな。じゃあ行くか」

 そう告げ、その場にいた全員で走り出して門の方へと向かっていく。
 そんな俺達を見た量産型Wが一時的に資源を運んできているエアカーを止めているのを眺めつつ、あっという間に門を潜ってアルヌスの丘からホワイトスターへと到着する。

「まずは情報と戦力の確保だな。実働班の待機場所に向かうぞ。集まれ」

 そう告げ、影のゲートを生み出してそこに身を沈めていく。
 次に姿を現したのは、実働班の本拠地とも言える区画。
 そこには既に連絡を受けているのだろう。実働班を率いるコーネリアの姿を始めとして、主立った者達の姿が集まっていた。
 まだここに来ていない面子と通信で繋がっており、実際にはシャドウミラーの殆どの者が揃っていると言ってもいいだろう。

「どうなっている?」

 短い問い掛けだが、それだけでコーネリアは意図を察して口を開く。

「国連軍からオーストラリアを通して援軍要請が来ている」
「だろうな」

 幾ら通常の間引きでは有利になったとはいっても、1つのハイヴから10万。つまり複数のハイヴから出てきたBETAが合流して20万、30万というだけの数になれば、さすがにマブラヴ世界の方でも手には負えないだろう。
 いや、寧ろこれだけの戦力を用意したBETAを褒めるべきか。
 ともあれ、今は一刻を争う。

「エザリア、交渉に関してはレオンに後を引き継げ。悪いがお前にはニヴルヘイムで出て貰う」
『……しょうがないわね』

 深い溜息を吐きながらも頷くエザリア。これでこちらが占拠しているハイヴのうち1つは安泰だろう。
 そうして、次にマリューへと視線を向ける。

「マリュー」
「ええ。シロガネはいつでも出撃可能よ」
「よし。そして、俺のニーズヘッグ。ある意味で攻められているハイヴの数が3つだったってのはラッキーだったな」

 その言葉に、小さな笑い声すら聞こえてきた。
 この辺、これから20万から30万のBETAを3つも相手にするというのに全く緊張した様子がないのは実戦経験の賜物だろう。
 円、美砂、レイといったこれが初陣になるだろう面子はまだ若干緊張を残しているが。
 にしても、円と美砂はブリッジクルーなんだから、そんなに心配する必要はないと思うんだけどな。

「さて、それじゃあそれぞれの配置だが……」

 そう告げ、コーネリアへと視線を向けるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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