ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!
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XYのサトシのパーティ、ちょっとガチじゃね?
前書き
決戦、ホドモエジム!!
ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は、次のジムがあるホドモエシティへと到着しジム戦を挑んでいた!!
「これよりジムリーダーカンネ対チャレンジャージンのポケモンバトルを始めます!使用ポケモンは1体!試合始め!!」
「ゴルザ、フィールドオン!!」
「行っちゃいなよガマゲロゲ!!」
ジンが繰り出したのはリザードンのゴルザ、そしてジムリーダーであるカンネが繰り出したのは前進の大きなこぶを持った巨大な蛙のような姿をしたポケモン、ガマゲロゲである。相性的にはゴルザの圧倒的な不利。だが相性の悪さなどこの男とゴルザの前では無意味である。
「ゴルザ、かえんほうしゃ!!」
『おおおおっ!!!』
「ガマゲロゲ、ハイパーボイス!!」
「ゲェ~ロロロロロロロロロロ!!」
凄まじい火炎とガマゲロゲが全身のこぶを振動させ威力を倍増させた大声、ハイパーボイスが激突する。火力が自慢のゴルザのかえんほうしゃと完全に無力化するほど威力にジンは驚く。
「くっ!」
「ガマゲロゲ、ハイドロポンプで行っちゃいなよ!!」
「ゲロォオオオオ!!」
かえんほうしゃが止んだ一瞬、そこをつきガマゲロゲは水流を高圧で圧縮したハイドロポンプを発射する。それを避ける事もできずゴルザはそれをまともに食らってしまう。
『グオオオオ!!』
「負けるな!!りゅうのいかりで押し返せ!!」
襲い掛かる凄まじい水流に耐えながら自らの尻尾の炎を大きく燃え上がらせながら口内に高エネルギーを集め、それをハイドロポンプへとぶつけた。りゅうのいかりは水流を押し返しガマゲロゲへと直撃した。
「ガマゲロゲ、ドレインパンチっす!!」
「ゲエロオオオ!!」
『ぐわああああああああ!!!!』
爆炎の中から飛び出したガマゲロゲは自らのエネルギーを集めた拳をゴルザへと叩き込んだ。クリティカルヒットした拳から自ら力が吸い取られているのを感じたゴルザはその場に苦しげに倒れこむ。ドレインパンチは相手のエネルギーを吸い上げるという厄介なワザだ、格闘タイプゆえダメージは抑えられたがそれでも大きなダメージが入ってしまっている。
「頑張ってゴルザ!!」
「負けるな~!!」
「飛行タイプの意地を見せてあげて!!!」
観客席から声援を受けるもゴルザは苦しげに息を漏らす、ハイドロポンプのダメージが応えているのか酷くふら付いている。そんなゴルザの姿にジンは嘗て、キラのゴウカザルのインファイトを受けた時の事を思い出してしまう。またあの時のように自分はゴルザの痛みを理解してやれないのか?このままでいいのかという考えが巡るがその時
『おいジン、腑抜けてんじゃねぇぞおおおお!!!!!』
「へっ!?ってあっつぅううううううううううう!!!!!!!!?????」
なんとゴルザが大好きであるはずのジンへとかえんほうしゃを吐いたのだ。これにはカンネとガマゲロゲも呆然としてしまう、ジム戦の最中にトレーナーに攻撃するポケモンなど前例が無いからだ。裕也たちもその光景が信じられなかった。
ジンは自分のポケモンたちから酷く好かれている、それこそ自分の家族といわんばかりに甘えたりしているほどにだ。勿論ゴルザもその一体でありそんな行動が信じられなかった。
「あちちちちちちちちっ!!!」
『ジ、ジン大丈夫!?フ~フ~!!』
「ピ、ピカサンキュ……ってゴルザてめぇ何しやがる!!!??」
ジンのそばに居たピカが何とか火を消しとめ、礼を言うとジンはゴルザに大声で叫ぶ。
『ふざけんなよジン!!俺は誓ったはずだぞ、もう負けねぇってな!!俺が信じられねぇのか!!!?そんなに俺は信用するに値しないポケモンかよ!!』
その言葉を聞いて目が覚めた、そうだ自分とゴルザは誓い合ったんだ。あの日、キラに負けたあの時に。自分はゴルザを信じると決め、ゴルザは自分を信じると決めた。それなのに、あのときの恐怖でそれを忘れてしまうなんて、なんて馬鹿なんだろうか。
「悪いゴルザ、目が覚めたぜ!!こっから俺たちの本気を見せてやろうぜ!!!」
『上等だぁああああああああああああ!!!!!!!!!!』
ジンの叫びに呼応するようにゴルザの身体が赤く、そして黒く輝きを放ち始めていく。尻尾の炎も赤から青へと変わって行き全身の至る所から炎が溢れるように漏れ出している。それにより周囲の気温がぐんぐん上昇して行き空気がちりちりと熱を持ち始めている。
「こ、こいつはホットだぜ!ハイドロポンプ!!」
「ゲエロロオロロロ!!!」
再び襲い来るハイドロポンプ。だがゴルザは避けようとしなかった。
「かえんほうしゃ!!!!」
『うううううううううおおおおおおおああああああああああ!!!!!!!!!!!』
そのかえんほうしゃは今までの元とは全く違った。それは嘗て対戦したキラのゴウカザルが放った物と全く同じ、青い炎だった。それはハイドロポンプを完全に無効化しガマゲロゲへと炸裂した。
「ゲロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「う、嘘!?炎タイプが此処まで利くなんて!?」
水と地面タイプを兼ね備えているガマゲロゲには効果はいまひとつのはずなのにガマゲロゲは異常な苦しみを見せている、まるで効果抜群の技を食らっているかのような苦しみ方だ。
「止めだ!!最大パワーでだいもんじ!!!」
『終わりだぁあああああああああああああっ!!!!』
青白い炎は逆巻き巨大な大の字を作り出しガマゲロゲを包み込んだ。そして炎が消えるとガマゲロゲはその場に崩れ落ちた。
「ガマゲロゲ戦闘不能!リザードンの勝ち!よって勝者、チャレンジャージン!!」
「やったぁぁあああ!!やったぜゴルザッ!!!」
『やったなジン!!』
思わず抱きつくジンだが
「ってあっつうううううううううううううういいいいいいいいいいい!!!!???」
『ってしまった!?だ、大丈夫かジン!?』
何とか火を消し止めたがゴルザの炎は未だに消えていない。しょうがないので少し距離をとることにした。
「やれやれ負けちまったぜ。取り合えずこいつを受け取りナ!俺に勝った証ィのウォルターバッチだ!」
滝のようなデザインのバッチが差し出され、ジンはそれを受け取り喜びを押さえられなくなって
「くぅぅううう!!!ウォルターバッチ!!ゲットで、All right!!」
『All right Burning!!』
ゴルザとの誓いと友情を再確認しバッチを手に入れたジン、ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!おやぁっ?
「あのリザードン、最後凄かったわね」
「ああ。あれってまさか」
「キラのゴウカザルと同じく―――
業火の使い手だな」
to be continued・・・
後書き
No.6 リザードン
ジンの持っているポケモンの中でも五本指に入る力を持つ。ニックネームはゴルザ。
ジンにとっては初めてのポケモンがヒトカゲだった事もあり思い入れが強いポケモン。人のポケモンの中でも屈指のパワーファイターでありながらスピードでもカインに次ぐものがある。カインに勝利した事は無いが、過去に敗北したバトルは両手で数えるほどしかない。
技構成
かえんほうしゃ、ちきゅうなげ、あなをほる、きりさく、ブラストバーン
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