戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その十七
「己を磨いて」
「そして己を高めていって」
「切磋琢磨もし合って」
「人として成長していかないと」
「間違ってもヤクザやジャスティスカイザーみたいになったらね」
「駄目だからね」
「今度はヤクザ屋さんと一緒くたかよ」
「俺達何処まで不人気なんだ」
美女美少女達の言葉にまた悪態をつく二人だった。
「ったく、いい加減にしろよ」
「俺達は女神転生の外道レベル一レベルかよ」
「せめて天使のレベル百五十位にしろ」
「それか英雄のな」
やはりレベル百五十だというのだ。
「ヒーローなんだからな」
「それ位しろよ」
「いいな、これは命令だよ」
「俺達は主役だぞ、主役」
「そんなこと言ってるから人気ないのよ」
「というかもう勝負はじまってるわよ」
相変わらず二人には冷淡な美女美少女達だった。
「日高大尉を待たせない」
「早く負けなさい、さっさとね」
「まーーけーーろまーーけーーろ」
何処かのミスルギ皇国の処刑の場面の様な声だった。
「さっさと負けろ」
「だからうっせえって言ってるだろブス共!」
「手前等の持ってるコンドームに針を刺しておくぞ!」
そして二人もまたしても中指を突き立ておまけにパワースーツの頭部の上から血管を浮き上がらせて抗議する。
「こうしたらやった時白いのが中から出るからな!」
「妊娠するんだよ!」
「いい加減にしねえとマジでそうするからな!」
「本当にいい加減にしやがれ!」
「だからはじめるぞ」
今度は日高から言われるのだった。
「審判の人も待ってるぞ」
「ああ、わかったよ」
「観客に文句言っても話が進まねえしな」
それこそ一ミクロンたりとも進まない。
「それじゃあやるか」
「それでさっさと終わらせてな」
「深田恭子さんだ」
「あの人の写真集とDVDだ」
やはり年上趣味の二人だった、そうしたことを言いつつようやく勝負がはじまった、まずはあ唐竹が来たが。
日高はすすす、と前に出て一閃した。すると。
竹は斬られた瞬間は何もなかった、だが。
数秒経ってだ、右から左に斜め下に落ちていった。それを観て誰もが唖然となった。
「これはまた」
「凄いな」
「見事な斬り方が」
「刃が見えなかった」
まさに全くだ。
「それにな」
「素晴らしい斬り口だ」
「しかも足が止まっていなかった」
「今ああした人がいるんだな」
居合は刀を抜くその瞬間相当な、それこそ神技という域まで身に着けていないと足が止まる。だが日高は止まっていなかった。そのことを観てなのだ。
「神だな」
「全くだ」
「あの腕なら今度こそ」
「ああ、勝ってくれる」
「この作品は終了だ」
「だから終わらねえつってんだろ!」
「作品の登場人物まで打ち切り願うじゃねえぞ!」
明鏡止水とは正反対の心境で言い返す二人だった、ここでも。
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