| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

小学時代を思い出そう!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

「ルーレット」

 小学生の子どもと、オモチャ屋さんへ行った時の事だ。ふと見ると、懐かしいオモチャを発見した。それは「ルーレット」だった。
 僕の小学時代の話だ。

◇◇◇

 3,4年の頃、ネギの家に行くと遊んたのが、オモチャのルーレットだった。確か「モンテカルロ」と言う名前だった気がするが定かではない。ネギがディーラーをして僕は客となり賭けた。

「レイクダウン、この後は禁止します!」

 と、ディーラーのネギが言った。一応、こういうセリフを言うのもルールであり説明書に書かれていた。なによりも雰囲気が盛りあがった!掛け率には、2倍賭け3倍賭けなど、いろんな賭け方があり最高は一点賭けの36倍だった。
 ルーレットをディーラーのネギが回す。しばらくしてネギが玉を投げ入れた。玉は、シャーという音と共に、外枠のヘリにそって転がった。玉の回転がゆっくりになるとしだいに……

カランカラン

 と、鳴りながら、ルーレットの数字の枠にぶつかり跳ねだした。そしてひとつの枠の中に玉は入った。

「赤の36!ミズキ、残念!没収~」

 と、ネギは言うと火かき棒のようなもので、賭けたコインを持っていってしまった。

「では、賭けて下さい」

 と、ネギが言い。僕はまた賭けた。
 ルーレットには、0と00という数字もあった。めったに賭ける数字ではないので、つい忘れていて、その忘れた頃に玉が入った。

「うわっ、やられた~!」

 と、僕が悔しがると、ネギは大喜びした。4、5人でする事もあったが、こうして二人でするのも楽しかった。じっくり時間をかけて楽しんだのだ。2時間かけてコインをためて、とうとうネギを破産させた時は、痛快な気持ちになったものだ。

おしまい
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧