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平凡なデュエリストの日々

作者:164
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episode 1

 
前書き
初投稿です。生温かい目でご覧頂ければと思います。

※遊戯王を主軸とした物語ですが1話目ではまだデュエルはしません。何話目からデュエルするとは決まっておりませんが、近々書いていこうと思います。 

 



「ふぁ〜………」

のどかな春の朝、俺は大きなあくびをしながら歩く。
今は学校へ行く途中なのだ。


俺、火野 滉(ひの あきら)は、先日高校生になった。


高校生といえば携帯を学校に持って行ったり、買い食いをしたり、と、小・中学校では禁止されていたことが出来るようになるのでかなり大人びたイメージがあった。

しかし実際なってみると中学校とさほど変わらない感じがする。

確かに携帯の持ち込みはOKだが校内では使用禁止だし、買い食いするぐらいなら家から持ってくればいいのである。


「あー、学校行きたくねぇ…」

入学して1週間で思ったことがこれである。

別にいじめられているとかそういうワケではない。

理由は2つある。


1つは「学校に友達が1人もいないと。」だ。

中学までは友達がめちゃくちゃいた。むしろ今でもそいつらと関係は続いており、仲は比較的良好である。

ではなぜ友達がいないのか?
それは同じ中学校出身の人が1人もいないからである。


ではなぜ同じ中学校出身の人が1人もいないのか?
それは俺の志望動機にあった。


ここで俺が通う遊学高校について説明しておこうと思う。

まず遊学高校は偏差値が低い。
どのくらい低いかといえば200点満点のテストで75〜80点取っていれば余裕で入学できるレベルである。

次に就職率or進学率の問題である。
一応共に100%なのだが毎年就職する人数は10人程度、進学する人数は30人程度である。
入学する人数は毎年決まって180人なのだが残り140人はどこにいったのか?

答えはシンプル、やめるのである。

なぜやめるのかというと校則や部活動が厳しすぎるというのが大きな理由の1つである。

校則では女子は三つ編みかショートヘアしか認められず、男子は坊主かスポーツ刈りしか認められない。

部活動では先輩後輩の上下関係がハッキリしており1年生の間はまともに練習させてくれる部が1つあるかないかである。

他にも色々とあるが後々説明していこうと思う。


ここで話を戻すが、なぜ同じ中学校出身の人が1人もいないのか?
答えは簡単、みんな高校生活を謳歌したいのだ。
こんな収容所みたいなところで3年間を棒に振りたくないのである。


ではなぜ俺はこんな学校を志望したのか?
それは中学のときに学校説明会の際に配られた部活動紹介プリントの端に小さく、本当に小さく、こう記してあったのである。

「去年よりカードゲーム部設立!ぼくらと共にカードゲームしませんか?」と。

俺はこの宣伝を一目見たとき、身体中に電撃が走るのが分かった。

何を隠そう俺は、遊戯王を愛してやまないデュエリストなのである!

デュエリストとしてこの宣伝を無視するワケにはいかない!と思い、両親をなんとか説得してやっと入学することが出来たのである。

ならばなぜ学校に行きたくないのか?
友達がいなくてもカードが好きなら部活を楽しめばいいじゃないか、

そう思うだろう?


俺も最初はそう思っていたさ!
部活の同い年の人と仲良くなろうと思っていたさ!

だが、しかし!なんと入学してみればカードゲーム部はなくなってしまっていたのである!

これが俺の学校に行きたくない理由2つ目である。


「友達もおらず、目指してやって来た部活動も無しでどうやって生きていこう…」

「おーい!あきらー!」

地獄のような3年間を見通して鬱になりかけていたときに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「よっ、おはよう!滉!」

「うーっす」


朝から無駄に高いテンションのこの男は川原 夏樹(かわはら なつき)

おれの中学からの友達で親友。

高校は遊学高校から徒歩15分程度の場所にある秀才高校に通ってる。
高校名を見ればわかると思うがかなりの秀才の集まりで200点満点のテストで150点以上が合格ラインという学校だ。

夏樹は中学のテストでは毎回180点以上を叩き出していたが…。

通学路が同じということもあり毎朝一緒に登校している。
ちなみにこいつもデュエリスト。


「なんだその低いテンションは!
何かあったのか?」

「この先の暗い高校生活を想像するととてもハイテンションにはなれなくて…」

「まぁ、元気だせ!カードゲーム部がなくても休日は俺が相手してやっから!」

「うぅ…夏樹〜、お前やっぱいいやつだな〜」ガバっ!(抱きついてる)

「おい!バカやめろって!公衆の面前で男同士のハグは誤解を招きかねない!」

「う〜ん、なつきちゅわ〜ん」

「うぉっ!?あぶねぇ、もう少しで俺のファーストキスが奪われるところだったぜ…」

「あんた達何してんの?」


俺たちのラブストーリー(?)に水を差してきたこの女は暮林 愛美(くればやし あみ)
こいつも俺と中学からの友達。
学校は夏樹と同じ高校に通うエリート。

な の だ が

顔は‘‘下’’の‘‘中’’という…まぁ…うん…ご察しください。

「いい加減にしないと遅れるわよ!さっさと切り上げて来なさいよね!(ウィンク」

そう言いながらぶりっ子走りで駆けて行く愛美。

「………」

「………」

「…1ついいか?」

沈黙を破ったのは夏樹だ。

「…うん?」

「俺…1回人生やり直してくるわ…」

「待て!はやまるな、夏樹!
た、たしかにあのバケモノのウィンクは朝から見るには刺激が強すぎたがこんなことで死んじゃダメだ!」

「滉…俺の最期を看取ってくれるのがお前で…よかっ…た…」

「夏樹〜!!!」

そうこうしているうちに本気で時間がヤバくなってきたのでお互い学校へ向かうことにした。 
 

 
後書き
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他にも改善点なども教えてください。 
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