フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
ラビリンス本土決戦
いざ敵地へ
第45話 サウラーとニューウェスター 最期の戦い!!
前書き
ラビリンスへ乗り込むことにしたプリキュア隊!その間、全パラレルワールド制圧されてしまいます。ところが、意外なる事態も起こり予定より早くラビリンスに到着します。
ラビリンス到着後は、外へウェスターが出て行ったことで、プリキュア対偽プリキュアのバトルから始まり、救出後、翌日からの総統官邸乗り込み。乗り込み後の廃棄物処理場のバトルシーンまで起こります。タイトル通り、廃棄物処理バトルまでこのエピソードでお送りします。
総統官邸内コンピュータルーム
「ピンポ、ポピポピポピ。」
「上がったアームは、一部名簿が不正確だった国と地域を除いて順調にパラレルワールドを制圧しています。既に、全世界の73%を支配。あと3時間27分51秒後には、全てメビウス様のものとなるでしょう。」
「間もなくだ。間もなく全パラレルワールドが我が手に。」
スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所
「何、日付が変わった頃に支配を完了するって。」
「キィーーーッ。」
「ショコラよ。日付の変わり目で完了するのか。」
「はい、長老。間違いありません。ところで、成田市内のホテルに宿泊しているプリキュア隊に連絡すべきでは。」
「待て。リンクルンはタルトとアズキーナに預けてしまってる。ここは、ホテルへ電話して呼び出せしてもらうと良いじゃろ。団体名なら問題ないはずじゃ。」
「そうですね。トリニティ御一行様で宿泊していますから。」
「日付が変わってから、ラビリンスの支配下になってしまうが、日常生活は特に問題ないはずじゃ。かえって、仕事している者たちは余計、真面目に働くようになるのじゃ。」
「そうか。」
「管理国家って言うのは、人間の上下関係が厳しくなるだけに過ぎん。上司・上官の命令が絶対になるだけじゃ。皆には、動じるなと伝えてくれ。それと、管理されて付いてくる黒ダイヤは必ず持って行くように伝えよ。入国が簡略に済ませれるかもしれんぞ。」
「畏まりました。」
成田市内にあるホテルのロビー
全員集合して話し合ってる。
「シフォンちゃん、待っててね。明日、助けに行くから。」
「管理された世界を戻すには、あたしたちの手で止めなきゃ。」
「あたしたちの街をメビウス様の管理下に置かせない。これ以上好きにはさせない。」
「必ず戻って来るからね。」
「あたしたち頑張るよ。」
「皆と幸せゲットするために。」
すると
「トリニティ御一行様おりませんか。スウィーツ王国からです。お電話出てください。」
「はい。」
「マネージャーがフロントへ向かった。」
ピョンピョン繁華街
「どこか寝床あらへんか。」
すると
「おや、珍しい小動物が2匹いるぞ。」
「ちょっと、相手にしてみよう。」
「君たち。」
「あんさんらは。」
「し、しゃべった。」
「シーッ、秘密警察に知れたらどうする。」
「誰どす。」
「僕たちは戦場カメラマン。フォトジャーナリストとも言うかな。」
「戦場カメラマンって。」
「戦争が起きてる国々を取材し、写真撮影している。」
「そうでっか。」
「やっぱり、ラビリンスの不穏な動きを感じ取っておるどす。」
「東京をあれだけ襲撃したんだからな。ところで、君たちに自己紹介しよう。まず、一緒にいるこの方から。」
「はじめまして。戦場カメラマンの渡部陽一です。」
「僕は来海流ノ介。」
「流ノ介はんと陽一はんでっか。」
「覚えておくどす。」
「君たち、僕たちの拠点へ来ないか。」
「ヘエ、寒かったやさかい。」
「お言葉に甘えてるどす。」
成田市内にあるホテルのロビー
「どうだった。」
「管理される前の出国は無理よ。でも、管理されたからって飛行機が欠航するワケではないからね。上下関係が厳しくなるだけだから、冷静に落ち着いて行動して。管理されて付いてくる黒ダイヤは捨てないように。これからの手続きに役に立つらしいから。」
「そうなの。」
「そうよ。私たちは、真っ直ぐラビリンスへ行くだけだから、その通りの行動していれば問題ないからね。皆様分かります。」
「はい。」
「じゃあ、もう遅いから、客室へ戻って。」
「はい。」
フォトジャーナリストのアジト
更に、数人のジャーナリストがいます。
「可愛いね、2匹のフェレット。」
「そうでっか。」
「でも、喋れるなんて何者かの使者としか思えないわ。誰の使者。」
「プリキュア隊や。」
「エエーーーッ、プリキュア隊。」
「そうか。明日来るのか。」
「ヘエ、明日朝一番の北京行き飛行機に乗って。」
「北京から乗り換えてこっちへ向かうんどす。」
「夕方、ピョンピョン国際空港ね。」
「ヘエ。」
「今晩は、このペットフードで我慢して。」
「おおきに。」
「お礼に、このドーナツ食べておくれやす。」
「ドーナツか。」
「久しぶりだね。」
「ここでは、配給した食料しか食べさしてくれないんだよ。」
「配給でんの。」
「管理国家だからね。」
「じゃあ、皆でいただこうか。」
「はい。」
「いただきます。」
「アグン。」
「美味しい。」
こうして、タルトとアズキーナはジャーナリストのアジトで一晩ご厄介になった。
2009年12月24日23時59分 ラビリンス 総統官邸内コンピュータルーム
「97,98,99,100%!」
「おめでとうございます、メビウス様。一部を除いて、全パラレルワールド支配完了です。」
「我が名はメビウス。全世界の統治者なり。」
「全てはメビウス様のために。」
「ところで、クライン。」
「ハッ。」
「支配できなかった国と地域を調べよ。」
「ハッ。」
2009年12月25日午前0時 スウィーツ王国ナノ研究所
「支配されてしまったか。」
「ただ、名簿無し、不正確、ウィルス注入などで支配を逃れた国と地域があります。」
「プリキュア隊のいる日本はどうじゃ。」
「残念ですが、支配されてしまいました。」
「仕方ないで。イースとノーサーが名簿提出したのも原因になっておる。」
「所長。」
「どうした。」
「ラビリンス各地にある弾道ミサイル発射台のある施設のコンピュータプログラムを全て復元不可能の状態で破壊することに成功しました。」
「でかしたぞ。」
「これで時間が稼げるぞい。」
「そうですね。」
翌朝 成田市内のホテル ラブが宿泊する客室
「ふあーーーっ、何これ。」
「ラブ、おはよう。」
「おはようって。本当にメビウスの管理下になったの。」
「仕方ないわ。」
「ここは、マネージャーさんの言うこと聞くしかないわ。」
「とりあえず、身支度して朝食食べに行こう。」
「うん。」
フォトジャーナリストのアジト
「行くのか。」
「ヘエ。」
「気を付けるのですよ。」
「はい。」
タルトとアズキーナは、シフォンと自分たちの子供たちの所在を掴かみにアジトを出た。
成田市内のホテルレストラン
「おはようございます。我が名はレストランウェイターの□□。ラビリンス総統メビウス様が僕。朝食券はお持ちですか。」
「はい。」
「それでは、お好きなものを取り分けて開いてるテーブルで食べてください。」
一方、タルトとアズキーナは
「妙に高い塔がありまっせ。」
「タルト様、あの塔にメビウスがおるのではありまへんか。」
「そんな気がしまっせ。シフォンもいるかも知れへん。ほな行くでー。」
「はい。」
タルトとアズキーナは、役所街中央にある塔へ向かい始めた。
成田空港出発ロビー
「うわぁ。手続きがスムース。」
「職員1人1人がテキパキ動いている。」
「さっき、到着の時刻表見たけど、1便も1分以上の遅れが出てないわ。」
「す、すごい正確。」
「メビウスの管理下って、上司・上官の命令って絶対って聞いてたけど。」
「すごいわね。」
「さあ、荷物預けて搭乗するよ。」
「はい。」
総統官邸出入口
「ここでっか。ほな入るで。」
すると
「あれ。」
「無防備どすな。」
「どういう風の吹き回しやねん。気にせず行くで。」
「はい。」
タルトとアズキーナは、総統官邸へ入って行った。
スウィーツ王国ナノ研究所
「入って行ったか、タルト、アズキーナ。」
「成功を祈るぞい。」
「せめて、シフォンとインフィニティの手がかりだけでも掴んでくれれば。」
「あなた。」
「パフェか。」
「シフォンが早く見付かって欲しいです。」
「分かってるよ。ここは、タルトとアズキーナを信じよう。」
「あなた。」
総統官邸内下層階
「迷子になってる。」
「うーーーん。右も左も上も下も分からへん。」
「タルト様、まるで迷路どす。」
「そうでんなあ。」
「イタイヨオーーーーーッ。」
「何。」
「来たでぇーーーーっ。」
「おおーーーっ。」
「うわーーーっ。」
「ズズーーーーッ、ドスドスドスドス。」
「キャーーーーーーーッ。」
「ううううううううわーーーーっ。」
「ピン、シューーーーッ。」
「うわあ、今のはヤバかったで。」
「これから、どうします。」
「わいらはわいらで、できることをやる。シフォン見つけてこのリンクルンで、子守唄を聞かせて元に戻すんや。エエな。」
「はい。」
北京行き飛行機(旅客機)機内
「お客様、朝食はいかがでしょうか。」
「ホテルで食べております。」
「それでは、飲み物とお菓子はいかがでしょうか。」
「うん、いただく。」
「畏まりました。」
「何だか、客室乗務員の動きもテキパキね。」
「これがメビウスの管理能力なの。」
「そうみたい。」
総統官邸内謎の階
「ううーーーっ、ううーーーっ、って、あれ、前に進まへん。どないなっとるんや。」
「タルト様、一度動いてます。」
「ベルトコンベア。うわっ。」
「ああ。」
「うわあーーっ。」
「きゃ~~っ。」
「うわあーーうわあーーうはあーーーーっ。」
「キャアーーーーーーッ。」
タルトとアズキーナは、荷物と衝突して下の階へ落とされた。
「うわあーーーあーーーーぁーーーーっ。」
「キャアーーーアーーーァーーーーッ。」
「ストン、ドデッ。」
「イテッ、イテテテテッ。大丈夫かアズキーナはん。」
「はいっ、ああっ。タルト様、アレっ。」
「うわあーーーーー。」
タルトとアズキーナが落とされた階は、コンピュータルームのある外の階である。
「うわあーーーーーっ。何や、この巨大な球体は。」
タルトとアズキーナは、その球体中央から発する光を見ている。
「我が名はシフォン。ラビリンス総統メビウス様の捕虜なり。」
「うわあ、シフォン。」
「タルト様、スウィーツ王国にご連絡を。」
「ヘエ。」
タルトは、自分のリンクルンを出し、ナノ研究所にいるシフォンの父、ショコラへ向けて通話を始めた。」
スウィーツ王国ナノ研究所
「ホレ、連絡が入ったぞい。」
「タルトからの着信だ。もしもし、タルトか。」
「ヘエ、シフォンはん見つけたで。」
「どこだ。」
「総統官邸内のどこかの階で、中に巨大な球体があるねん。」
「巨大な球体。」
「ショコラよ。その球体の中に間違いなくメビウスのマザーコンピュータとインフィニティがあるぞい。」
「そうですか。球体の中のコンピュータを調べ、遠隔操作が可能かどうか確かめます。タルト、パフェと代わる
ぞ。」
「ヘエ。」
電話はパフェと代わった。
「タルト君。」
「ヘエ。」
「シフォンはどこにいるの。」
「我が名はシフォン。ラビリンス総統メビウス様の捕虜。」
「捕虜だって。シフォン。」
「ああーーーっ、パフェオカン。この声が巨大な球体の中から聞こえてるねん。」
「そう、そこに閉じ込められてるの。」
「ヘエ、間違いおまへん。」
「接近して、声かけてみて。私は、夫と一緒にディスプレイ映像見て様子を見るからね。」
「ヘエ。」
「じゃあ、切るからお願いね。」
パフェは通話を切った
「球体内のコンピュータのシリアル番号が分かったぞ。7台あって、球体内の中に密室があってマザーとサブの6台とインフィニティが刺さっているのはマザーの1台だ。そこのコンピューターを密室の外で操作する芋コンピュータが複数連なって存在している。」
「以前は、その芋コンピュータをウィルスに犯した経歴がある。」
「ウェスターの件ですね。」
「そうじゃ。その中にまだあるとはな。」
総統官邸内コンピュータルーム外の階
「問いかけるで。」
「はい。」
「シフォーーーーン。」
「あないなとこに。」
「シフォーーン、シフォンしっかりしいや。」
タルトとアズキーナは、球体へ向かい始めた。
「目を覚ましてや、シフォン。」
すると、アームが出て来て2匹を捕まえ始めた。
「キャーーーーーーーッ。」
「離しいや。アズキーナはん。イッ。」
「ブチッ。」
「おっと。」
「ウーーーーーン、ポイッ。」
「ピューーーッ。」
「うわっ、わあーーーーーーっ。うわあーーーーーっ。」
「キャーーーーーーーッ。」
タルトとアズキーナは、下の階に落とされた。
中国北京空港
「ここで、ピョンピョン行きの乗り換えるんだけど。」
「出入国審査、全く無いね。」
「国内線に乗り換えてるみたい。」
「メビウスの全パラレルワールド制圧の影響で国境が無くなってるみたい。」
「そう言うことなの。」
「とりあえず行こう」
「はい。」
ラビリンスピョンピョン市街地
「ピュ、シューーッ。」
「うわあーーーーあーーーーぁーーーーっ。」
「きゃあーーーあーーーぁーーーっ。」
「ドデッ。」
「あいててててててててっ。」
「うわあーーーーーっ。」
「ドタッ。」
「大丈夫でっか、アズキーナはん。」
「は、はい。」
「ここは何や。街中に戻ってしもうたみたいやな。せやけど、これくらいでメゲへんで。待っといてや、シフォン。行くでアズキーナはん。」
「はい、タルト様。」
「グウーーーーッ。」
「ん、何の音や。」
「うちのお腹の虫さんどす。」
「おっ、うわはははははははっ。何や、おどかさんといてや。」
「エライ、すんまへん。」
「エエーーーって。腹が減っては何たらや。ドーナツ食べようか。」
「はい。」
「いただきまーーーす。」
タルトとアズキーナは、ドーナツを食べ始めた。すると、ラビリンスの民族衣装を着ている幼少の頃のレイカに似ている1人の幼女が姿を現した。
「何や、わいらに何か用でっか。何や、知らへんけど、元気無いなあーー。そや、ドーナツあげるで。ほれ、遠
慮せんと食べえーな。」
「今はごはんの時間じゃないよ。まだ、食べるって命令されてないもん。」
「うっ。」
「起床6時30分、朝食7時30分。それに、ドーナツは今日食べるって決められてるメニューじゃない。」
「配給制でっか。もうエエから食べてみい。元気ない時はドーナツが一番や。美味しいでー。」
「ああっ、美味しいって何。」
「美味しいも知らへんかいな。」
「とにかくお食べやす。」
「はあっ、アグン。美味しい。」
「そうそう、それそれ。」
「難しいことは、考えんでエエんや。食べて笑顔になったら、それが元気で美味しいってことや。」
「これが美味しい。」
「そや。」
「アグン。美味しい。」
「うんうん。」
「美味しい。」
「当たり前やがな。わいとプリキュアが毎日絶賛のドーナツやで。」
「プリキュア。」
「ああ。今日、ダンスユニット『トリニティ』の1団に紛れてる来まんねん。」
「本当、ねえ、どこのホテルに泊まるの、教えて。」
「ああ、ええで。ほな、ピョンピョン国際空港へ来まっか。」
「命令には無いけど、夕食まで特にやることないから行くわ。」
「ほんまでっか。」
「うん。」
「お決まりどす。」
タルトとアズキーナと現地幼女1人は、一緒にピョンピョン国際空港へ向かった。
スウィーツ王国ナノ研究所
「突き止めたぞ。」
ショコラは、マザーコンピュータをはじめ、周辺5台のサブコンピュータ及び密室隣のクラインが操作する透明
キーボード&ディスプレイの芋コンピュータを全て遠隔操作を可能にした。
「どれどれ、これが遠隔操作しているマザーコンピュータの映像か。」
「はい、リムーバブルディスクF を開けてみますか。」
すると
「うわっ、膨大なファイルの数だ。」
「間違いない、インフィニティじゃ。」
「全ての国家機密のデータファイルが入っているな。まず、アメリカ合衆国の住民基本台帳ファイルから消した
いのだが、探すのに根気がいるな。皆、協力して探しますか。」
「そうじゃの。」
ショコラはコンピュータルームへ行った。
ナノ研究所コンピュータルーム
「皆。」
「はい。」
「たった今、メビウスのマザーコンピュータの遠隔操作に成功した。」
「皆にはまず、マザーコンピュータのリムーバブルディスクFに入っているデータファイルの削除を、私が言う順番から見つけて行ってくれ。」
「はい。」
「まずは、アメリカ合衆国の住民基本台帳からだ。この大国のファイルを真っ先に削除し、基本ソフトのダウン
ロード及びインストールの阻止を行わなくてはならない。まだ、ラビリンスは気付いていないが、気付かないうちに真っ先にアメリカ関連のデータは、インフィニティ内だけでなく、ドキュメント及び各プログラム内でも満遍なく全て削除してくれ。ダウンロードとインストールされたら、ウィルスが自動的に駆除されるからな。では、頼んだぞ。」
「はい。」
ピョンピョン行き飛行機内
「この飛行機ホホエミーナジェットって言うのよ。」
「それとは裏腹ね。あの国は。」
「皆様、シートベルトを着用してください。当機は、これから異次元空間へ入ります。」
「そこへ入るの。」
「カチッ。」
しばらくして
「シューーーン。」
「空が真っ暗になった。」
「すごい揺れ。」
更に、数分後
「空が明るくなった。」
「ここが、ラビリンスと言う国があるのね。」
「そうみたい。」
スウィーツ王国ナノ研究所
「どうやら、プリキュア隊。異次元の世界へ入ったようだ。」
「ラビリンスの世界じゃな。」
ピョンピョン国際空港出入口
「コラッ。お嬢ちゃん1人で2匹の小動物2匹連れて何をしている。家へ帰りなさい。」
「そんなこと言わんと、これ食べてみい。」
「美味しいどすえ。」
「うわぁ、小動物が喋った。」
「まあ、待て。」
「ハッ。」
「そんなに美味しいのか。」
「ほんまやで。ええから食べてみい。」
「よし、食べてみよう。」
「ングング、美味しいぞ。」
「これはたまらん。分かった。送迎デッキへ行きたければ、ここを通りなさい。」
「おおきに。」
1人と2匹は送迎デッキへ向かった。
スウィーツ王国ナノ研究所
「所長、長老。」
「どうした。」
「たった今、アメリカ合衆国の住民基本台帳ファイルを見つけ、インフィニティ並びにドキュメントも含めて削除しました。」
「よくやった。ところで、マザーコンピュータでダウンロードやインストールの形跡はあったか。」
「全くありません。」
「そうか。よくやった。次は、ロシア連邦を頼むぞ。」
「はい。」
「そうか。浮かれてるな、あの連中。」
「全パラレルワールド制圧なんて絶対不可能ですよ。」
アメリカ合衆国首都ワシントン内ホワイトハウス
「イエス、ウィー・キャン。我が名はバラク・オバマ。アメリカ合衆国の統治者なり。」
大統領は、メビウスの管理下から解放された。
ニューヨークマンハッタン市街地
「今まで何をやっていたのだろう。」
「上司には絶対に逆らえなかったね。」
「自由なアメリカに戻ったんだわ。」
「そうだ。」
「良かった。」
ピョンピョン国際空港 送迎デッキ
「もう、そろそろ来るで。」
「タルト様、あれ。」
「ほんまや。」
ホホエミーナジェット機内
「皆様、間もなくピョンピョンに着陸します。シートベルトを着用してください。」
「カチッ。」
しばらくして
「カクン、カクカクカクカクッ。」
「揺れがおさまったわ。」
「さあ、降りる準備よ。」
「はい。」
送迎デッキ
「何や、ブリッジあらへんのか。」
「タラップだけどす。」
「ねえ、出て来たわよ。」
「あっ、ほんまや。」
「到着出口へ行かない。」
「ヘエ。」
到着ロビー出口
「あれ、流ノ介はんに陽一はん。」
「おっ、2匹のフェレットではないか。」
「何してんねん。」
「取材ですよ。」
「トリニティの。」
「この子は。」
「街中徘徊中、知りおうたねん。」
「そうか。」
「おじさんって。」
「カメラマンでジャーナリストですよ。」
「来ました。」
「撮すぞ。」
「ウィーーーーン。」
「カシャカシャカシャカシャ。」
「あれ。」
「タルト、アズキーナ。」
「皆はん。」
「ここではまずいから、後でここのホテルへ来てくれる。」
ラブはタルトにメモを渡した。
「ヘエ。」
総統官邸内コンピュータルーム
「メビウス様、トリニティ御一行が到着しました。」
「来たか。」
「メビウス様、わざわざ呼んだのですか。」
「そうだ。ここで始末したほうが良いだろ。全パラレルワールド制圧しているのだから。」
「ならば、メビウス様。これをメモリースロットに接続させていただきませんか。」
「それは何だ。」
「はい、スウィーツ王国の工場から盗んできたオルゴールです。ここにUSB端子があります。」
「相分かった。古いUSB メモリーを外してからつなげるが良い。」
「ハッ。」
「ところで、つなげて何をするのか。」
「プリキュアと反逆者ウェスターにあの技を食らわせるのが狙いざーます。」
「あの技って。何だ。」
「ラッキークローバーグランドフィナーレざーます。」
「数々怪物をチームで倒したあの技だな。」
「偽プリキュアに扮しないと使えないざーますが。ものすごい威力があることに違いないざーます。」
「よし、ならばやってみろ。」
「ハッ。」
サウラーは、マザーコンピュータのメモリースロットから旧USBメモリーを抜き、旧クローバーボックスを接続した。
スウィーツ王国ナノ研究所
「長老、大変です。」
「どうしたショコラ。」
「マザーコンピュータのメモリースロットにあの旧クローバーボックスに差し替えたようです。」
「どれどれ。」
「リムーバブルディスクFがインフィニティです。もう1つ、リムーバブルディスクE を開きますからご覧ください。」
「ポチッ。」
「おおっ、これは、間違いなく旧クローバーボックスじゃ。」
「何に使う気だ。」
ピョンピョン市街地内宿泊予定のホテル内貸室
現在、会見準備をしております。
「タルト、アズキーナ。リンクルン出して。」
「ヘエ。」
タルトは、背負った風呂敷を降ろし開けた。
「あるある、リンクルン。」
「同じ色のもあるから、自分のかどうか確認して。」
「はい。」
「これこれ、ちゃんとプチプチに名前書いてあるからね。」
「良かったでんなあ。」
「私の。」
「あたしの。」
「あたちの。」
「これでいつでもプリキュアに変身できるね。」
「良かった。」
「タルト、アズキーナ、この子は。」
「市街地徘徊中に知り合ったねん。」
「幼い頃のレイカさんに似てるね。」
「それを言うなら、あたちよ。」
「R ちゃん。」
「ねえ、並んでみるわよ。」
「本当だ。」
「ソックリ。」
「まるで双子ね。」
「これは驚いた。」
「君、名前は。」
「○☓です。」
「お父さん、お母さんは。」
「夕方まで、メビウス様の命令下で夕方まで仕事しております。」
「もうそろそろ、帰宅する頃よ。」
「会見時間も迫ってるからね。」
「タルト、アズキーナ、この子を家へ帰らせて。」
「メビウスに伝わったら、大変なことになるよ。」
「返したら、客室へ戻って来て。迷っても、もうリンクルンで交信できるからね。」
「ヘエ。」
タルト、アズキーナは、○☓ちゃんを連れて貸室を出た。
「さあ、準備準備。」
数分後
「さあ、会見始めるわよ。扉を開けて。」
「はい。」
記者やカメラマンたちがゾロゾロと入って来た。
総統官邸内コンピュータルーム
「サウラー、良いのだな。」
「ハッ。」
「メビウス様、トリニティの記者会見が始まります。」
「そうか、見てみるぞ。」
「ハッ。」
スウィーツ王国ナノ研究所
「始まったな。」
「興行日程はどうなるのか。」
ワッフル城
「初日は28日からか。」
「あんた。」
「開いた26日と27日が勝負やな。」
「あなた。」
「パフェも来たか。」
「何とか27日までに取り戻せれば。」
「分かっておる。マザーコンピュータを遠隔操作できるようになったから。」
「本当。」
「頼むね。」
「ああ。」
ラビリンス総統官邸内コンピュータルーム
「相分かった。27日までにウェスターとプリキュアを消去せよ。」
「ハッ。」
会見は終わった。
ホテルレストラン
「やっと終わって夕食だね。」
「ここはバイキングは無いのか。」
「隼人君。」
「バイキングは無いよ。」
「まだ、お腹空いたら外で食べるしかないわよ。」
「食べ足りなかったら行って来る。」
「気を付けてよ。」
「あなた、反逆者として指名手配を受けてる身よ。」
「はい。」
数十分後、ピョンピョン繁華街
「コースメニューじゃつまらないぜ。」
総統官邸内コンピュータルーム
「メビウス様、あのウェスターが外へ出て来ました。」
「ノーザ、四天王。」
「ハッ。」
「直ちに出動するのだ。」
「ハッ。」
ピョンピョン繁華街
「何か街が変わってるな。あの辺に飲食店があったのに。」
「ウェスター。」
「誰だ。」
「シューーン、パッパッパッパッパッ。」
「イース、サウラー、ニューウェスター、ノーサー、ノーザ。」
「ノーザさんでしょ。相変わらず態度と言葉遣いが悪いざーますね。」
「ウェスター、覚悟しな。」
「何だ。」
「スイッチ・オーバー。」
「ボン。」
「真っ赤なハートは幸せの証。」
「パンッ。」
「熟れたてフレッシュ、キュアパッション。」
「ブラックハートは魅惑の印。」
「パンッ。」
「刈りたてフレッシュ、キュアアボカド。」
「イエローハートは祈りの印。」
「パンッ。」
「狩りたてフレッシュ、キュアドリアン。」
「グリーンハートは希望の印。」
「パンッ。」
「もぎたてフレッシュ、キュアキウイ。」
「ホワイトハートは皆の心。」
「パンッ。」
「熟れに熟れ熟れスウィート、キュアバナナ。」
「5色揃って、地獄へ導く使者!ダークフレッシュプリキュア!」
「俺も変身するぜ。スイッチ・オーバー。」
「ボン。」
「俺はホワイトウェスター。誰の言うことも聞かないぜ。」
「始末しておやり。」
「ハッ。」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおっ。」
「ピュピュピュピュッ、クルクルクル。」
「うわっ。」
「ギューーン。」
「締め付けられるぅーーー。ああっ。」
「カルテット・プリキュア・キィーーーック。」
「バコン。ポイ。」
「うわあーーーーーっ。」
「ドスン。」
「イテテテテッ。」
ホテルラブが宿泊する客室
「タルト、アズキーナ、お疲れ様。」
「ヘエ。」
「このペットフードで今晩我慢して。」
「はい。」
「ヘエ。」
「ピンポッポッピンポッポッ。」
「何や。」
「緊急メールよ。部屋を出るわ。」
「ラブ、祈里ちゃん、先に出て。相手は5人で怪物は繰り出していないわ。」
「はい。」
「ピンチになったら、後を追うからね。」
「はい。」
客室廊下
「ラブ、人目が付かない非常階段へ行くわよ。」
「そこで変身して飛び立つからね。良いね。」
「はい。」
フレッシュ6人は、非常階段へ向かった。
スウィーツ王国ナノ研究所
「久しぶりですよ。緊急メール発信は。」
「よりによって、プリキュアの語り者が現れるとはな。」
ホテル非常階段
6人は、例のリンクルン操作をし始めた。
「チェンジ。ダンシング・プリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
6人は、変身を終えた。
「さあ、飛び立つわよ。」
「OK。」
フレッシュ6人は、一斉に飛び立った。
ピョンピョン繁華街
「グオーーーッ。」
「一気に動きを止めるざーます。」
「ハッ。」
「クインテッド・プリキュア・ストーーーップ。」
「カチカチカチカチ、チーーーン。」
「取り囲むざーます。」
「ハッ。」
「ミコンミコンミコンミコンキコン。」
「ブーーーーーーッ。ポチッ。」
「クローバーボックスよ、わらわにに力を貸すざーます。」
バナナは大きく右腕を上げた。
総統官邸内コンピュータルーム
「おっ、蓋が開いて自動作動し始めたぞ。」
「キーーン。」
ピョンピョン繁華街
バナナは、大きく両腕を広げた。
「プリキュア・フォーメーション。」
すると、バナナの携帯に着信と点滅が入った。
「キィーーーン、バーーン。」
「ホワイトストーク、セット。」
バナナは、ホワイトウェスターの頭上めがけて天高くホワイトストークを放り投げた。
続いて、他の4人にも着信と点滅が入った。
「キィーーーン、バーーーン。」
「プラスワン、ハピネスリーフ。」
「プラスワン、クリーンリーフ。」
「プラスワン、ダークリーフ。」
「プラスワン、ブレアーリーフ。」
4人は同時に、各リーフを敵頭上めがけて天高く各リーフを放り投げた。
「ピューーーーーッ、カキーーーン。」
クリーンストークと各リーフが磁力の力でもって合体し、四つ葉偽フレプリ紋様を形成し肥大化し始めた。
「合体したわ。ジャンプざーます。」
「ハッ。」
「ビュンビュンビュンビュンビュンビュン。」
コンピュータルーム
「おっ、空中で合体したぞ。」
「よし、ジェット噴射だ。」
「ポチッ。」
ピョンピョン繁華街
「ボン、ゴオーーーーーーッ。」
「うわぁぁぁぁぁぁ。」
「こんなすごい上昇、初めてだわ。」
「紋様の上へ来たわ。」
「全員、着地の態勢を。」
「OK。」
「パタッ。」
「ウッ。」
「キーーーン。」
バナナは、中央のグリーンダイヤの上に着地した。そして、グリーンダイヤは光った。
「パタッ。」
「ウッ。」
「キーーーン。」
続いて、パッションがレッドハートの上に着地しレッドハートが光った。
「パタッ。」
ドリアンがイエローハートの上に着地した。
「キィーーン。」
イエローハートが光った。
「パタッ。」
キウイがグリーンハートの上に着地した。
「キィーーーン。」
グリーンハートが光った。
「パタッ。」
最後、アボカドがブラックハートの上に着地した。
「キィーーーン。」
ブラックハートが光った。その後、下降し始めた。
「皆、揃っているざーますね。」
「はい。」
「バナナ、先に降りますか。」
「そうざーます。では皆さん、お先に。」
「パタッ。ピュウーーーー。」
「大丈夫かな、バナナ。」
「ドーーーーン。」
「イテェーーーッ。」
「ツカッ。」
バナナは、ホワイトウェスターの脳天を踏みつけられた。その後、離れた間合いで地面に着地した。
一方、リーフに乗っている4人は
「どうやらバナナ、攻撃成功したみたいよ。」
「やったあ。」
リーフが地面の降りて来ました。リーフが地面に付く直前、バナナもリーフを踏んづけた。そして.........
「アンラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ!」
「シューーーーッ、カキン。」
「ハアーーーーーーーーーーッ。」
「そうは行くか。」
「シックス・フォールド。プリキュア・キィーーーック。」
「バコン。ミシミシミシ、バリーン。」
「ホワイトウェスターを救出して。」
「OK。」
フレッシュの6人は、ホワイトウェスターを救出した。
「よりによって、1人を5人がかりで攻撃するなんて。」
「何を言ってるざーます。」
「この男は反逆者よ。」
「ノコノコ帰って来るなんて良い度胸しているわ。」
サウラーとニューウェスターは喋らなかった。これが後々響くことに。
「ホワイトウェスターにこれ以上危害を加えさせない。」
「ピンクのハートは愛ある印。」
「パンッ。」
「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
「ブルーのハートは希望の印。」
「パンッ。」
「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
「イエローハートの祈りの印。」
「パンッ。」
「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
「真っ赤なハートは情熱の印。」
「パンッ。」
「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
「グリーンハートは浄化の印。」
「パンッ。」
「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
「ホワイトハートは誠実の印。」
「パンッ。」
「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
「行くわよ。」
「ならば、1対1で対戦するざーます。尚、お前たち1人多いから、わらわのところへ2人がかりで来るざーます。」
「分かったわ。こちらも、相手を指名しましょう。まず、あたしはパッションを指名するわ。」
「エエーーーッ。」
「良いんですか。赤同士で。」
「正攻法で倒して見せるわ。」
「こちらも、精一杯頑張るわ。」
「次、誰ざーますか。」
「私、ドリアンを指名するわ。」
「パイン。」
「私を真似るなんて許せない。」
「臨むところよ。」
「次は。」
「私、キウイを指名するわ。」
「メロン。」
この時点で、ベリーとキウイの直接対決を避けた。
「じゃあ、あたしはアボカドを指名するわ。この前の決着を付けよう。」
「また私、ベリーと。」
「リベンジするざーます。」
「ハッ。」
「じゃあ、決まりざーますね。わらわの相手は、ピーチとキュアココざーますね。」
こうして、以下の対戦カードが決定した。
1.キュアチェリーVS キュアパッション(イース)
2.キュアパインVS キュアドリアン(ニューウェスター)
3.キュアメロンVS キュアキウイ(サウラー)
4.キュアベリーVS キュアアボカド(ノーサー)
5.キュアピーチ&キュアココVS キュアバナナ(ノーザ)
夜の戦いでは、初めプリキュアの方が戦いを優位に進めていました。ところが、ここはラビリンスの本拠地。次第に形成が逆転してしまいます。
キュアチェリーVS キュアパッション
「大したことないね。」
「クソッ、こうなったら。」
「何、携帯電話なんか出してきて。」
「フッ。」
小さなハープが姿を現した。そして、そのハープを受け取った。
「歌え。幸せのラプソディ、パッションハープ。」
「それで何をしようと言うの。」
「吹き荒れよ幸せの嵐。プリキュア・ハピネスハリケーン。」
「うわっ、何、この不快な音。」
「ドデッ。」
「フフフッ、苦戦したわ。」
他、メロンVS キウイ、パインVS ドリアンでもメロンとパインも敗れて戦闘不能になってしまい、チェリーが倒れている場所に集結させた。
ピーチ&キュアココVS キュアバナナ
「ブーンブーンブーンブーンブンブンブンブン。」
「キャアーーーーーーーーーーーッ。」
「ブーーーーン。ドデドデッ。」
「さあ、取り囲んで一気に始末するざーます。」
「ハッ。」
トリニティ御一行が宿泊しているホテル
「あゆみさん。」
「ヤバイわね。皆いる。」
「いるわ。5人揃ったわ。」
「じゃあ、非常階段へ行こう。」
「OK。」
再び、繁華街では
「うまく取り囲んだざーます。」
ホテル 非常階段
「チェンジ。マザープリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
5人は変身を終えた。
「急ぐよ。」
「OK。」
マザーの5人も一斉に飛び立った。
繁華街
「クローバーボックスよ、わらわたちに力を貸すざーます。」
マザーコンピュータに差し込んである旧クローバーボックスが再度作動し始めた。
「プリキュア・フォーメーション。」
以下、あの技につながる動作を繰り返し続けた。そして......」
「アンラッキークローバーグランドフィナーレ!」
「シューーーッ、キーーーン。」
「ハアーーーーーーッ。」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおっ。」
「クインテッドプリキュアキィーーーック。」
「バコン、バコン。」
「ミシミシミシバリン。」
「誰ざーます。」
「ノーザ、お久しぶりね。」
「また、プリキュアの名を語って。」
「許さないわ。」
「俺も。」
「ピンクのハートは愛ある印。」
「パンッ。」
「もぎたてスウィート、キュアピーーーーチマザーーーーーッ。」
「ブルーのハートは希望の印。」
「パンッ。」
「摘みたてスウィート、キュアベリーーーマザーーーーッ。」
「イエローハートは祈の印。」
「パンッ。」
「とれたてスウィート、、キュアパイーーーーンマザーーーーッ。」
「真っ赤なハートは情熱の印。」
「パンッ。」
「摘みたてスウィート、キュアチェリーーーーマザーーーーッ。」
「グリーンハートは浄化の印。」
「パンッ。」
「とれたてスウィート、キュアメローーーーーンマザーーーーッ。」
「5色揃って幸せの証!スウィートプリキュア!」
「お前たちは24年前の伝説のプリキュア。よくも、5人揃ったざーますね。ここは引き上げるざーます。」
「シューーン。」
「決着は、本拠地で。」
「待ってるわよ。」
偽プリキュア5人はワープして去った。
「クッ。」
「ウッ。」
「さあ、立てる。」
「はい、マザー。」
「それにしても、幹部たちは手強いね。」
「引き上げましょう。決着は明日よ。」
「はい。」
11人のプリキュアは飛び去った。ホワイトウェスターは歩いて去った。
翌朝、ホテルラブたちが泊まる客室
「おはよう。」
「おはようございます。」
「今日は、これに着替えて。」
「これはラビリンスの民族衣装。」
「これに着替えて外へ出るわよ。」
「私服では、一発でバレてメビウスの本拠地へ潜入できなくなるわよ。」
「はい。」
スウィーツ王国ナノ研究所
「おはようございます。」
「おはよう。」
「所長、長老。アメリカに続いて、ロシアの関連名簿ファイル全て削除に成功しました。」
「よくやった。」
「次は中国じゃの。頼んだで。」
「はい。」
ホテルレストラン
「朝食はバイキングだから、たっぷり食べて元気出すのよ。」
「はい。」
総統官邸内コンピュータルーム
「そうか。」
「ハッ。」
「あれだけの数がいるからな。」
「メビウス様、プリキュア隊は間違いなくここへ来るのでしょうか。」
「間違いないだろう。歓迎の印として、警備担当者たちを引っ込めよう。」
「ハッ。」
「メビウス様、そんな無防備でよろしのですか。」
「構わん。」
ホテルを出たトリニティ御一行23人は
「あんな所に高い塔が。」
「あれがメビウスの城ね。」
「皆、行くよ。」
「はい。」
大通り
「ゾロッゾロッゾロッゾロッ。」
「お城へ行くにはここを通らないと。」
「でも、人目があり過ぎるわね。」
「ジャーナリストの聞いた話では、国民が全員命令された通り動いているそうよ。」
「では、見つからないように周りと同じ行動をすれば。」
「それで入るわよ。」
「はい。」
23人の御一行は、隊列の中へ入って行った。
「静かだね。こんなに人がいるのに。」
「シーーーッ。」
すると、1人の老人が目に入ってきた。」
「うおおおおっ、おっ。」
「あっ、大丈夫。」
「パッ。」
「待って。」
「ここの人たちは『誰かを助ける。』とは命令されていない。列が乱れるとみつかるわ。」
「でも。」
老人の容態が良くなっている。
「あっ、良かった。」
「困っている人を助けるのがダメだなんて。」
「それがラビリンスなのよ。」
「全てはメビウス様のために。」
この発言を11回繰り返した後
「お城へ近付いてるわ。早く、こっちよ。」
「あはっ、気を付けてね。」
「はっ。」
「ラブ、行くわよ。」
「うん、じゃあね。」
「うーーっ。」
総統官邸内コンピュータルーム
「ポーーーン。」
「メビウス様、プリキュア隊がこちらへ向かっております。」
「そうか。」
「あいつら、ここまで来たか。」
「我が命令に従わぬ者は、消去するのみ。イース、ノーサー、ノーザよプリキュア隊全員を消せ。」
「ハッ。」
「メビウス様、私たちは。」
「我々にご命令を。」
「お前たちには、これまで何度もプリキュア隊の排除を命じてきた。」
「それはイースもノーサーも同じではありませんか。」
「確かに2人共、失敗も多かった。だが、全パラレルワールド制圧には貢献をしている。それは名簿提出だ。」
「名簿提出。」
「もう1つ言おう。イースは人間でないことご存知だな。」
「はい。」
「それは、ノーザもノーサーも同じ人間ではなくナケワメーケだ。」
「そうなの。そんなあ。」
「それでも。」
「今度と言う今度は、必ずプリキュア隊を倒してご覧に入れます。」
「絶対にやってやりますから。」
「カッ。」
「お任せください。」
「ならば、任せよう。勝った暁には、サウラーには蛇の鱗、ニューウェスターにはリスザルの皮膚を組み込みナケワメーケにし、より強大なパワーを報酬として授与する。廃棄物処理場でプリキュア隊の中から私が指名した2人を迎え撃て。」
「畏まりました。」
「必ずご期待に応え、指名した2人を倒して参ります。」
「オホホホホホッ。」
「何か。」
「いいえ、お互い頑張るざーます。」
総統官邸出入口
「誰も居ないわね。」
「ジャーナリストの話では、いつも厳重な警備をしているのに。」
「はい、じゃあーそーーーと。」
「ポワーーーン。」
「自動ドア。」
「残念ね。気付かれたみたい。」
「ここで変身するわよ。」
「はい。」
御一行23人のうち17人はリンクルンを出し操作をし始めた。
「チェンジ。」
「ダンシングプリキュア。」
「プチプリキュア。」
「マザープリキュア。」
「ヒーーーートアーーーッッップ。」
17人は変身を終えた。
「行くわよ。」
「はい。」
御一行全員、官邸の中へ入って行った。
総統官邸内下層階
23人共真っ直ぐ一本道を進み続けている。エレベーターも探さずに。そして、三叉路に遭遇した。
「どっちへ行く。」
「分からない。」
「こんな高い塔なのにエレベーターが無いのもおかしいわ。」
「でも、エレベーターには罠が仕掛けているかも。」
「じゃあ、3組に別れて行動するしかないわ。何かあったら、リンクルンで連絡を取りましょう。」
「はい。」
「3組って。」
「フレッシュ、チビッコ、スウィートの3組でね。」
「私たちフレッシュは、上へ向かってるこの通路へ。」
「OK。」
「では、私たちはその逆方向のこの通路へ行くわ。」
「ねえ、あたちたちは。」
「お母さんたちと一緒に、入口方向へ折り返しながら、エレベーターを探して。」
「きっと、忍者屋敷のようなカラクリがあるかも。」
「そうよ。相手が相手だからね。」
「じゃあ、皆、良いわね。」
「はい。」
3組に別れて進み始めた。
まず、フレッシュの6人は
しばらく進んで。
「待って、下がっているわ。」
「本当、いつの間に。」
「バン。」
「ははあーーん。」
「バン。」
「閉まった隠し扉があったの。」
「閉じ込められたわ。」
続いて、スウィート5人も
「バン、バン。」
「やーーーん。」
「閉じ込められたわ。」
スウィート、フレッシュのいる通路2箇所同時
「来るわ。」
「イテエーーーーンダヨ、バカヤローーーー。」
「一体、どうすれば。」
「キャーーーッ。」
ベリーマザーとチェリーの足元の床が同時に、穴が開いて落下してしまった。
まず、フレッシュのいる通路では
「チェリー。」
「チェリー。」
「ストッ。」
「キャーーーッ。」
他の5人も別の場所へ落とされた。
続いて、スウィートのいる通路では
「ベリーマザー。」
「ベリーマザー。」
「ストッ。」
「キャーーーッ。」
他の4人も別の場所へ落とされた。
廃棄物処理場
「ピュピューーーーウ。」
「キャーーーッ。」
「キャーーーッ。」
「ツカッ、ツカッ。」
「あれ、ベリーマザー。」
「あなたはキュアチェリー。」
「一体、あたしたち2人だけこんなゴミの山に。」
「ん。」
「ベリーマザー、避けて。」
「何。」
「ヒョイヒョイ。」
「ドスン。」
「誰か上にいるの。」
「サウラー、ニューウェスター。」
「ここは廃棄物処理場。別名ゴミ箱。お前たちの墓場となる場所だ。」
「今日はここでお前たちのケリをつけるわ。」
「ピューーーッ。」
「避けて。」
「ヒョイヒョイ。」
「ドスン。」
「ハアーーーーーーッ。」
「いいっ。」
一方、チェリー以外のフレッシュ5人は
「キャーーーッ。」
「ドスン。」
「うっ。」
「あーーーっ、イタタタタタッ。」
「あーあーーー、びっくりした。」
「ここは。」
「道がある。」
「罠かも知れない。」
「けど、行くしかない。」
「ええっ。」
更に、ベリーマザー以外の4人は
「キャーーーッ。」
「ドテドテドテドテッ。」
「痛いわーーー。」
「びっくりした。」
「ここは。」
「道がある。」
「ならば、ここを進むしかないわ。」
「ええっ。」
一方、チビッコとその母親たちは
「これってボタン。」
「押してみよう。」
「ウィーーーーン。」
「うわあっ。」
「じ、自動ドア。」
「これって、エレベータじゃないわ。お部屋みたい。」
「他、探してみよう。」
「はい。」
廃棄物処理場
以下の対戦が決定した。
1.キュアベリーマザーVS サウラー
2.キュアチェリーVSニューウェスター
まず、キュアチェリーVS ニューウェスターでは
「ハアーーッ。」
「ドスン。」
「プリキュア・ファイアー。」
「フレームバリアー。」
「コン。」
「今度はこっちよ。ウェスタン・サンダー。」
「バチッ、ビリビリビリ。」
「キャーーーッ。」
「ハアーーッ。」
「バコン。」
「ううーーーっ。」
「効かないわ、チェリー。とおりゃあーー。」
「キャーーーッ。」
「ドスン。」
ニューウェスターはチェリーを投げ飛ばした。
「フン。」
ベリーマザーVSサウラー
「ハアーーッ。」
「フッ。」
「メビウス様が必ずプリキュアを倒せとご命令だ。だから、君たちとのお遊びは今日でおしまいだよ。フッ。」
「バコン。」
「キャーーーッ。」
チェリーVSニューウェスター
「うっ。」
「バコボコバコボコ。」
「あなたは誰。確か、ダンサーのグループのリーダーだよね。」
「そうよ。あたしは、キュアチェリーことダンスユニットトリニティのリーダーでミユキよ。」
「バコボコバコボコ。」
「そう。覚えておくわ。私は、ニューウェスターこと西文子よ。」
「文子さん。」
「バコボコバコボコ」
「前のウェスターと同じ苗字だよね。もしかして。」
「さあ、全てはメビウス様のために、お答えできないわ。」
「あたしを倒したらどうするの。」
「バコボコバコボコ。」
「報酬を手に入れ、ナケワメーケになって、より強大なパワーを手に入れ、大暴れするわ。」
「文子さん、やめて。人間でなくなったら、後悔するよ。メビウスは、あなたたちのことを大事にしないわ。」
「何を。」
「良いように使われるだけなの。目を覚まして、文子さん。」
「起きてるわ。私もイースやノーサーのようにナケワメーケになって、やりたい放題生きるわ、チェリー。」
「ビューーーン。」
「ヒョイ。」
「エイッ、ハッ。」
「バコン。」
「キャーーーッ。」
「ハアーーッ。」
ベリーマザーVSサウラー
「ビューーッ。」
「バコン。」
「ベリーマザーは、サウラーのパンチを繰り出した腕を手繰っている。」
「うっ。」
「全てはメビウス様のために。」
「ううっ。皆、そう言っていたわ。このラビリンスの人たち皆。」
「そうだよ。僕たちラビリンスの民は、メビウスのためにいるんだからね。」
「幸せの形は皆違うはず。全員が同じことを言う世界なんておかしいわ。坊っちゃんの幸せは何。」
「フッ、決まっているだろう。僕の幸せは、メビウス様の側にお仕えすること。」
「本当は、ノーザの側に居たいんじゃないの。」
「何。」
「はあっ、ああっ。」
「バコン。」
チェリーVSニューウェスター
「バコボコバコボコ。」
「文子さん、人間のままでいて。ナケワメーケになったら、取り返しがつかなくなるわよ。」
「バコバコ。」
「大きなお世話よ。」
「文子さん、本当は前のウェスター君、弟さんでは。」
「何。」
ベリーマザー&サウラー
「キャーーーッ。」
「ドデッ。」
「僕たちはメビウス様のため。分からないのは君たちプリキュアの方さ。君らは何のために戦うんだい。レミの幸せは何だい。」
「笑顔。」
「笑顔。そう言えば、君たちの世界の人たちはよく笑っていたね。」
回想編、クローバータウンストーリート
「何度、不幸に陥れてもいつの間にか笑顔になっている。」
戻って 廃棄物処理場
「全くおめでたいよ。」
「それは、クローバータウンストーリートの1人たちが1人じゃないからよ。どんな困難があっても皆で助け合って行けば、笑顔になれるの。皆と一緒に笑うことがあたしの幸せよ。」
「フン、くだらないね。」
「それはそっちじゃないの。何でもメビウス様のためにと、そんなのメビウス様の言いなりじゃない。そこまでしてナケワメーケになりたいの。操り人形と同じよ。」
「お喋りは終わりだよ。プリキュアを倒せ。メビウス様のご命令を今果たす。」
「ドカッ。」
「ハアハアハアハアッ。」
「ギューーーッ。」
「さようなら、キュアベリーマザー。」
コンピュータルーム
「ヤレッ、消去だ。」
廃棄物処理場
「バーーーーン。」
「うっ、何だ。」
「ピューーーーーッ。」
「あっ、あれは。」
「デリートホール。ベリーマザー、チェリー逃げて。あそこに吸い込まれたら、消去されるわ。」
「消去。」
デリートホールが近付いている。
「メビウス様、まさか。」
「プリキュアと一緒に僕たちも消去している。」
回想編コンピュータルーム
「廃棄物処理場でプリキュアを迎え撃て。」
戻って、廃棄物処理場
「まさか、最初からこうするつもりで。そんなはずはない。そんなはずは。」
脱出に向かっているキュアチェリーは
「ベリーマザー急いで。出口が閉じ込めたらアウトよ。キャッ。」
「ドデッ。」
廃棄家電の配線の束でキュアチェリーは転んだ。その後、立ち上がって絡んだ配線を解き始めた。
すると
「あっ、あーーーっ、キャーーーッ。」
「パッ。」
「うっ。」
「文子さん。」
「うーーーっ。」
「ポイッ、ドスン。」
ニューウェスターも一緒に絡んだ配線を解き始めた。
「チェリー、ありがとう。目が覚めたわ。弟のために、人間として生き続けるわ。メビウスにとって、私はゴミのようだわ。」
「そう、良かった。これで、メビウス様の僕にならなくて。」
「だって、どうすることもできないから。ところで私、あなたの街の公園へ行った時、1人でドーナツを食べたことがあるわ。」
「カオルちゃんのドーナツカフェに行ったことがあるの。」
「弟が大好物だって聞いてるから食べてみたの。本当に美味しかったわ。そこでちょっと、思ったことがあるの。あなたたちと一緒に食べたら、もっと美味いかと思ってね。」
「エヘッ。」
「うふっ。」
すると
「バコン。」
「文子さん。」
「ううううっ、耐えられない。キャアーーーーーーーーーーーッ。」
「文子さあーーーーーん。」
一方、残留しているサウラーは
「メビウス様、私はここにいます。これは何かの間違いですよね。クラインの操作ミスですよね。」
「ウィーーーーン。」
「メビウス様、なぜですか。お答えください。メビウス様。」
「ピューーーーーッ。」
「うわあ、うわあーーーーーっ。」
「パン。」
「あっ、レミ。何をしてるんだ。なぜだ。僕は敵だぞ。」
「坊っちゃん、戦うより笑い合う方が良いじゃない。」
「ああっ。」
「言ったでしょ。皆の一緒に笑うことがあたしの幸せだって。皆の中に坊っちゃんも入っているのだよ。」
「ああーーーっ。」
「ズーーン、ズーーーン。」
「イイーーーッ、うぐっ、ああーーーっ。」
「今日まで自分の生き方が正しいと信じてきたが、このザマだ。」
「頑張って。一緒に頑張ろう。」
「皆で助け合って行けば笑顔になれる。.........か。一緒に笑い合う時間が無いのが残念だ。ハアーーッ。」
「バコン。」
「はああーーっ、あーーーっ。」
サウラーも吸い込まれて行った。」
「坊っちゃん。」
「バコッ。」
その後、ベリーマザーとチェリーは、出入口の方向へ飛ばされた。
「文子さあーーーーーん!」
「坊っちゃーーーーん!」
「ウィーーーーン、ドスン。」
完
後書き
サウラーとニューウェスターがデリートホールに飲み込まれてしまった。果たして、2人はどうなってしまうのか。戦いはまだまだ続きます。続きは次回で。
ページ上へ戻る