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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0976話

 
前書き
7話程ネギま卒業式編となります。 

 
 3月と言えば桜の季節。そして何よりも、小学校、中学校、高校、大学に関わらず卒業式の季節でもある。
 少し気取った言い方をするのなら、3月は別れと出会いの季節ってところか。……いや、まだ4月じゃないんだから出会いはないか?
 ともあれ、そんな別れの象徴でもある卒業式へと参加する為に、俺は珍しくシャドウミラーの軍服ではなくスーツを着てネギま世界の麻帆良へとやってきていた。
 そして俺がいるのは、麻帆良にあるとある女子校の卒業式が行われている場所。
 ……そう、言うまでもなくかつて俺が在籍していた3-Aの面々の高校の卒業式だ。
 普通であれば中学を卒業して高校に進学する時、自分の進みたい高校を選ぶという関係上、大抵そのクラスはバラバラに……とまではいかないが、幾つかに分かれるのが普通だ。しかし、3-Aはそうはならなかった。
 生徒達自身の要望というのも当然あるが、やはり最大の理由は魔法が関係しているのだろう。
 3-Aには元々厄介な事情を抱えている生徒達を一ヶ所に集めるという理由もあったが、それ以外にも色々と人間離れした人材が多くいる。クーフェイや葉加瀬なんかはその典型だろう。
 他にも雪広財閥や那波重工の令嬢でもあるあやかや千鶴といった面々もいるし、他にも多数そんな存在がいる。
 それに俺がこの世界にいた時の揉め事で何だかんだあり、その結果として3-A全員にはテストケースとして魔法の存在が教えられた訳だ。そのテストケースという意味で、3-A全員がそのまま同じ学校、同じクラスとして卒業したのだろう。
 ちなみに全く話は変わるが、俺が3-Aに所属していた時に高校生の魔法使いだったグッドマンは、今では女子大生をやっている。
 MMの魔法使いで、麻帆良が独立した時に魔法界に戻るという選択肢もあったのだが、結局は麻帆良に残って魔法生徒として未だに活動中だとか。
 ネギ経由で得た情報によると、このまま大学を卒業して教員資格を取り、魔法先生になるという話だ。
 あの頭の固いグッドマンがなぁ……と驚いたのをよく覚えている。
 まぁ、それはともかくとして。現在俺は周囲の保護者達から色々と不思議そうな表情を向けられつつ、卒業式を見ている。
 今日の俺はノーマルの20代バージョンなだけに、周囲にいる父兄にしてみれば明らかに若すぎるのだからしょうがない。
 ただし、少し前に挨拶に向かったあやか、千鶴、円、美砂の両親はどこか複雑な表情を浮かべてこちらに視線を向けていた。
 ……いや、異世界云々というのもそうだが、やはり自分の娘の恋人が他に何人も恋人がいるというのは色々と納得出来ないものがあるのだろう。それが分かるだけに、そちらから向けられる視線は大人しく受けつつ、卒業生代表の挨拶を聞いている。
 卒業生代表は、当然の如くあやかだ。
 千鶴、円、美砂の3人も成績上位者だったが、さすがに中学校時からトップクラスの成績だったあやかには及ばなかったらしい。
 超辺りがまだこの時代にいれば代表の座は危なかったかもしれないが。
 そんな風に卒業式も進んでいき、やがて式そのものも終わる。
 そして女子校の入り口近くで微妙に落ち着かない様子で待っていると……

「あー、やっぱり! アクセルじゃない!」

 そう声を掛けてきたのは、神楽坂だ。
 18歳となって、以前に比べるとずっと大人っぽくなっていた。
 その隣には近衛や桜咲といったお馴染みの人物の姿もある。
 こちらもまた神楽坂同様、中学生の時に比べると随分と大人っぽくなっている。
 いや、勿論麻帆良に来た時とかに偶然会ったりはしていたから、中学の時以来って訳じゃないんだが……にしても、この3人の進路が大学だったというのは色々な意味で驚いた。近衛は元々成績が良かったから理解出来るんだが、バカレッドの神楽坂やバカレンジャー予備軍だった桜咲までもが大学に合格したのだ。
 あやかから聞いた話だと、クラス中で勉強の面倒を見たとか何とか。
 中学の時にはバカレンジャー予備軍に近かった円や美砂も、俺との約束の件があって勉強を頑張るようになり、最終的には上位グループに入るまでになっている。そんな2人も教えて、更には最終手段としてエヴァの魔法球まで使って何とか合格したらしい。
 ……いや、神楽坂が大学の合格したとなると、色々な意味で感慨深い思いがあるな。

「色々と用事もあってな。それより3人共卒業おめでとう。それと、大学合格もな」
「え? えへへー。そうでしょそうでしょ。これでも一杯勉強したからね」
「そうやなー。確かにこれまでの分を取り戻すくらいに頑張ったなぁ……せっちゃんも」
「え、ええ。このちゃんと一緒の学校に行きたかったですし、私だけ高卒なんて真似は……」

 小さく笑みを浮かべる桜咲の様子は、身体中から近衛と一緒の大学になれて嬉しいという空気が滲み出している。
 にしても……

「近衛、関西の方に戻らなくても良かったのか? 麻帆良の大学に入るとなると、色々面倒があるだろうに」
「あははー。まぁ、確かになぁ。けど父様からの許可はきちんと貰ったし、その辺に関しては向こうの方で色々と調整してもろたから大丈夫なんよ」

 関西呪術協会としては、是非とも近衛は自分達の手元に戻したかったと思うんだが……まぁ、近衛の言葉通りに向こうでも色々とあったんだろうな。あるいは俺達シャドウミラーとの関係もあるかもしれない。麻帆良を経由して何かを輸入しているとか。
 ……魔法関係で何の役に立つものがあるのか分からないが。
 いや、意外とBETAの身体とかは呪術に使えそうな気がする、か?
 そんな風に考えていると、不意に周囲に声が響く。

「あー! アクセルだよ、アクセル!」
「ほんとですー!」

 そう叫びながら近づいてきたのは、3-Aの皆。その中でも風香と史伽の2人が嬉しそうに騒いでいる。
 にしても、この2人。未だに身長が……いや、これ以上言うのは止めておこう。
 いずれ……きっと……恐らく……伸びるといいなぁ。
 そんな双子の後にも、既に顔なじみの3-Aの面子が姿を現す。
 ちなみにこのクラス、高校でもやっぱりA組なので、今も3-Aという認識で間違いがないらしい。

「よう、折角の卒業式だし顔を出させて貰ったぞ」
「アクセル君、私の晴れ姿をご覧になっていただけたようで……何と言ったらいいんでしょう」
「ちょっ、いいんちょ。……はぁ、ショタコンが治ったのはいいんだけど、恋愛脳になってしまったのはちょっとねぇ」
「恋愛脳ってこんなんだったか?」

 溜息を吐きながら呟く神楽坂に突っ込むのは長谷川だ。
 普通がいいとか何だかんだ言ってたこいつも、今じゃすっかりファンタジーの世界の住人なんだよな。ちなみに高校卒業後はニートをやりたかったらしいが、神楽坂ですら大学に行くのに……みたいな事をクラスで言われ、結局長谷川も大学行きになったらしい。
 色んな意味で神楽坂は伝説を作ってるよな。

「アクセルさん、お久しぶりです」
「綾瀬か。お前も大学行きだってな」
「ええ。魔法に関してもそうですが、お爺様のように哲学の勉強もしてみたいので」

 バカレンジャーの一員だった綾瀬も、その言葉通り大学行きだ。
 ちなみに他のバカレンジャーは、佐々木と古菲がそれぞれ新体操と中国拳法で大学に推薦入学、長瀬は大学に行かないで実家に就職するらしい。 
 まぁ、その仕事というのが麻帆良の警備とかそっち関係になる以上、ここから出て行く訳じゃないんだが。
 バカレンジャーのうち4人もの進路が大学進学というのは……3年前を知っている者にしてみれば、とても信じられない話だろう。

「ね、アクセル君。これから3-Aの皆で卒業パーティをやるんだけど、勿論来るわよね?」

 妙な事に感心していると、円がそう言いながら近づいてくる。
 同時に、何故か3-Aのメンバーがヒューヒューと囃し立てる。……のはいいけど、ちょっとそれ、古くないか?

「ちょっ、何よあんた達!」
「いえいえ。別に何でもないともさ。何だかんだ言って男から告白されまくっていたのに、それを全て断っていたくぎみーの女らしい顔を見て驚いただけですとも」
「ちょっと、パル。くぎみー言わないでよね」
「ねぇねぇ、アクセルの旦那。くぎみーのようないい女をモノにした気分はどんなもん? 何でも聞いた話だと、くぎみーと同棲するんでしょ? 夜とか凄い事に……」
「朝倉ぁっ!」

 うーん、早乙女と朝倉の2人に掛かれば、普段真面目なだけに円もおちょくられる側になるんだな。
 にしても……

「そうか、円はもてるのか」

 ボソリ、と呟く。
 まぁ、分からないではない。何しろ中3の時に比べると凜とした表情になり、見るからに美形としか言いようがないのだから。それに体つきに関しても、既に少女というよりは女と表現する方が正しいし。……その辺はあやか、千鶴、美砂の3人も同様だが。

「あれ? あれあれ? アクセル君、もしかしてヤキモチ?」

 面白いものを見つけたとでも言いたげに尋ねてくる早乙女に、俺は朝倉に向かって文句を言っている円を抱き寄せて頷く。

「きゃぁっ、ちょ、ちょっとアクセル君。いきなり何を……」
「勿論ヤキモチくらいは感じるさ。円はこんなにいい女になったんだからな」
「なっ、え、その……アクセル君、もしかして酔って……はいないわよね。マリューとかから聞いた話だと、酔ってしまうとそれどころじゃないって話だし。と、とにかく。こんな公の場でこんな真似をしたら……」
「円さん、貴方ばかりズルいですわよ!」
「ほらやっぱり……」
「あらあら、まぁまぁ」
「ちづ姉はいいの?」
「大丈夫よ、夏美ちゃん。何しろ私達皆がアクセル君と一緒に暮らすんだから。それこそ、夜も朝も……」
「おい、この脳みそ桃色集団何とかしろよ」
「あはは。ごめんね、千雨ちゃん。でもほら、こうして皆で馬鹿騒ぎ出来る機会ってもうこれから少なくなるんだから」
「……柿崎、お前はアクセルに行かなくてもいいのか?」
「ふふ。その辺に関しては、私だってアクセル君と同棲するんだもの。ここで急ぐ必要はないわよ」

 そんな風に色々な声が聞こえてくる中で、不意に腕の中の円が暴れる。

「ほら、アクセル君。目立ってる……目立ってるから!」

 その言葉に周囲を見回すと、大勢の学生の姿が存在していた。3-A以外の、同じ高校の生徒達だけではない。学生服を着た男や、ブレザーを着た男といった生徒達も多く、手に卒業証書を持っているところから見て、卒業生なのだろう。
 どこか恨めしそうに俺に視線を向けてきている男達は、もしかして円に告白して撃沈した奴等だろうか。
 となると、いっそ奴等に完全に諦めさせた方がいいか。
 そう判断し、円の腰を思い切り引き寄せて完全に抱きしめる態勢へと移る。
 それを見た男達が、血の涙を流しそうな視線をこっちに向けてきているが……残念だが、お前達に円へとちょっかいを出すような真似はさせない。

「アクセル君!?」

 身体が思い切り密着し、円の柔らかな肉体や香水と体臭の混ざった甘酸っぱいような匂いがする。
 円にしてもそれは同じなのか、顔を真っ赤にしながらこちらへと視線を向けていた。
 いや、いつもはキリッとした表情の円が、ここまで顔を赤くしているってのは色々と新鮮だな。
 そんな風に思っていると、不意に背後から別の相手に抱きつかれる。
 チラリと視線を向けると、そこにいたのは美砂。
 円と同様に薄らと化粧をしているのが分かる。
 一応2人共実働班所属という事で、ここ最近は俺ともそれなりに付き合いがあるんだが、やっぱりこうして化粧とかをしていると随分と印象が変わるな。
 基本的に訓練とかの時は化粧とかしないのが当然だし。その辺に関しては、コーネリアやスレイにしても同様だ。
 いやまぁ、基本的に化粧をしなくても十分美人だというのはあるんだけどな。

「ね、アクセル君。これで一緒に暮らせるね」
「ああ、そうだな。お前の両親にも挨拶は済ませたし」

 色々と緊張感のある挨拶だったのは事実だが。

「あー、まだ春だってのに、もう暑いんですけど……いや、熱いんですけど。全く、魔法使いとしては取り締まらないといけないのかにゃー?」

 俺と円、美砂を見て明石がそう告げる。
 明石も今や立派な魔法使い見習いだ。
 父親が魔法先生だし、何らかの魔法関係のトラブルで死んだ明石の母親も魔法使いだったらしい。今では父親から魔法を習得し、ある程度の魔法を使えるようになっている。
 こっちも大学進学組だな。
 ……まぁ、バスケットの推薦入学ではなくて、普通に受験しての進学だが。

「何よ、羨ましいなら裕奈も恋人作ればいいじゃない。結構告白されてたんだから。……そのホルスタインに目が眩んだ男共に」

 美砂の言葉に、明石は怒るでもなくその胸を強調する。……F、いやG。下手をしたらH、か?
 ともあれ、その巨大な胸はバスケットをやるのに邪魔じゃないんだろうか。

「ま、暫くはそんなつもりはないかにゃー」
「このファザコン」

 そんな風に、卒業式を終えたばかりとは思えない態度で……いや、だからこそはしゃいでいる3-Aのメンバーと共に、俺は卒業パーティをやる場所へと引っ張られていくのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:290
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1167 
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