歌集「春雪花」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
44
空 澄みて
あやめ咲きにし
五月晴れ
心 曇りし
われは雨降る
空は何処までも澄みわたり、その下にはあやめが美しく咲き誇っている。
清々しい五月晴れだが、私は違う…。
心は曇り、冷たい雨がそぼ降るだけ…。
彼を愛した時から…私には安らぎがない…。
朝夕も
問わず君に
会いたきと
願うは虚し
叶うはずなく
朝も夕方も関係無く、君に会いたいと想い続けている…。
なんて虚しい願いだろう…叶うはずもない願いだと云うのに…。
ページ上へ戻る