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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その十二

「彼の忍術には誰も勝てないでごわす」
「ジャスティスカイザーも所詮は付け焼刃」
「忍術においては」
「ですから今度こそです」
「我等は勝ちます」
「遂に」
「そうでごわすな、大尉の忍術は伊賀のもの」 
 つまり伊賀流である。
「その直系でごわす」
「先代の百地三太夫から免許皆伝を受けた」
「日本の歴史でも最高の忍者の一人」
「服部半蔵、風魔小太郎にも匹敵する」
「まさに現代最高の忍者です」
 ショー=コスギさんもびっくりな程のだ。
「その大尉ならばです」
「二人に遅れを取りません」
「ですから元老は」
「ここで吉報をお待ち下さい」
「わかったでごわす」
 西郷は二人に瞑目する様にして答えた。
「それでは」
「いざ伊賀へ」
「忍術の聖地へ」
 もっと言えば忍術で観光地となっている場所にだ、伊賀上野城と忍者の資料館は是非一度は観てみたいものだ。
 尚智と尚武はその伊賀に着いてだ、まずはこんなことを言った。
「よし、ハットリ君だな」
「影丸だろ」
 漫画の話だった。
「俺忍者になったらハットリ君みたいになれるって思ってたよ」
「俺も影丸みたいに出来るって思ってたな」
「壁歩いたりムササビの術で空飛んだり」
「木の葉隠れとかな」
「いや、忍術ってな」
「ロマンだったな」
 まさに万能の魔術の様なものだった、忍術は。
「伊賀じゃないけれど天竺徳兵衛とかな」
「児雷也もよかったな」
「ああした忍術使えたらな」
「姿消してな」
 そして、というのだ。
「女風呂でも女子更衣室でも入り放題」
「オフィスの更衣室もな」
「アイドルの楽屋とかな」
「着替える場所に姿を消して入って」
「幾らでも覗き放題」
「そう出来るぜ」
 二人は伊賀でも煩悩全開だった。
「パワースーツも姿消せたらいいのにな」
「ステルス機能な」
「あるにはあるけれどな」
「持続時間短いんだよ」
 言うまでもなく二人が犯罪、即ち覗きに使わない為だ。悪田部もこの辺りはしっかりと読んでいてそうした機能に配慮をしたのだ。しかも二人はそのパワースーツを着て既に伊賀にいるのだ、バックには伊賀の山々がある。
「無制限だったら覗いたのにな」
「女子高生の着替え見放題だったのによ」
「やっぱり忍術身に着けるか」
「俺達自身がな」
 スーツのそれではなく、だ。
「それで女の子の下着姿観るか」
「裸もな」
「是非な」
「そうするか」
「そして青少年の浪漫を堪能する」
「そうするか」
 忍術を悪用してだ。
「それじゃあな」
「学校の忍術研究会にも入るか」
「そして隠れ身の術を会得して」
「レッツ覗き!」
「覗きも捕まらないといい!」
「やあああああってやるぜ!」
「ママ、またあの二人最低なこと言ってるよ」
 母親に手を引かれている小さな女の子が二人を指差してその母親に言う。
「覗きするって」
「しっ、見ちゃいけません」
 母親は嫌悪剥き出しの顔で二人を見つつ我が子に言う。 
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