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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十九話 鮫島大尉!猿飛佐助は名作だ!その九

「ちょっと」
「そこまでは」
「俺達も馬鹿じゃないつもりですし」
「安全に生きたいですから」
「自分から人生ハードモードにするつもりないです」
「イージーモードでいきます」
「それならわかるな」
 また言う悪田部だった。
「人生はだ」
「はい、気をつけます」
「そういうことで」
「それならいい、何はともあれだ」
「はい、戦いですね」
「それもやっていきます」
「今回は忍術だ」
 悪田部は今回の勝負のことを言った、ここでやっと。
「それで戦うことになる」
「忍術ですか」
「何か本格的ですよね」
「また何ていうか」
「やっと戦いらしくなったっていうか」
「十九話にして」
「これまではスポーツや文化での戦いばかりだったな」
 それがこれまでだった、しかしなのだ。 
 それがだ、ここでだったのだ。
「しかしだ、今回はだ」
「忍術勝負」
「それですか」
「作者も大好きな、ですね」
「忍者ものになるんですね」
「楽しみだな」
 その忍術勝負がというのだ。
「どういったものになるか」
「よし、真田十勇士みたいに」
「大活躍してやりますよ」
「まあ見ていて下さいよ」
「スーツは万能ですから」
「あのスーツは某東映さんのスーツを超えている」
 その外見は似ている気がしなくともないがだ。
「何しろ光速での移動が可能でだ」
「しかもですね」
「そうした術もですね」
「使える様になる」
「まさに万能ですね」
「それがあのスーツの設定だ」
 まさに完璧な設定だ、黄金の聖衣並の。
「だから忍術も使える」
「俺達も十勇士になれる」
「そうなんですね」
「そうだ、しかし十勇士はだ」
 この真田幸村の忠臣達についてもだ、悪田部は話した。
「実在人物かというと」
「全員モデルはいるんですよね」
「確かそうですよね」
「そうした意味では実在ですよね」
「そうですよね」
「三銃士と同じだ」
 デュマの彼等と、というのだ。
「あの三人にもモデルの銃士達はいた」
「アトス、ポルトス、アラミスの」
「モデルは、ですね」
「ちゃんといて」
「そうした意味では実在ですね」
「尚他の登場人物は大抵実在人物だ」
 主人公のダルタニャンにライバルであるロシュフォール、国王ルイ十三世と憎まれ役の宰相リシュリューもだ。
「尚リシュリューは憎まれ役だが」
「実際は違うんですね」
「かなりの人だったらしいですね」
「フランス海軍の戦艦の名前にもなっている」
 第二次世界大戦の時の数奇な運命を辿った戦艦である。
「その国にとって悪人である人物を戦艦の名前にするか」
「それはないですね」
「日本軍はそもそも戦艦に人名付けなかったですけれど」
「それでもですね」
「そんなことしないですからね」
「だからだ」
 リシュリューもまた、というのだ。 
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