ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
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ALO編 Running through to take her back in Alfheim
ステータス&設定集など
勝手に名言解説 ALO編
前書き
独自に選んだ名言、名シーンを解説していきます。
僕なりの解釈ですので文句は……できるだけ遠慮ください。
Story-cross1-4 意外な組み合わせ
『「寂しいんだな。顔、固いぞ?」
「…………え?」
「セモンのことが心配なんだろ?」
「…………」
「今から引き返してセモンを追っかけてもいいけど……」
「別に……いいわよ」
「そうは見えないけどな。
でも…………俺がフローラを任せたんだ。弱いわけない。
本当に好きなのなら、心配も大事だけど信頼も大事だぜ?」
「…………」
「俺は常に仲間を信頼してる。もちろん、セモンもだし、コハクのことも信頼してるぜ」
「……一応お礼を言っとくわ。ありがと」』
Askaさんからのアドバイスを受けて作られたシーン。コハクがかなりセモンを気にかけていたことをシャオンは見抜き、元気づけています。
Story-cross1-10 流星の獅子
『「いや褒めてねーから…………フローラ、またほっぺにクリームついてるぞ」
シャオン君のやれやれ、という顔。人を小バカにしたような表情だけど、なかなか嫌いになれない表情。
「シャオン君取ってくれる?」
「子供かよ…………」
「私子供だもーん」
そういうとシャオン君が席を立って私の方に来た。
そして、私にこっそりとささやいた。
「お前が望むなら……どうなっても知らないぜ」
シャオン君のその言葉にちょっとばかりドキッとした私。その後の行動で、私のドキドキは止まらなくなった。
シャオン君は顔を離すと……クリームのついた私のほっぺに……キス。
顔が真っ赤になるのが自分で分かった。心臓の鼓動も速くなっていく。
「うう~~反則! こんなの聞いてない~!」
「ちょっとしたいじわるだよ。フローラ顔真っ赤っかだぞ」
「う~! 君のせいだよ!」
「さてと……リオンってやつを探しにいくか」
「無視しないで! あとで何かおごってもらうからね!!」
「財布は共通データだろ?」
「あ……うう…………」』
かずのこさんのリクエストでここに甘いシーンを入れました。シャオンは意外と攻めるタイプなのか……それとも奥手なのか……それは永遠に答えのでない問いです。
Story-cross1-13 いざ、救出へ
『「シャオンさん…………どうしたんですか?」
「…………単刀直入に聞こう。ユキ、君は生身でこの世界に来ているんだな」
「はい、そうみたいですね」
「なんで、あそこまで戦えるんだ?」
「…………シャオンさんだって戦えるじゃないですか」
「俺は仮想世界での体で戦っている。生身じゃとても戦えないよ」
「…………僕に出来ることは、これしかないんです」
「出来る……こと、か」
「だって、僕みたいなのが出来ることなんて、目の前で伸ばされている手を掴むことぐらいですよ。
異世界でいろんな人を救ったシャオンさんとは大違いです」
「…………もう少し、前向きに行こうぜ」
「前向きに?」
「ユキのやってることなんて、俺とそんなに変わってない。
俺だって、目の前の出来事しか分からないし、伸ばされている手だって目の前のものしか掴めない」
「それでも…………」
「お前は生身で立派に戦ってる。きっとこの世界でたくさんの人をその力で救ったんだろうな。
そんなお前が、『僕みたいなのが』とか言って自分の価値を下げる必要なんてない。お前は、立派に胸を張って『僕はすごい』って言えるよ」
「シャオンさん……」』
後ろ向きのユキにどうしても伝えたかったこと……それは、その手で救った人はたくさんいる、ということです。常に前向きに生きるシャオンにとって、ユキは放っておけなかったんでしょうね。
Story-cross1-14 最高速度
『「ユキ……今の彼はそんなことを思ってない」
クリスが話しかける。
『このメッセージを見て』
クロエがユキに見せたのは、インスタントメッセージと呼ばれるもの。
『Toユキ
もしかしたら、今、お前は焦ってるかもしれないな。何も出来ないことに。
でもさ、人に出来ることは限られてる。もちろん俺にも出来ないことはある。だから、お前は俺の出来ないことを出来る範囲でやってくれ。
焦る必要なんてない。自分の作りたい物語は……自分で作ろう。俺も手を貸すから』
「シャオンさん…………」
ユキは驚きと感謝が入り交じった感覚になった。
どこで打ったのかも分からないし、そんな時間はあったのかと言わんばかりの長文。
『俺が精一杯の攻撃で時間を稼ぐから、お前は自分に出来ることを考え、やってくれ』
「僕にそんなこと…………」』
シャオンよ……いつ長文うったんだ? と言わんばかりのメッセージ。焦る必要なんてない。ゆっくりでもいいから考えてくれ……それが、シャオンの考えです。
『「何故だ…………何故絶望しない! 言葉紡ぎは絶対だ!」
「…………過去しか見えてないやつに、明日なんて一生来ない。自分で絶望してるやつに希望なんて見えない。
後ろ向いて戻っても、そこに立ち止まっても!! 明日なんて来ないから!
俺は前向いて走り続ける! いつまでも!
思い描いた明日を作るために…………俺自身が希望となり続ける! 俺自身と、俺を必要としてくれる人たちのために!」』
シャオンは常に前向きな少年です。だから……絶望なんてしないんです。自分が絶望したら、俺を信じた人は誰を信じればいいんだ……そんなことを考えているからこそ、シャオンは決して絶望しないのです。
『「そこのユキだって! いつかは俺になるんだ!」
「絶対ならない! その出来事が『過去である事実』は変えられなくても……その出来事が『過去である意味』はいつだって誰にでも変えられる!
それをどこかで拒んだのはお前だ!
でもユキには、お前と違って過去の意味を変えられるだけの強さと優しさがある。
未来を作り出せるのは……そういうやつなんだよ!」
――この人なら……このスキルも…………
「シャオンさん!」
「どうした、ユキ」
「僕にも、未来は作り出せますか?」
「当たり前だろ? お前の優しさと強さなら…………いつかは幸せが来る」』
過去にとらわれず、未来だけを向いているわけでもない……今という時間を一生懸命生きるシャオンは……自分の経験から、未来を作れる人がどんな人なのかをよく分かっています。
Story12-5 出発前の一悶着
『「仲間はアイテムじゃないぜ」
「え…………?」
言い淀むリーファの肩をポンポンと叩き、俺に任せろと言った表情でリーファを見た。
リーファも眼を見開き、此方を見たのと同時に、シグルドが唸り声をあげる。
「……なんだと……?」
キリトは一歩踏み出すと、リーファとシグルドの間に割って入り、自分よりも頭1つ分背の高い男に向き合った。
「他のプレイヤーを、あんたの大事な剣や鎧みたいに、装備欄にロックしておくことはできないって言ったのさ」
「きッ……貴様ッ……!!」』
原作にもあったこの名シーン。蒼閃のキリトは、原作よりも少し明るい性格のキリトです。やっぱり、原作主人公も伊達じゃないな……そんなことを考えさせられました。
Story12-6 三歩目は仲間と共に
『「空って…………なんで広いんでしょうか?」
その問いに、なぜか俺はすぐ答えられた。
「きっと…………俺たちの悩みをちっぽけにするためだ。
どんなに悩んでても、すぐに立ち直れるように」
「私たちが同じ世界に繋がっていられるようにするためでもあると思う」
「空ってすごいです」
俺が再び空を見上げると、太陽が輝いていた』
なんでもないようなシーンが、実は名シーン。空の広さってなんだろう……それには、きっと人それぞれの答えがあるんだと思います。
Story13-4 守りたいもの
『他人の仲間に手を出すことがどれだけのことか…………よーくその身に刻んどけよ。
『蒼藍の剣閃』……久々にトップスピードで振り切るぜ!』
仲間の大切さは身に染みて分かっているシャオン。いくらPK推奨のゲームでも、仲間は守り抜く……それがシャオンなんです。
Story13-5 決意を灯す瞳
『俺が生きてる間は……仲間を傷つけさせはしない!』
ビルド以外は正反対……なのに言うセリフはよく似ているのが蒼閃のキリトとシャオンなんです。キリトも、仲間の大切さはよーく分かっています
Story13-12 手助け大事
『――悔しい……けど何もできない…………
そんなキリトの脳裏に誰かの声が響く。
――仲間捨てて逃げんの?
――違う。この状況ではどうにもならないんだ
――状況? そんなものどうだっていい。損得勘定抜きで、自分の心に素直に、な?
そこで、その声は消えた。
――自分の心に素直に…………か。そうだよな。お前が大切にしてたことだよな、相棒』
皆さんは、この声が誰のだか分かりますよね? キリトも、少なからずシャオンに影響されています。端から見れば欲張り……でも自分に素直だった彼に。
Story14-4 すれ違う気持ち
『「逃げてても、何も変わらない。何かを変えられるのは事実を受け入れられる心と自ら結果に向けて手を伸ばそうとするその努力と、勇気……それだけなんじゃないかな。
俺はお前と違うし、お前は俺と違う。だから互いに手を伸ばす……だろ?」
「確かにな……言葉で足りないときには手を伸ばす……これも向こうで知ったことだしな」
「んじゃ俺がひとっ走りしてきますか」
「?」
「直葉ちゃんへの伝言。今お前が行っても気まずいだろ?
こっちは俺が引き受ける。お前は、お前の世界で直葉ちゃんと語り合え。形はどんなのでもいいから」』
この話では、聖音は桐ヶ谷兄妹に同じことを言っています。和人には……あの世界で感じたことを、そのまま使って直葉と話し合え……と伝えています。
『「俺の話を信じろ、とは言わない。
でも、カズのことだけは信じてやれ」
「…………」
「これ、カズにも言った言葉だ。
逃げてても、何も変わらない。何かを変えられるのは事実を受け入れられる心と自ら結果に向けて手を伸ばそうとするその努力と、勇気……それだけなんじゃないか?
人はそれぞれ違う。だから互いに手を伸ばして分かり合おうとする……俺とカズは、そうやってあの世界を生き抜いた」
「あの世界…………?」
「ソードアート・オンラインだ。俺たちはその世界で大切なことを学んだ。
直葉ちゃんが知りたいと思った、カズの世界……そこでも伝わることはある」
「……私に何が出来ますか?」
「こっちは俺が引き受けた。だから……直葉ちゃんは、直葉ちゃんが愛した世界 で、カズの思いを知って、直葉ちゃんの思いを伝えよう。
きっと見えてくることがあるはずだ」』
こちらは直葉に言ったセリフ。聖音があの世界で学んだことを直葉に伝え、互いを知ろうとする二人を後押ししています。
Story15-3 神の力
『「…………寂しいなら言えよ…………っ!」
「…………!」
「言いたいことは……言わないと伝わらないんだ」
俺の言葉を伝える……俺に出来るのは、それだけなんだ。だったら、それを一生懸命やるだけだ!
「俺が全部背負う……って言えるほど俺は強くない。
でも……これだけは……言える。お前は……絶対に……1人じゃ……ない!!
いつだって! どこだって! お前と共に歩む!
だから戻ってこい! 俺のところへ!」』
不本意ながら約束を破ってしまったことに少し後悔したシャオンは、フローラに伝えたいことを伝えます。プロポーズしたときと同じように……一緒に歩くから、と。
Story15-4 限界のその先へ
『『逃げ出すのかよ、お前』
突然、そんな声が響いた。
違う……現実を認識するんだ。俺には何も出来ないんだ。
『お前は……絆を捨てるのか? 紡いだ絆を自ら捨てるのか?』
俺はプレイヤーで、アイツはゲームマスターなんだ。どう抗えばいいんだ。
『お前、本当に《俺》なのか?』
顔を上げると、目の前に蒼藍の剣閃がいた。
何だよ……それ。俺は俺だ。
『違うな。俺はもっと諦め悪かったぞ。そう簡単に諦めていいのか?』
しょうがないだろ……俺には力がないんだ。
『なら、お前を信じたフローラはどうなる? あのままでいいのか』
そんなわけないだろ…………っ!
『なら、剣をとれ。お前の足で未来をつかみとれ』
…………そうだな。俺は走るだけだ。
『力を呼び覚ませ。お前の足はすべてを追い越せる』
行ってやる……すべてを越えてどこまでも!
『行け……明日への道標を…………』
見つけるための今を切り開け!』
覚醒シーンverシャオン。現実に絶望しかけたシャオンは、かつての自分によって希望を取り戻し、自分のポテンシャルが何なのかを再確認します。
『「俺より……高位のIDだと…………? 有り得ねぇ……有り得ねぇぞ……俺は支配者……創造者だぞ…………この世界の神…………」
「テメェが神か。笑わせるな、テメェに導かれる世界なんて住みたくないね。俺がぶっ壊す」
「ぶっ壊す……だと!? ふざけるな……俺の世界を!!」
「どっちがふざけてるんだ! 何もかも思い通りになる世界? そんなもん面白くねぇな!」
「テメェに何が分かる!? 思い通りにならない世界の方が面白くないだろ!?」
「思い通りになる? そんなもん明日のことも明後日のことも見えてるのと同じだ!
明日が見える世界? 明日が見えないから……未来が分からないから……俺たちは今を生きてるんだろ!」
「ふざけるな……ふざけるなよ! 茅場と競わされるのがどれだけ辛いか……それがどういうことか分かるのか!?」
「………過去しか見えてないやつに、望む明日なんて一生来ないし、自分で絶望してるやつに希望なんて見えない。
後ろ向いて戻っても、そこに立ち止まっても!! 明日なんて来ないから!
俺は前向いて走り続ける! いつまでも!
思い描いた明日を作るために…………俺自身が希望となり続ける! 俺自身と、俺を必要としてくれる人たちのためにな!」』
名台詞乱発シーン。シャオンの真骨頂ですね。ここまで思い続けてきたことがここで一気に爆発します。自分は……いつまでも前向きに、今を生き抜くんだ……ということですね。
Story15-7 鍍金の勇者
『『逃げ出すのか?』
違う。現実を認識するんだ。
『屈服するのか? システムの力に』
仕方ないじゃないか。俺はプレイヤーで奴はゲームマスターなんだよ。
『それは……君の相棒をけなし、あの戦いを汚す言葉だな。私に、システムを上回る絆の力を示し、未来の可能性を示した、君と相棒と私の戦いを』
戦い? そんなものは無意味だ。
『君は……知っている。剣をとれ』
どうしろと言うんだよ…………
『お前は……もう知っているはずだ』
いつの間にか白くなった空間。俺の目の前に……黒の剣士の姿だ。
『ヒースクリフからの伝言だ。「立ちたまえ、剣をとれ」だとさ。
…………俺はあんな剣に屈しなかった。例え相手がシステムでも、誰かを守るためなら戦った』
俺には……そんなこと…………
『アイツが示してくれた絆をお前は否定するのか?』
そうじゃないんだ、ただ…………
『なら、立って、未来を掴め。黒の剣士。望む未来は……』
……すぐそこにある!!』
覚醒シーンverキリト。こちらは原作に加えてかつての自分によって励まされ、再び立ち上がります。アイツというのは……皆さん、お分かりですよね?
Story16-1 これまでとこれから
『「自己紹介まだだったよな」
「あ、うん。私は春宮桜華、4/26生まれの16歳です」
「俺は光崎聖音、12/25生まれの16歳だ。
桜華、これからも…………俺についてきてくれるか?」
「うん! これまでも、これからも……ずっと一緒だよ♪」
未来の方向は、これで決まった訳じゃない。まだ見えない未来を……俺は形作って行こう。
隣には、最愛の人がいるんだから』
このシーンは、一悶着あったためにすぐには出来なかったものをここにいれています。聖音と桜華……ここで再会です。
後書き
どうでした、作者の独断による名言、名シーン集は?
これ以外にも、読者様が考えたこの作品の名言、名シーンを見つけてもらえれば幸いです。
次回はついに最終話……ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます! では、最後までひとっ走りお付き合いくださいませ!
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