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レインボークラウン

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第二百二十五話

              第二百二十五話  ビー玉の色は
 赤音はあれこれと自宅でビー玉、宿題として出された作らなくてはいけないものについて考えていた。
 その中でだ、使い魔のジップとハリーに自室の自分の机に座りつつ問うた。
「作ることはね」
「うん、自分でね」
「遊びでもう何回か作っているから」
 二匹の使い魔はこう主に答える。
「ご主人にとってはね」
「ビー玉作りは出来ることね」
「ええ、それでもね」
 出来てもそれでもというのだ。
「問題は色よね」
「ビー玉の色をどうするか」
「それよね、問題は」
「果たしてね」
「どんな色にしたものか」
「うん、私はね」
 ここで赤音が言う色はというと。
「私の色はよく白」
「白ってね」
「白いものを中に入れる?」 
 ビー玉のその中にとだ、ジップとハリーはそれぞれ言った。
「何か目立たないかしら」
「白だと」
「ビー玉は赤や青、黄色ね」
「そうした色が奇麗よ」
「これまで作った色は赤や青だったから」
 赤音はこれまでの経験から述べた。
「奇麗な感じだったけれど」
「白だとね」
「地味よね」
「その色でいいのかしら」
 首を傾げさせつつだ、使い魔達に言った。
「果たして」
「そこがね」
「難しいところよね」
「一色以外とか」
「何色も入れるとか」
「あっ、いいかも」
 赤音は使い魔達の言葉にはっとした顔になって応えた。
「青と白、赤と白とか目立つし」
「じゃあ二色配色?」
「それでいく?」
「いいかも。ただ白一色もね」
 それもというのだ。
「やってみましょう」
「じゃあね」
「早速作ってみましょう」
「白とか赤とか青とか」
「色々入れてね」
 こうしてだった、赤音は使い魔達と共に早速配色を決めて作りはじめた。赤音達の動きは皆よりも速いと言えた。


第二百二十五話   完


                               2015・4・8 
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