戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十八話 山田大尉!今度はテニスだ!その四
山田に出陣の命が下った、山田は熱い青年であった。その為兵士からそのことを聞くと早速強い声でこう言った。
「わかった!」
「では大尉!」
空軍衆の兵士も熱く応える。
「これより!」
「ジャスティスカイザーの二人を成敗して来る!」
「その場所はです!」
それは何処かというと。
「作者がたった今思いつきましたが!」
「何処になった!」
「京都の植物園前です!」
「あの地か!」
「はい、あの地においてです!」
テニスはコートがなくては出来ないから場所を探すことも大変だ。今回は思いつくことに三十秒はかかってしまった。
「勝負をせよとのことです!」
「よし、そこが彼等が敗れる地だ!」
山田は今はっきりと言った。
「私は勝つ!」
「では大尉!」
「勝利はこの子達と共に祝う!」
テニスを教えている少年少女達を見ての言葉だ。
「いいな!」
「わかりました!」
「皆、行って来る!」
山田は子供達にも熱かった。
「私は正々堂々と戦う!」
「はい、大尉がいつも仰っている様に」
「テニスは正々堂々とするものですよね」
「爽やかに汗を流して互を褒め称え合うスポーツ」
「それがテニスですよね」
「テニスに限らずあらゆるスポーツがだ」
それこそ、というのだ。
「ルールを守りフェアプレイの精神に則りだ」
「相手を称えつつ行う」
「それがスポーツですよね」
「スポーツは楽しみ己を鍛えるものだ!」
山田の持論である。
「そこに卑怯があってはだ!」
「スポーツをする資格なし!」
「そうですよね!」
「そうだ!」
こう言い切った。
「スポーツは尊い!」
「そのスポーツを冒涜してはならない!」
「そして共に戦う相手も!」
「試合の時は敵同士だ!」
しかし、というのだ。
「だが試合が終わればだ」
「友達になる」
「だからなんですね」
「大尉がいつも仰っている通り」
「友達だからこそ」
「そうだ!同じスポーツを愛する友だ!」
山田は子供達に熱く語った。
「その友をも愚弄すること、そして」
「自分自身もですよね」
「馬鹿にすることですね」
「勝敗は常だ!」
スポーツにおいては特に、というのだ。
「しかし負けても全力を尽くしていればいい!」
「それがスポーツですね」
「正々堂々と全力を尽くすことですね」
「そうだ、だから卑怯卑劣は駄目だ!」
また言う山田だった。
「私は君達に今から見せて来る!」
「大尉、頑張って下さい!」
「応援してます!」
子供達は山田に目をキラキラとさせて言った、そうして彼の出陣を手を振って送るのだった。その彼等に対して。
例の二人はだ、こんな調子だった。
「へっ、要は勝てばいいんだろ」
「勝てば官軍なんだよ」
ゲームセンターにおいてこんなことを言いつつだった。
対戦相手をハメ技で倒してだ、こんなことを言うのだった。
「手前も悔しかったらアンディ=ボガードにしろよ」
「ベガに負けて悔しいだろ」
「残影拳のハメの怖さ見たか」
「サイコクラッシャーには誰も勝てないよ」
「結局勝てばいいんだよ」
「勝つことが一番なんだよ」
まさに勝利至上主義であった。
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