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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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新四天王の作戦
2学期の高校生活
  第31話

 
前書き
 今回もテレビ本編とタイトルが同一なので記載しません。
 夏休みが終わり、2学期が始まり、いつもの日常生活が始まった。 

 
 
  2009(平成21)年9月1日火曜日早朝桃園家

 「ラブはん、今日は早いでんなあ。」
 「だって、今日から2学期が始まるもん。」
 ラブは、都立四ツ葉高校制服の着用を終えた。
 「ふふーーーん。」
 「ええなあ、制服って。何や、青春ちゅう感じや。」
 「青春。」
 「そや。甘酸っぱい青春。制服を着た若者が集う学び場やで。勉強や、スポーツや、友情やら、恋やら、もうイベント盛りだくさんやがな。」
 「ヘェーーーッ。タルトにも青春あったんだ。」
 「みんなで夕日に向こうて。」

 スウィーツ王国回想編

 「バカヤローーーー。」

 現実へ戻って

 「言うて叫んだりするだろ。テレビでやってたでぇーーー。」
 「テレビね。」
 「セイシュン。」
 その後、ラブは家を出ます。

 新高島平ファミリー名店街

 「おはようございます。」
 「元気良いね、ラブちゃん。今日から新学期。」
 「はい。」
 「珍しく朝早いね。他に何かあるのか。」
 「ミキタンとブッキー見送りに行って。」
 「あの2人は地下鉄で通学しているからね。」
 「それから、大輔たちの部活の朝練習を見に行くの。」
 「そうか、ボーイフレンドの朝練ね。だから早起きしたんだ。」
 「はい、それでは行って来まーーす。」

 しばらく駅へ向かって歩くと

 「ああっ。ミキタン、ブッキー、おはよう。」
 「おはよう。」
 「珍しく早いね。他に何かあるの。」
 「お見送りに。」
 「うん。」
 「それでわざわざ早起きしたの。」
 「それだけの目的ではないよね。」
 「もしかして、大輔君の朝練を見に。」
 「うん。」
 「とりあえず、駅まで行こう。乗り遅れると遅刻しちゃうからね。」
 「行こ行こ。」

 新高島平駅

 「おはよう。」
 「あら、ラブちゃんがいるなんて。お見送り。」
 「うん。」
 「そうか、ガハハハハハハ。」

 しばらくして

 「おはようございます。」
 「おっ、圭太郎君ではないか。娘が見送りに来ているぞ。」
 「ええっ、ラブが。道理で早いと思った。」
 「あら、お父さんのお見送りに来たワケじゃないよ。」
 「どう言う風の吹き回しだ。いつも朝寝坊でギリギリ通学なのに。」
 「まあ、良いじゃないか。」
 「きっと、ラブちゃんには良いことあるよ。」
 「本当。」
 「『早起きは3文の得』って、言うからな。」
 「やったあ、3文の得で幸せゲットだよ。」
 「ハハハハハハハッ。」
 「まあっ、ラブちゃんったら。」
 「それでは、私たちは出発します。」
 「気を付けて行くのですよ。」
 「はい。」
 「ミキタン、ブッキー、また帰りね。」
 「うん。」
 「了解したわよ。」
 圭太郎、美希、祈里の3人は改札口を通過した。

 新高島平駅前

 「うーーん。よし、行くぞ。明日のためにも。」
 ラブは駅舎から出て来た。
 「よおーーーっ、ラブーー。」
 続いて正、尚子、レミの3人も出て来た。
 「ゲッ、あの2人の親たちが出て来ては....。仕方ない。先に学校へ行こう。」
 大輔は四ツ葉高校へ向かった。
 「ラブちゃんも気を付けて行くのですよ。」
 「はい。」
 「今日は、始業式だから昼前に終わるはずよ。」
 「午後はダンスレッスンだね。美希と祈里をよろしくね。」
 「はい。」
 ラブも四ツ葉高校へ向かった。

 再び、新高島平駅では

 「ピンポポポピンポポポポロローーーン。」
 「間もなく1番線に巣鴨、大手町、日比谷、目黒方面、東急線直通日吉行きが到着します。終点の日吉まで各駅に停まります。ホームドアから離れてお待ちください。」
 「フォン、ゴオーーーーーッキューーーーンキューーーンキューーンキューーーーンキューーーーウーーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「新高島平、新高島平。」
 圭太郎、美希、祈里の3人は乗り込んだ。
 「タンタンタンターアーーータンタンタンターアーーーーーーー。」
 「プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーーッキューーーン。」
 日吉行き電車は出発した。

 都立四ツ葉高校

 ラブは到着した。
 「まだ、大輔来ていないかな。準備中だし。教室へ荷物を置いて行こう。」
 ラブは校舎へ入って行った。

 しばらくして、軟式野球部の部室から大輔が出て来た。

 「さあ、朝練習の準備準備と。」
 「よお、大輔。遅いぞ。」
 「監督さんに叱られるぞ。」
 「チッ、あの2人。」

 一方

 3人が乗車している地下鉄電車は、蓮根駅のホームへ滑り込んだ。
 「キューーーーーウーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「蓮根、蓮根。」
 「麗子が乗り込んだ。」
 「皆様、おはようございます。」
 「おはよう。」
 「麗子ちゃん、おはよう。」

 四ツ葉高校

 「ワーワー、カキーン。」
 「朝練、始まったわね。」
 「由美ちゃん、おはよう。」
 「土曜日から秋季予選が始まるからね。」
 「そうだね。」

 一方

 4人が乗車した地下鉄電車は巣鴨駅に到着した。その後、JR山手線の乗り換えて新宿方面向かっております。

 十数分後

 4人が乗車している山手線電車が新宿駅を到着しようとしております。
 「祈里ちゃん、気を付けて行くのですよ。」
 「はい。」
 「ブッキー、帰り例の場所でね。」
 「うん。」
 「キューーーウーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポンピンポン。」
 圭太郎、美希、麗子の3人は電車を降りた。入れ替わって、白詰草女子学院高校の女子高生が乗り込んで来た。
 「ブッキー、おはよう。」
 「おはよう。」

 新宿駅構内の地下道

 「お2人さん、気を付けて行くのですよ。」
 「はい、おじさん。」
 例の如く、ここで圭太郎とお別れした。
 「さあ、また快速で行かないと。」
 「黄色い普通電車は本数少ないからね。」
 美希と祈里は中央線ホームへ向かった。

 一方

 祈里の乗車している電車は、渋谷駅へ到着しようとしています。
 「キューーーウーーーゥーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポンピンポン。」
 「渋谷、渋谷。ご乗車ありがとうございます。」
 「おはよう、ブッキー。」
 「おはよう。」
 更に、白詰草女子学院高校の学生が大量に乗り込んだ。

 新宿駅中央線ホーム

 中央特快高尾行きが滑り込んで来た。
 「キューーーーウーーゥーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「新宿、新宿、ご乗車ありがとうございます。」
 美希と麗子は、中央特快高尾行きに乗り込んだ。
 「相変わらず、すごい混雑ね。」
 「次の停車駅までの辛抱だからね。」

 再び、祈里が乗車している山手線の電車は

 五反田駅を到着しようとしています。
 「キューーーーウーーーーーゥーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「五反田、五反田。ご乗車ありがとうございます。」
 「ブッキー、おはよう。」
 「おはよう。」
 祈里が乗車している車両は、白詰草女子学院高校の学生だらけになってしまった。
 「1番線、品川、東京、上野方面行き電車、間もなく発車します。」
 発車メロディー「JR-SH2-1」が鳴った。
 「ドアが閉まります。ご注意ください。」
 「プシュッ、ピンポンピンポンピンポン。」
 「ブーーーーーッキューーンキューーンキューーーーン。」
 「次は大崎、大崎です。湘南新宿ライン、りんかい線はお乗換です。」
 「もう着くよ。」
 「ブッキー、寝たらダメよ。」
 「うん。」

 再び、中央線電車車内では

 「間もなく中野、中野に到着します。高円寺、荻窪、吉祥寺方面と地下鉄東西線はお乗換です。ご乗車の電車は中央特快高尾行きです。中野の次は三鷹に停まります。」
 「着くわ。」
 「キューーーーーウーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「中野、中野。ご乗車ありがとうございます。」
 「さあ、着いた。」
 「行こ行こ。」
 美希と麗子は鳥越高校へ向かった。

 祈里が乗車している山手線電車車内

 大崎駅へ到着しようとしています。
 「キューーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 白詰草女子学院の学生たちは、一斉に降り始めた。
 「大崎、大崎。ご乗車ありがとうございます。」

 十数分後、私立鳥越高校

 「おはようございます。」
 「おはよう。」
 美希と麗子は、校門を通過し校舎へ入って行った。

 私立白詰草女子学院高等部

 「おはようございます。」
 「おはよう。」
 祈里は、同じ山手線で通う同級生・クラスメートたちと一緒に校門を通過し、校舎へ入って行った。」

 都立四ツ葉高校

 「ラブちゃん、始業式だから体育館で集合だよ。」
 「そうか。行こ行こ。」
 ラブと由美は体育館へ向かった。

 8時50分

 「キーーーンコーーーンカーーーンコーーーン。カーーーンコーーーンキーーーンコーーーン。」

 十分後、各校一斉に始業式が始まった。

 四ツ葉高校

 「皆様、おはようございます。」
 「おはようございます。」
 「皆様、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。今日から2学期が始まります。皆様には、今後一層学業に励んでいただきます。」

 数十分後

 始業式は終わった。
 その後、各クラスの教室へ生徒たちは戻りホームルームが始まった。

 50分後

 放課後となり、ラブは本日、掃除当番により、同じ掃除当番のクラスメートと共に、教室の掃除を行っております。この時、掃除当番でもない大輔も居残っております。
 「シャカシャカ。」
 「チャンス。」
 「シャカシャカ。」
 「う、うん、ラブ、あのさあ。今度の土曜日のことなんだけど。」
 「土曜日。」
 「そう、土曜日だ。」
 「どようーーーーび、アハッ。土曜日ね。」
 「ああーーーっ。」
 「土曜日は、ミキタンたちとダンスレッスンだけど。」
 「そーーう、ミキタンたちとダンスレッスン、エエーーーッ。」
 「ミユキさん、何か言ってた。」
 「ラブ、黒板を綺麗にしたわ。」
 「Okね。」
 「ウウーーーッ。」

 鳥越高校

 「さあ、今日もダンスレッスン。東中野から乗ろうか。」
 「うん。」
 美希と麗子は今日、帰りの電車は東中野駅から乗ることにした。その後、2人は学校を出た。

 四ツ葉高校

 「フン。」
 「みんなにキャーキャー言われて、すごい人気者ですね。」
 「ちょっと何、その言い方。」
 「ああっ、さぞかし華やかで楽しい人生を歩んで来たことでしょうね。」
 「ううーーーっ。」

 大崎駅

 祈里は到着した。
 「今日も、速達線で池袋へ向かおうーーっと。」

 東中野駅プラットホーム

 美希と麗子はここにいます。
 「もうすぐ、電車が来るね。」
 「うん。」
 「ピコピコピコピーーーン。」
 「間もなく2番線に千葉行きが参ります。危ないですから、黄色い線の内側までお下がりください。」
 「ゴオーーーーッ、キューーーーキューーーキューーーキューーーキューーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、キンコンキンコンキンコン。」
 「東中野、東中野。」
 美希と麗子は電車に乗り込んだ。
 「2番線、千葉行き間もなく発車します。」
 発車メロディ春NewVer.が鳴った。
 「ドアが閉まります。ご注意ください。」
 「プシュッ、キンコンキンコンキンコン。」
 「ブーーーーーッキューーキューーキューーーー。」

 大崎駅プラットホーム

 「ピコピコピコピーーーン。」
 「間もなく8番線に宇都宮行きが参ります。危ないですから、黄色い線の内側までお下がりください。」
 「フォン、ゴオーーーーーッキューーーーキューーーーキューーーーキューーーキューーーーウーーーーゥーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「大崎、大崎です。ご乗車ありがとうございます。8番線から宇都宮行き間もなく発車します。」
 発車メロディー小川のせせらぎが鳴った。
 「ドアが閉まります。ご注意ください。」
 「プシュッ、ピンポンピンポン。」

 四ツ葉高校

 「千香、千香って。お前はアイツの保護者かよ。」
 「友達だよ。ヒドイよ、大輔。そんな言い方。」
 「ああっ、悪かったな。」
 「何だ。」
 「何、その謝り方。」
 「謝ってるんだから、もう良いだろ。」
 「何、それ。千香ちゃんをあんな風に言っといて。」
 「大体......。大体、お前が俺との。」
 「嫌い!」
 「なあっ。」
 「あんなひどいこと言う、今の大輔は嫌いだよ。」
 「ああっ。そうですか。
 大輔はカバンを持って教室を出た。
 「おい、大輔。」
 「帰る。」
 大輔は学校を出た。

 池袋駅

 美希と祈里と麗子の3人はここで合流した。
 「麗子ちゃん、今日、高島平まで来る。」
 「良いわ。半ドンだから。」
 「やったあ。」
 「うれしい。」
 「ピコピコピコピーーーン。」

 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間

 「何、今度は君かね。」
 「ハッ。」
 「相分かった。ノーサーよ、行くが良い。」
 「ハッ。」
 ノーサーは謁見の間から去った。

 四ツ葉高校

 軟式野球部の練習が始まった。
 「ラブの奴、忘れるかよ、普通。エイッ。」
 手元が狂った。
 「バシン。」
 「オイ、ちゃんと投げろよ。あと4日で試合だぞ。」
 「分かっているよ、そんなこと。」

 一方、美希たち3人は

 巣鴨から地下鉄に乗り換えて高島平へ近付いております。
 「キューーーーキューーーキューーーキューーーキューーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、パンポン、ガラッ。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「高島平、高島平。」
 「さあ、着いたわ。」
 「ラブちゃんとミユキさん、きっと待っているはずよ。」
 「うん、行こ行こ。」

 十数分後、赤塚公園

 「皆、集まったようだね。早速、レッスン始めるわよ。」
 「はい。」

 更に数十分後

 「ん。」

 その後、レッスンが終わり皆でドーナツカフェで休憩しています。

 「フォッ、バクバクバクバク。」
 「カオルちゃん、おかわり。」
 「でやんでい。カオルちゃんはおかわりできないでい。だって、おじさんは皆のものだからぁーーーっ、グハアッ。」
 「ねえ、ラブちゃん、何かあった。」
 「.....。大輔とケンカしちゃった。」
 「エエッ、またっ。」
 「またって、そんなにしょっちゅうケンカしてるの。」
 「ああん。でも、河原で決闘してるとかじゃ無いです。」
 「ブッキー。」
 「ううん。ミユキさん、ごめんなさい。でも、何か今日、いつもの大輔じゃないみたいで。」
 「ケンカなら、あたしも大輔とはしょっちゅうよ。まあっ、奴も試合が近くてピリピリしてたから。」
 「試合。」

 2ヶ月前

 「俺、今度レギューラーになるんだぜ。夏休み明けの試合、絶対に見に来いよな。」
 「うん、分かった絶対に行く。」

 現実へ戻って

 「試合、すっかり忘れてた。」

 夜、桃園家ラブの部屋のベランダ

 「ああーーっ。私ったら、何でコロっと忘れちゃんだろ。」
 「野球の試合、見に行く約束してたんやろか。」
 「うん、夏休み前にね。」
 「これは、明らかに夏休みボケやで。」
 「ボケ、ボーーケ。」
 「全部、私が原因か。大輔は試合のために頑張ってたのに。応援する私が忘れるなんて、そりゃ怒るよね。」
 「応援って大事でっか。」
 「そう、大事だよ。誰かに頑張れって言われたら、いつもより頑張れる気がするしうーーんでも、今更、私が応援に行ってもかえって大輔を怒らせちゃうだけかも。それに、明日は通常授業の上、ダンスの練習があるし。」
 「ピーチはんは仲直りしたいんでっか。」
 「あーあー。ねえタルト、素直になるって難しいね。」
 「何、言うてんねん。」
 「ウフフフフッ。」
 「わいは、素直なピーチはんしか知らへんで。」
 「エッ、そーーう。」
 「少なくとも、わいはそう思うでーーー。」
 「なのに、何で大輔にはあんなにムキになっちゃうんだろう。」
 「2人が似てまっかも。」
 「エエッ、どこが似てるの。アハハハハハハッ。」
 「ちょっと、そう思うただけやで。」
 「甘酸っぱあーーー。」

 知念の実家

 今日、ミユキは両親が暮らす実家にいる。
 「ちょっと、大輔。あたしの分まで食べないでよね。」
 「何だよ、食べて来たんだろ。」
 「ねえ、ラブちゃんとケンカしたらしいわね。」
 「ギクッ。姉貴には関係ないだろ。」
 「そうやって怒ってドーナツ食べているところ、ラブちゃんそっくり。」
 「似てねえよ。」
 「にしてもラブちゃん、何か忘れてたとか言って大騒ぎしてたけど。」
 「うううっ。これ、全部もらうからな。」
 「ちょっと、大輔。」
 大輔はリビングルームから去った。

 そして.....

 「あいつやっぱ、忘れてたのか。」

 翌日

 各学校も通常授業となり、普段の平日となった。
 ラブは、朝寝坊気味に起床するようになり、ダンスレッスンも1時間しかできなくなり、新たに加わった麗子に至っては、池袋駅前のダンススクールでしか練習できず、学校のある平日そのもに戻った。

 金曜日、ラビリンス総連本部

 「明日、赤塚公園内の野球場へ向かうわよ。君たちは、ここで待機よ。」
 「イーーーッ。」

 その日の夜、桃園家

 「ああ、ええなあーー。ワイもお月さんに相談するで。」
 「キュアーー。」

 翌日、土曜日

 軟式高校野球秋季予選が始まり、本日、四ツ葉高校は第2試合、江北高校と対戦することになります。
 ラブたち4人とトリニティの3人は、例の如くダンスレッスンを行っています。
 「OK。今日はこのくらいにしよう。」
 ダンスレッスンは終了した。ラブは、園内の時計塔の時刻を見た。
 「もう試合、始まっているのかな。」
 「ラブちゃん、まだ間に合うと思うわよ。」
 「ミユキさん。」
 「行かなくて良いの。」
 「ふん.....。」
 「行きなよ、ラブ。」
 「うっ....うん。ありがとうございます。」
 ラブは、同じ公園内にある野球場へ向かった。

 赤塚公園野球場

 第2試合が既に始まっていた。この試合は7イニング制である。
 現在、2回の裏、2対0で江北高校がリード。2アウトランナーなし。バッターは△△、ピッチャーは知念大輔。
 ピッチャー、振りかぶって第5球、投げました。
 「バシン。」
 「ボール、フォアボール。」
 △△は一塁へ向かった。
 その頃、ラブが姿を見せた。
 試合では、沢裕喜捕手がマウンドへ行き大輔に話しかけた。
 「落ち着いて投げろよ。」
 「ううーー。」
 「大輔。」
 裕喜は扇の要の位置に戻った。
 試合は再開された。バッターは○×。ピッチャーは大輔。第1球、投げました。アウトローへ大き外れた。
 「ボール。」
 「なっ、あっ。」
 「何やってんのよ、大輔。」
 「エエッ、エッ。」
 ラブがスコアボードの前にいます。
 「来てたのかよ、よおーーーし。」
 ピッチャー大輔、セットポジションで第2球、投げました。
 バッターは空振りした。
 「バシン。」
 「ストライク。」
 続いて、第3球も空振りのストライクであった。これで、○×を追い込んだ。引き続き、ピッチャー大輔、第4球、投げました。
 「バシン。」
 「ストライク、バッターアウト。」
 大輔は三振を奪った。
 「ナイスピッチング。本当、大輔って分かりやすいなぁ。」

 5回の表

 四ツ葉高校は2点を返し同点に追いつきます。更に、6回の表、1点を追加し逆転します。ところが、6回の裏、江北高校は1点を返し同点に追いつきます。
 「ハーーーッ。」
 「カキーーーン。」 
 最終回7回の表、四ツ葉高校1点を追加し勝ち越します。その裏、2アウトランナー2塁バッターは××。ピッチャーは大輔。
 「これを抑えたら、勝ちだ。」
 ピッチャー大輔、第1球、投げました。
 「カキーーーン。」
 「ああーーっ。」
 打った。大きい、大きい大きい。入ったあ、ホームラン。
 「逆転サヨナラ負け。」
 2塁ランナーホームイン。打ったバッターも3塁を回って今、ホームイン。
 「ゲームセット。5対4江北高校の勝ち。」
 出場選手全員ホームベース上の集合した。
 「一同、礼。」
 「ありがとうございました。」
 その後、大輔は元気が無かった。
 「カッコ悪い。」
 すると突然、北繭螺が姿を現した。
 「オホホホッ、サヨナラ負けざーますか。青春は甘酸っぱいざーますね。スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はノーサー。ラビリンス総統メビウス様が僕。さあ、次の試合始めるざーます。オサキマックーラ9号、我に仕えよ。」
 「シューーーッ、ペタッ。ボン。」
 「ス、ストライーーーク。」
 「うわっ、化け物。」
 「逃げろ。」
 「キャーーーッ。」
 「ラビリンス。」
 人々は一斉に逃げ始めた。逆に、ミユキたち5人が向かって来た。知念大輔はラブを探している。
 「どこだ、ラブ。」
 「ラブちゃん。」
 「みんな行くよ。」
 「うん。」
 ラブたち6人は、一斉にリンクルンを出し外部メモリーを差し込み、横に開いてから90度に捻りクリックした。
 「チェンジ。ダンシング・プリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 6人は変身を終えた。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「何が幸せの証ざーます。さあ、プレイボールざーます。」
 「ハァーーーッ。」
 「アアーーーッ。」
 「バコン。」
 「えっ。」
 サキクラ9号にダメージが無かった。
 「オリャアーーーーーッ。」
 「バコン。」
 「チェリー。」
 「キャアーーーッ。」
 「ボーーーン。」
 「ボンボンボンボン。」
 サキクラ9号は暴発し始めた。
 「ハアーーーッ。」
 「ボーーーン。」
 「ボンボンボンボン。」
 「ワアーーーッ。」
 「ハァッ。」
 「ドカーーーーン。」
 「これじゃあ。」
 「ただ避けているだけ。」
 「どーしたざーます。逃げるなら、今のうちざーます。」
 「エヘッ。」
 「あっ。」

 一方、ラブを探し回る大輔は

 「どこだ、ラブ。」
 「危なーーーい。」
 「あっ、ああっ。」
 「あのボールを何とかしなきゃ。」
 ピーチは、金属バットを見て閃いた。
 「ベリー、裕喜君を呼んで。パイン、審判員の人たちをここへ来させて。」
 「OK。」
 「ピーチ、あたしたちどうすれば良いの。」
 「隼人君とお母さんたちを呼んで。」
 「OK。」
 その後、ピーチはノーサーのところへ歩み寄った。
 「ねえ、ノーサーさん。」
 「何、降伏するようになったざーますか。」
 「確かに、あなた様の怪物には歯が立ちません。ここで一旦降伏します。そこで、提案があります。」
 「あら、そう。何をやっても無駄ざーますが。」
 「いかがでございますか。ベースボールで一勝負しませんか。」
 「よろしいざーます。サキクラ9号、おとなしくするざーます。」
 「フヒッ。」
 サキクラ9号の暴発は止んだ。
 「さあ、試合を行うために頭数を揃えて見えるざーます。」
 「はい。」

 ドーナツカフェ

 「何でい何でい。買いもしねえのにこんなにたくさん集まりやがって。」
 「球場にあるピッチングマシーンが黒い服を着た女が、怪物に仕立ててしまって大暴れし始めたから逃げて来たのですよ。」
 「プリキュア隊は来てるんかい。」
 「はい、来ております。しかし、苦戦しているらしいのです。」
 「裕喜くーーーん。」
 「あれは、青い隊員。」
 「ベリーさんだ。助けられたことがあるんだ。」
 「じゃあ、行って来るでい。」
 裕喜は、キュアベリーのところへ向かった。
 「審判員の方いませんか。」
 「おおっ、君たち、プリキュア隊が呼んでるぜ。」
 「何だろう。」
 「どうやら、あの黄色い隊員だぜ。」
 「分かった。話を聞いてみる。」
 審判員4人は、キュアパインのところへ向かった

 公園内野球場

 「ピーチ、3人のマザープリキュアと隼人君。来るって言ったわ。」
 「本当。」
 「何人になる。」
 「10人だね。」
 「これなら、試合できるね。」
 「そう、ざーますか。」
 「ノーサー。」
 「こちらも、10人揃えたざーます。あたしたちは、ピッチャーがモンスターだから、指名打者制を申し出るざーます。」
 「どうぞ。」
 「では、スイッチ・オーバー。」
 「イーーッイーーッ(スイッチ・オーバー)。」
 「バオン。」
 「うわっ、何、その格好。ショーパンが小さい上に胸の谷間なんか見せて。」

 一方

 キュアベリーは裕喜君と合流した。
 「裕喜君、球場へ戻ってボールボーイをやってくれる。大輔君もいるから。」
 「お安い御用ですよ、ベリーさん。」
 「ありがとう。早速、向かおう。」

 更に一方

 キュアパインは審判員4人と合流した。
 「ねえ、お願い。試合を裁いて。」
 「君は、プリキュア隊の黄色い隊員。」
 「キュアパインと申します。」
 「そうかあ。苦戦しているのか。」
 「はい、それで敵と野球の試合をすることになったの。」
 「そうか。次以降の試合、この有事でやむなく中止にしたよ。」
 「その代替で、この試合を裁こうではありませんか。」
 「そうだ、ここは正義のため、中立公平の立場の者がいなけれは、敵の偏り裁定を行ってもおかしくはありません。」
 「よし、分かった。球場へ戻って裁こう。」
 「ありがとうございます。」
 「それと、警察にも知らせ、あの犯人一味のチーム全員、逮捕に協力するからな。君、通報してくれたまえ。」
 「はい。」
 審判員の1人は通報し始めた。そして全員、球場へ向かった。

 野球場

 「隼人君、来たね。一度、ホワイトウェスターに変身して。」
 「はい、スイッチ・オーバー。」
 西隼人はホワイトウェスターに変身した。
 更に、空からマザープリキュアがやって来て着陸し始めた。
 「ピーチ、これはどう言うこと。」
 「あの暴発する怪物に苦戦して助太刀をお願いしたの。」
 「すいませんね。忙しい合間に呼び出して。」
 「で、どんな戦いをするの。」
 「野球の試合。詳しくはベリーの到着まで待って。」
 「ベリー。」
 すると、ベリーが裕喜を連れてやって来た。
 「ベリー、これはどう言うこと。」
 「パインが到着まで待って。全員揃ったら、着せ替えアプリを使ってユニホームを着ていただきますから。」
 更に、パインが4人審判員を連れて球場へ戻って来た。
 「相手のチームは、ユニホーム姿になってるみたいだな。」
 「君たち着替えるように。」
 「はい。」
 「ベリー、ベリーマザー。」
 「OK。」
 キュアベリーとキュアベリーマザーは、リンクルンを差し出しブルンを差し込み着せ替えを選択してクリックした。更に、着せ替えアプリからベース&ソフトボールを選択しクリックした。
 「ボーーーーン。」
 「これで、完璧に着せ替えたわ。」
 「あれ、隼人君。何で、葉っぱ加えてるの。」
 「いや。いっしょにこれが来たんですよ。」
 「まあっ。まるでドカベンの岩鬼君みたい。」
 「アハハハハハハハハッ。」
 「どうやら、着替えが終わったようだね。」
 「まずは、ホームベース上に並んでいたたきますよ。」
 「はい。」
 さあ、プリキュアチーム対ラビリンスチームの試合が間もなく始まります。
 「皆、集合したようだね。今回の試合の特別ルールを説明します。」
 「はい。」
 「今回は、5イニング制で行います。尚、3回までに10点以上を差を付けた場合はコールドゲームを適用する。意義はありませんか。」
 「あのう、すいません。私たちのピッチャーアレですから、指名打者制の適用をお願いしたいのですが。」
 「よろしい、このピッチャーの打順に指名打者をあてるように。」
 「はい。」
 「では、一同、礼。」
 「お願いします。」
 この後、後攻のプリキュアチームが守備及び投球練習を行います。

 一方、ボールボーイとなった大輔と裕喜は

 「無事で良かったよ。怪物が現れはぐれた時はどうなることだか。」
 「ああ。ラブを探していたら有事に巻き込まれてしまって。でも、キュアピーチに助けてもらったよ。」
 「そうか。」

 一方、投球練習をしているピーチとウェスターは

 「隼人君、その姿似合ってるよ。」
 「そうかい。」
 「じゃあ、しゃがんで投球練習始めるから。」
 「はい。」
 ピーチは投げ始めた。
 「バシン。」
 「おっ、良い感触だ。」
 「でしょ。」
 「これなら行けそうだぜ。」

 この間

 各チームのオーダーを審判員に提出した。そのオーダーとは
 先攻=ラビリンスチーム
 1番ショート3等陸士A、2番セカンド2等陸士A、3番レフト士長(1等陸士)、4番指名打者ノーサー、5番ファースト2等陸士B、6番サード3等陸士B、7番センター3等陸士C、8番ライト4等陸士、9番キャッチャー3等陸士D、ピッチャーオサキマックーラ9号。

 後攻=プリキュアチーム
 1番ピッチャーキュアピーチ、2番センターキュアベリー、3番ライトキュアココ、4番キャッチャーホワイトウェスター、5番レフトキュアチェリー、6番ファーストキュアベリーマザー、7番ショートキュアメロン、8番セカンドキュアパイン、9番サードキュアパインマザー、監督キュアピーチマザー。
 このオーダーで間もなく試合が始まります。練習が終わって。1番バッターが打席へ向かった。

 その後

 1番バッターが打席に立って。
 「1番ショート3等陸士A。」
 「プレイボール。」 
 ピッチャーキュアピーチ。振りかぶって第1球、投げました。
 「バシン。」
 「ボール。」
 続いて2球目
 「バシン。」
 「ボール2。」
 3球目
 「バシン。」
 「ボール3。」
 「コントロールが定まらない。」
 「思いっ切り、ど真ん中投げてみろ。」
 「うん。」
 続いて第4球、投げました。
 「バシン。」
 「ストライーーーク。」
 「よしっ。」
 続いて5球目
 「バシン。」
 「ボール、フォアボール。」
 3等陸士Aは1塁へ向かった。
 ノーアウトランナー1塁。
 「2番セカンド2等陸士A。」
 「プレイボール。」
 ピッチャーピーチ、セットポジションで第1球投げました。
 「コン。ボテボテボテ。」
 「バントだ。」
 「ここは任せろ。チッ、2塁はダメか。1塁へ。」
 「シューーッ、バン。」
 「アウト。」
 送りバント成功。1アウトランナー2塁。
 「3番レフト士長。」
 「プレイボール。」
 ピッチャーピーチ、セットポジションで第1球投げました。
 「カキン。」
 三遊間抜けたあ。レフト前ヒット。2塁ランナー3塁ストップ。1アウト1塁3塁。
 「4番指名打者ノーサー。」
 「オホホホホッ。こんな形で対戦するなんて思わなかったざーます。」
 「何を。」
 「あら、ウェスター。お久ぶりね。今、何してるの。」
 「他所の国で軍人やっております。」
 「それは、良かったざーますね。」
 「おしゃべりはここまで。試合を進めるぞ。」
 「はい。」
 「プレイボール。」
 「ピーチ、しっかり。」
 ピッチャーキュアピーチ、セットポジションで第1球投げました。ランナースタート。
 「何。」
 「任せろ。」
 「ブーーーン、バシン。」
 「セーフ。」
 盗塁成功。1アウトランナー2塁3塁。
 「これでは、単打でも2点入ってしまうわ。」
 「ピーーーチ。」
 「ドンマイドンマイ。」
 「うん。」
 「さあ、来いざーます。」
 カウントノーボール1ストライク。ピッチャーキュアピーチ、セットポジションから第2球、投げました。
 「カキーン。」
 「エッ。」
 打球は左中間へ。破ったフェア。3塁ランナーホームイン。2塁ランナーもホームイン。打ったノーサーは2塁へ、ツーベースヒット。
 「2対0.」
 「チキショー。」
 この後、目を覚めたかのようにキュアピーチは好投し始め、5番、6番バッター2者連続三振に切って取った。

 1回の表が終わり1回の裏開始直前

 「エッ、高島平警察署の刑事さん。」
 「ああ。君たちのチームスコアラーとして潜らせていただくよ。ボールボーイの一部は、当署の巡査数人潜らせているからね。」
 「ラビリンスの連中を逮捕する目的で。」
 「そう。あの怪物、ボールを乱発してたよね。」
 「はい。」
 「そこで、試合終了間際に網をかけて固定する作戦を考えたんだ。そうすれは、あの怪物を討伐しやすくなるだろ。」
 「なるほど。」
 「そうかあ。」
 「綱をかけるなんて考えたわ。」
 「これなら、ボールを乱発できなくなるからね。」
 「分かったようだね。それでは皆、試合を進めるぞ。手を合わせて。」
 「はい。」
 「セーノ。」
 「エイエイオーーーーッ。」
 「何が『エイエイオーーーッ』ざーますか。サキクラ9号、しっかり投球するざーます。」
 「ブーン。」
 「1番ピッチャー、キュアピーチ。」
 「プレイボール。」
 「プッ、プーーッ、ボン。」
 「バシン。」
 「ストライーーク。」
 「うわあ、早ーーーっ。目が付いて行けるかしら。」
 続いて、ピッチャーサキクラ9号。第2球、投げました。
 「ブーーン。」
 「バシン。」
 「ストライク2」
 続いて第3球
 「ブーーン。」
 「バシン。」
 「ストライーーーク、バッターアウト。」
 「ダメだ、目が付いて行かない。」
 「2番センターキュアベリー。」

 数分後

 「バシン。」
 「ストライーーーク、バッターアウト。」
 更に、3番キュアココも三振に倒れた。3者三振でチェンジとなった。

 その後

 ダイジェストでお送りします。
 2回の表、ラビリンスの攻撃。2アウト2塁がヒットで1点。更に、ホームランを打たれ一挙3点を追加され、6対0となった。その後、キュアピーチは3回以降0点に抑えます。一方、プリキュアの攻撃では、3回の裏、ようやく1点を取り6対1となります。更に4回の裏、サキクラ9号に投球の狂いが見え始めており、プリキュアメンバーも投球が付いて行けるようになり、当たり出して来るようになり、2点を取り、6対3と3点差に詰め寄った。

 最終回

 5回の表、尻上がりに投球が良くなったキュアピーチは、三振と凡打で得点を与えず0点で切り抜けます。
 5回の裏、1番キュアピーチからの好打順。ピッチャーはサキクラ9号。投球の制球がかなり乱れており、選球眼が勝敗の鍵を握ります。
 「プレイボール。」
 「さあ、来い。」
 ピッチャーサキクラ9号。第1球投げました。
 「バシン。」
 「ボール。」
 「制球が定まっていないわ。」
 その後、3球全てボールとなり、1塁へ出塁した。ノーアウトランナー1塁。バッターは
 「2番、センターキュアベリー。」

 数分後

 「バシン。」
 「ボール、フォアボール。」
 キュアベリーも出塁し、ノーアウト1塁2塁となった。
 「3番、ライトキュアココ。」

 数分後

 「バシン。」
 「ボール、フォアボール。」
 キュアココも出塁した。すると、たまりかねたノーサーがベンチから出て来てマウンドへ向かった。
 「何やってるざーますか。」
 「ウゴッ。」
 「大分、制球が狂っているざーます。」
 「ウグッ。」
 「交代するざーますか。」
 「ウガッ。ウガウガウガウガ(イヤだ。俺に投げさせてくれ)。」
 「大丈夫ざーますね。」
 「ウゴッ。」
 「任せるざーます。」
 続投することになり、ノーサーはベンチへ戻った。

 そして.....

 「4番、キャッチャーホワイトウェスター。」
 「プレイボール。」
 サキクラ9号、セットポジションから第1球、投げました。
 「カキーーーン。」
 「打ったあ。大きい、ホームラン。逆転満塁ホームラン。」
 「フンガァー。」
 「ホワイトウェスター、ゆっくり回って。」
 「フンガァ。」
 「ノックアウトーーー。」
 「今だ。」
 ボールボーイ数人、一塁側と三塁側がら網も持ちながら出て来てマウンドへ向かった。
 「フガッ。」
 「ホワイトウェスター、1塁踏んで。」
 ホワイトウェスターは1塁ベースを踏んで2塁へ向かった。
 「よし、網をかけろ。」
 「はい。」
 「ウガッ。」
 「網を固定しろ。」
 「はい。」
 「キンコンカントンキンカンキンコンカントンキンカン。」
 「よし、固定したぞ。」
 「撃てるものなら、撃ってみろ。」
 その頃、ホワイトウェスターは2塁ベースを踏んで3塁へ向かった。
 「プスプスプスプス。」
 「し、しまった。」
 「今だ、プリキュア隊。」
 「OK。」
 ランナーホームイン後のメンバー含めてフレッシュ6人は、ユニホームを脱ぎプリキュアコスに戻ってリンクルンを差し出した。ピックルンを差し込み横に開いてクリックボタンを2秒以上押し始めた。

 一方、ホワイトウェスターは

 3塁ベースを踏みホームベースへ向かった。
 
 再び、フレッシュ6人は

 「ハッ。」
 「トオー。」
 「エイッ。」
 「オーレ。」
 「ハーイ。」
 「ヤアー。」
 6人全員キュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。チェンジ。」
 「ミ、カチャッ、ボン。」
 「メロンバズーカー。」
 「楽しめ。誠実のグランツィア、ココリコーダー。」
 「ドレミファソラシド。カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「クリーンフィルターーーー。」
 「ラブサンシャイーーーン。」
 「エスポワールシャワーーーー。」
 「ヒーリングブレアーーーーー。」
 「ホットハーーーーーート。」
 「バッドメモリーリムーーーーーブ。」
 「フレーーーーーッシュ。」
 「ボン。シューーーーッ。」
 「ウッ。」
 カプセルに悪霊を閉じ込めた。
 「ボンボンボンボンボン。」
 「シューーーッ。」
 「ウッ。」
 「ハアーーーーーーッ。」
 「シュワシュワーーーッ。」
 その頃、ホワイトウェスターはホームインした。
 「ゲームセット。7対6、プリキュアチームの勝ち。」
 「やったあ。試合も討伐も両方勝ったぁーーー。」
 「ちぃ、残念ざーます。覚えてらしゃい。」
 「シューーーッ。」
 「しまった。逃げられた。」
 ノーサーも士官隊もワープして去った。
 「あれが、あの連中のやり方か。」
 「ワープで逃げるとは、警察でも捕まえれないな。」
 「仕方がない。ここは、プリキュアチームだけでも集合させて試合を終わらせよう。」
 「はい。」
 「選手の皆様、全員集合してください。」
 「はい。」
 プリキュアチーム10人が集合した。
 「一同、礼。」
 「ありがとうございました。」
 「パチパチパチパチ。」

 ピーチは

 大輔のいる方向へ向かった。そして....
 「キュアピーチ。」
 「あっ。」
 「あのラブが、俺のガールフレンドが見当たらないんだ。」
 「大丈夫。その子なら公園奥の方へ逃げたよ。」
 「ああっ、良かった。あいつドジだから。....って、俺がこんな風に言うからすぐケンカになるんだよな。」
 「でも、一生懸命探してた。」
 「エッ、あっああーー。大切な友達だから。でも、いざあいつの前になるとムキになってケンカになる。」
 「すごく分かる、それ。」
 「あれっ。」
 「あはーーっ。」
 「あれ、あいつに謝らなきゃ。」
 「ありがとう。」
 「エエッ。」
 「あっ、あーーーうーーー。きっと、そのラブって子も本当は仲直りしたいって思っているよ。」
 「そうだと良いけどな。」
 「うっ。」
 「ピーチ、引き上げるよ。」
 「ちょっと待って。先に行ってて。」
 「OK。先に行くよ。」
 キュアピーチ以外のプリキュア隊全員引き上げた。ホワイトウェスターもワープして去った。
 「似てないよ。」
 「そうか。」
 「じゃあ、私も引き上げるわ。」
 キュアピーチは空を飛び立った。
 「ありがとう、キュアピーチ。」

 翌日、赤塚公園

 「ごめん。」
 「俺、昨日はついバカなこと言って。」
 「私こそ約束忘れて本当にごめん。....、これで仲直りだね。」
 「あっ、ああーーー。」
 ラブと大輔は握手しています。
 「うっ、うううーーう....。」
 「うがぁ、あーーー。」
 「ああーーっ。」
 「もうーーー。」
 「しかし、あのキュアピーチって本当、セクシーで素敵だよな。お前もちょっと見習えば。」
 「何、それ。大輔だって、ミユキさんみたいにもう少しカッコ良くなれば。」
 「姉貴は関係ねえだろう。」
 「最初に言ってきたのはそっちでしょ。」
 2人は再び、もめ始めた。」
 「また、やってる。」
 「本当、こりないね。」
 「今日のドーナツは、何だか甘酸っぱいでい。」
 「大輔。」
 「相変わらずね。」
 「2人共楽しそう。」
 「してません。」
 「キィーーーッ。何、その言い方。」

                     完


 
 

  
 

 
後書き
 てんやわんやの軟式野球でした。2学期は長いので、これからもいろんなことがありそうです。 
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