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栄冠への道~弱小チームの大きな挑戦~

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栄冠への道~弱小チームの大きな挑戦~

 
前書き
青木一郎 35歳 職業 高校教師 担当 現代文
もともとは高校野球の名門日大桐生の監督として甲子園に3度出場し2度優勝(春1回なつ1回)
しかし今年になって辞令がでて
奈良県立青葉第一高校へ離任した。 

 
第一章 おらおら男子との出会い
青木が「職場だ」と言われやって来たグラウンドには想像を絶する風景が広がっていた
野球同好会の部員たちが煙草をすったりマウンドの上で酒を飲んでいる部員などが各自適当に「やる気ゼロ」
オーラを出していた。
キャプテンに集合をかけさせると部員たちが一斉に青木に殴りかかった。
青木がまず部員たちに発した第一声が「こんにちは」でも「宜しく」でもない
「開拓しないとな」だった。

青木はある部員と目が合うとすこし武者震いを感じた。
その部員の名は若菜大輔
その男は2年前の全中の決勝でサヨナラホームランを放った「浪速の若大将」と呼ばれた男だ。
そんな男がなぜこんな場所にいるのか青木はまだ知らなかった。 
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