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4/28 寂しかった
前書き
微エロと一部の台詞が下品。
「…………」
出張から帰ってきて一番に向かったのは総悟の部屋。俺が帰ってる事はまだ近藤さんすら知らない。
静かに足を踏み入れるとアイマスクを着けて眠る総悟の傍らに腰を下ろす。髪を撫でても起きない総悟に焦れて、腹に馬乗りになってキスをする。そこでようやく瞼が上がって目が合った。
「お帰りマイハニー」
棒読みすら愛しい俺はもう末期に違いねェ。
「ふざけてんじゃねーよ。何か言う事あんだろ」
「おーよしよし、よっぽど寂しかったんですねィ。そんなに俺のチ○コ咥えたか」
「死ね」
くだらない事ばかりペラペラと喋る総悟の言葉を遮って冷めた目で見下ろす。
「……お帰りなせェ土方さん。もう帰ってこないかと思いやした」
「帰ってくるに決まってんだろ、お前がいるんだからよ」
「今日はやたら素直ですねィ。嬉しいけど少しくすぐってぇや」
「んあっ……」
言葉とは裏腹に嬉々として上半身を少しだけ浮かせて首筋に吸い付いてくる。
「で、どうなんです。寂しかったんで?」
首筋に唇を触れさせたまま息を吐きながら問われ、堪らず背中に腕を回して爪を立てる。
「ひぁッ……当たり前、だろっ!」
俺に孤独を忘れさせてくれるものはこの世にお前一人しかいないのに、そのお前が三ヶ月半もの長い間傍にいなかったのだから、寂しかったに決まっている。そうでなければこんな小っ恥ずかしい真似はしねェ。
「嬉しい事言ってくれますねィ」
「そういうお前はッ……どう、なんだよ」
途切れ途切れにやたら熱っぽい息を吐き出しながら、俺の身体をまさぐる総悟を見つめる。
「……寂しかったに決まってんでしょう」
その言葉に満足して、今日一番の笑みを浮かべて僅かに舌を出してみせた。
煽って煽られて、余裕なんてなくしてしまえば良い――そして悲しみも寂しさも孤独も全部、お前が忘れさせてくれよ。
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