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『ひとつ』

作者:零那
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『分身』


此の身を裂いて逢いに来てくれたアナタに、私は涙零れた。

逢いたくても逢えないもどかしさに耐えた日々。

声は聞こえないけれど痛い程元気に暴れてたアナタ。

壁を突き破って出て来そうな勢いのアナタ。

毎日のコミュニケーションが楽しかった。

綺麗事ばかりでは無く、連日ずっと苦しんだりもした。

安静を言い渡されるだけの検診でも、アナタを見ると笑顔零れた。

アナタに巡り逢えて良かった。

アナタで良かった。

こんなにも可愛くて優しいアナタで本当に良かった。

すべての成長の瞬間瞬間を、私の記憶に残してくれた。

泣いてるときも傍にいる。
笑ってるときも傍にいる。

アナタが離れ行くまで、私はアナタと共に泣いて笑って、怒って喧嘩して仲直りして、そんな日々を過ごしていたい。

今のアナタとの日々が続くなら、どんなイタミだろうと耐える。

今のアナタの笑顔を守り通すことが出来るなら、どんなイタミも...

アナタの笑顔が、私を支える。

私も、アナタの支えになっていたい。

アナタを守っていたい。

アナタを守り続けていたい。

その日が来るまでは...

 
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