1.東方神無異伝
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解放そして逃亡
神界最深部、地下室ーーー
ついに、封印によって眠っていた少女が目を覚ます。
「••••んゅ••••••••?」
目覚めた少女は眠たい眼を擦る。
そのとき、手首に付けられていた鎖が音を鳴らす。
しばらくその鎖を見つめていたが、邪魔だと力任せに引きちぎる。
少しの間、身体を慣らすために歩き回る。
足にも鎖が付けられているので、同様に引きちぎった。
少女は自由になると外に出るため壁を伝って扉を探す。
(トビラというものは•••••ドアノブってものを回して押すんだっけ?)
少女はドアノブを回す••••••••前に握り潰してしまう。
そしてそのまま回すがドアノブが耐えられなくなり外れる。
(壊れた••••。)
じっと見つめるとドアノブを捨て、扉に手を当て••••••るのではなく張り手のごとく力任せに吹っ飛ばす。
そしてそのまま外に出て階段を上がり、今度はドアノブを握りつぶすだけで止まる。
今度こそ扉を開ける。
あまりの眩しさに怯むが、慣れてくるとその辺を散策。
途中見張りの神に見つかるも惨殺。
しばらく進むと、正面玄関が見つかり、外に出る。
(明るいなぁ。)
眩しそうに眼を細め、一歩踏み出そうとするーーー
ドスッ!
「••••っぅ••••••?」
「や••••やった••••••!?」
槍で腹を貫かれるが、大して表情に変化があるわけでもなく、無表情で腹を貫く槍をへし折り背後にいた神の喉に突き刺す。
その神に続き、後からゾロゾロと武器を持った神々が殺気を放ちやってくる。
今殺されるのはごめんだ、と少女は後ろに下がる。
一斉に襲いかかってきた神々を対処するのも面倒だと判断し、後ろに思いっきり跳んで下がるがーーー足が地に着くことはなく、そのまま落下する。
最後に見た神々の顔は、心底嬉しそうだった。
後書き
ついに出ました、主人公!
白夜は神外なので、鎖くらい簡単に千切れます。
たとえグレイプニル以上の強度があろうとも、うちの子は引き千切ります(どうしてかっていうのは突っ込まないで••••)。
現在の神王は、ゼウス(ヘタレ、しかし某神話とはあまり関係ない)ですが彼は後ほど。
ちなみに、落とされたのではなく自分から落ちました。
うちの子、本気を出せば凄いんです。
本気を出さなくても今回登場した神々は死にます。
消す方が簡単なんですけどね(訳が分からないという方、作者の国語能力が低いんです、すみません)。
今回の消去者、零。
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