詩集「棘」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
春宵の霧
何も手につかない…
どうしてこんなにも想ってしまうんだろう?
君の幸せ祈る時
僕は一人ぼっちだって感じてしまう…
朧気に気づいてた
僕はずっと…一人でいるんだなって…
春宵の霧は僕を隠して
優しく包み込んでいるようで…
こんな淋しい世界から僕を消して
あの人の幸せ…叶えてあげて…
涙は疾うに尽きて…
必要のない自分がとても虚しい…
一体何のために
僕はここで生きてるのか考え続ける…
ずっと前から知っていた
僕はきっと…無駄なんだなって…
春宵の霧は君を隠して
僕から遠ざけているようで…
こんな哀しい世界から僕が消えて
君が幸せになればいい…
春宵の霧は僕を隠して
優しく包み込んでくれている
きっと僕は幸せからは程遠く
僕は何処へ在ればいいのか…
春宵の霧よ…
僕をどこかへ連れていって…
ページ上へ戻る