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ワンピースの世界に

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10話

ハンコック達と別れて2年、カイトはフーシャ村に帰ってきた。

アマゾン・リリーを出てから、預かった手紙を渡すために世界を回っていた。

行った先々で、手紙を受け取った家族達は涙を流し喜んでくれた、会えなくても生きていてくれただけでも嬉しいと。すべての手紙を渡し終えると、約束の日まであまり日数がなく急いでフーシャ村に急いで帰って来た。

(予定外に遅くなったな、もっと早く帰ってくるつもりだったのに。ルフィはフーシャ村の港から出港したから、ここで待っててもいいけど・・・どうしよ山に向かうか?まぁ取り敢えずマキノさんの店に行ってみようかな)

村の中を歩き、酒場の前に着いた。

(懐かしいな、全然変わってない。腹も減ったし中に入るか)

中に入ると、中も昔のまま変わっていなかった。

「あら、いらっしゃいませ」

マキノが奥から出てきた。

「久しぶり、マキノさん」

「えっ?」

「分からないかな?」

「・・・・・・あっ、もしかして・・・カイト君?」

「正解」

「え~すごい久しぶりね。大きくなって、わからなかったわ」

「ハハハ・・・まぁ9年も経ったしね」

「もうそんなになるのね、出て行く時に泣いてたのが最近みたいになのに」

「お、俺は泣いてないよ。泣いたのはあの3人だよ」

「フフッ・・・そうだったかしら」

「そうだよ・・・そうしておいて」

「わかったわ・・・あっ座って、何がいいかしら」

「じゃあ、マキノさんのオススメでお願い」

「は~い、待っててね」

席に座り水を飲みながら店内を見渡すと、ルフィやシャンクスとのことが鮮明に思い出せる。

少ししてから・・・

「はい、お待ちどうさま」

「やっぱり、美味そうだ・・・いただきます」

「ふふっ・・・最初に来た時も同じ物を食べてたわね」

「そうだったかな?」

「そうよ、よく覚えているわ。いきなり山賊を倒しちゃうんだもん、印象が強すぎて忘れられないわ」

「ハハ、そんなこともあったな」

「それに、あの手配書見たわよ。すごい金額ね」

「ああ、あれはエースがヤバそうだったから助けた結果だよ」

「そうなんだ、エース君は大丈夫なの?」

「ああ、無事に島からは出港したよ」

「そう・・・頼れるお兄ちゃんね」

「出来の悪い弟を持つと、心配なんだよ」

「ふふふっ・・・あっでも、フーシャ村に帰って来るってどうしたの?」

「ルフィと海に出る約束してたから、戻ってきたんだ」

「えっ!?」

「ん?」

「ルフィと一緒に?」

「うん、そうだけど」

「ルフィはもう行っちゃったわよ」

「・・・・・・・・・・・・はっ?」

「もう一ヶ月くらいになるかしら」

「ええええぇぇぇぇぇぇ~~~」

「いつの約束をしてたの?」

「ルフィが17才になった一ヶ月後の6月5日・・・俺の誕生日に出航するって言ってたんだけど」

「ルフィは誕生日のその日に出て行ったわ、勘違いか忘れてたのね」

「・・・・・・たくっ、アイツは・・・仕方ない、追いかけるか」

「きっと海に出れるのが嬉しくて、忘れてたのね」

「多分そうだろうね、ごちそうさま・・・じゃあマキノさん、行ってくるよ」

「ええ、いってらっしゃい・・・きをつけてね」

「ああ、ありがとう」

酒場を出て、船に向かった。

(ローグタウンに向かってみるか・・・そこに行けばルフィの事が解ると思うし。ココヤシ村に行ってもいいけど、俺手配されてるしな・・・ナミには会いに行くって言ったけど、今度にするか海軍に見つかると、めんどくさい事になりそうだし)

船をローグタウンに向けて、フーシャ村を後にした。



数日後・・・

ローグタウンに上陸することが出来た。

(ここが『始まりと終わりの町』か、海賊王ゴール・D・ロジャーの生まれた場所でもあり、死んだ所か・・・とりあえずここで情報収集してみるか、ルフィの事もわかるかもしれないし)

街に入り広場にある処刑台を目指していくと、ルフィがこの街を通過したことがわかった。

(処刑台が崩れてる、これってルフィのやった事だよな。・・・グランドラインに戻るか)

来た道を引き返していると、カイトの目の前に立ち塞がる人物がいた。

「待ちなさい!!!」

「ん?」

「あなたは雷帝カイトですね。私は海軍曹長たしぎ、名刀『白連』回収します。」

そう言って刀を構えてきた。周りはたしぎの言葉を聞いて、騒ぎ出した。

「たしぎ曹長ね・・・」

「抜きなさい」

「その刀は『時雨』だったな、いい刀だ」

一瞬でたしぎのそばに移動して、ポンッと頭に手を置いた。

「えっ・・・(い、いつの間に、見えなかった)」

「俺の刀が欲しいんなら、もっと強くならないとな」

「・・・・・・クッ」

たしぎが、刀を振りかぶろうとしたとき・・・

「やめろ、たしぎ」

葉巻を咥えた大柄の男が現れた。

「ス、スモーカーさん!?」

「へぇ・・・(これがスモーカーか・・・葉巻を2本同時に吸うって何でだろ?煙が欲しいのか?)」

「雷帝か」

「はじめまして、スモーカー大佐。腐った海軍が多い中で、中々骨のある人物だと聞いてるよ」

「フンッ・・・初めてじゃあねぇよ、2回目だ」

「どこかで会ったことあるか?」

「2年前のシャボンディ諸島だ」

「ああ、赤犬の時か・・・あの時いたんだな」

「チッ・・・覚えてやがらねぇのか。まぁいい、この街に何の用だ?」

「・・・観光だよ。処刑台を見に来たんだけど無くなってたから、もう島から出るところだ」

「本当か?」

「ああ・・・向かって来なければ、手出しはしない」

「・・・・・・わかった、さっさと行け」

「じゃあな・・・たしぎも、またな」

「えっ」

スモーカー達に背を向けて、歩き出した。・・・船に近づいたところで、頭からフードをかぶった男が現れた。

「俺に用か?・・・(この人ってドラゴンか?ルフィの父親の・・・)」

「雷帝カイトか・・・あいつの言っていた通り面白い男みたいだな」

「あいつ?」

「お前の知っている奴だ」

「そうか・・・元気でいるなら、それでいい」

「知っているのか?」

「俺の弟達は、3人共しぶといからな。」

「フフフッ・・・麦わらの一味は5日前にグランドラインに向かった」

「そうか・・・ありがとう」

ドラゴンの横を通り、船に乗り込む。

「あっ、そうだ・・・そいつに伝言を頼めるか?」

「ああ、聞こう」

「心配させたバツに、今度会ったら感電させると言っておいてくれ」

「フッわかった、伝えておこう」

「頼んだ」

そう答えて、帆を張り出港した。



カイトの出港を見ていた、ドラゴンは・・・

(面白い男だ・・・我らの仲間にと考えていたが、無理だな。・・・それにしても、ルフィと共に行くのか?・・・風が吹き始めるか・・・)

カイトの船が見えなくると、ドラゴンの姿もその場から消えていた。



ローグタウンを出てから、数日後・・・

双子岬に到着した。・・・船を着けると一人の人物が近づいてきた。

「・・・また来たか、最近は船が多いな。一人で来る奴は初めてだがな」

「海賊王の元船医、クロッカスさんですよね?」

「ほう、私を知っているのかね?カイト君?」

「ええ、師匠のレイリーから話は聞いています」

「レイリーの弟子か?」

「はい」

「レイリーは元気か?」

「あと50年は死にそうにないですね」

「ワハハハ・・・そうか、元気ならばそれでいい・・・それでここに来たのは何か用があるのかね?」

「ここに麦わら帽をかぶった、海賊はきましたか?」

「ああ、来たぞ。2日前にウイスキーピークを目指して、出港したがね」

「2日前か・・・追いついてきたな」

「知り合いか?」

「ああ、俺の弟なんです」

「ワハハ・・・変わった男だったが、すごい兄が居たものだな」

その後、レイリーの話をしてルフィのあとを追うために、双子岬を後にした。

岬を出て、カイトはクロッカスに貰った手配書を見ていた。その手配書には・・・

『DEAD OR ALIVE  麦わらのルフィ  2千500万ベリー』

(俺がアーロンを倒した事が、影響してるよな。・・・まぁルフィの懸賞金も直ぐに上がるから、気にしなくてもいいか)





ウイスキーピークを目指して、数日船を走らせると島の影が見えてきた。

(ようやく追いついたかな?まだ居てくれたらいいんだけど・・・)

その瞬間、島の近くの海上で船が爆発炎上した。

(イガラムのおっさんが乗ってた船か、って事はルフィはあの島にいるって事だな。先におっさんの方に行っておくか)

見聞色の覇気で辺りを見ると、泳いでいるイガラムを見つけた。

カイトは船をイガラムのいる方に向けて、進んでいった。

少し走るとイガラムを見つけて、船に引き上げた。

「も、申し訳ない、助かりました」

「いや、気にすんなよ・・・大変な目にあったな、イガラムさん」

「なぜ私の名を?」

「あ~覚えてないか、もう5、6年経ったしな」

「・・・・・・あっ・・・もしかしてマリージョアに忍び込んでいた?」

「そう、正解だよ」

「確か、カイト君だったな・・・賞金首として手配された時は、驚いたが。なぜここに?」

「ちょっとルフィに用があって追いかけてたんだよ。そしたらいきなりの爆発を見て近寄ってみたら、あんたがいたから助けただけだ」

「そうか・・・かたじけない」

「相変わらず、堅苦しいな」

「う・・・」

「まぁいいや・・・この船はイガラムさんに貸すから、使いなよ。俺はこのままルフィに会いに行くから」

「ルフィ君に会いに行くのなら、是非頼みたいことが!!!」

「頼み?」

「彼等の船にビビ様が乗っておられる、どうかビビ様を守ってくれないだろうか」

「・・・ルフィ達はなんて言ってた?」

「アラバスタまで、必ず届けると言ってくれた」

「そうか、わかったよ。ルフィがそう言ったんなら、協力するよ」

「本当に・・・かたじけない」

「本当に堅苦しいな。ああ、それと食料と水はある程度積んであるから好きにしてくれ。じゃあまたな」

そう伝えて、月歩で空中を移動して島に着いたあとはルフィの船の方角に、島の中を移動していった。





ルフィ達の船が見える所に来ると、ニコ・ロビンが亀に乗って船から離れるところだった。

(先にロビンの顔も見ておこうかな)

亀が近づいたところで、地を蹴り亀に飛び移った。

「だ、だれ!?」

「はじめまして・・・ニコ・ロビン」

「あ、あなたは・・・」

「俺の事は知ってるみたいだから、自己紹介は省くよ。麦わらの一味はどうだった?」

「なぜそんなことを聞くの?」

「麦わらのルフィは、海賊王になる男だからな。ロビンを守り戦ってくれる男になると思うぞ、あの一味全てお前のために戦ってくれる・・・俺も含めてな」

「っ!?・・・あ、あなたは」

「俺もワケありな人間で、お尋ね者だからな。情報は入るようにしてある・・・クロコダイルやお前の事もな」

「・・・・・・」

「歴史を知ることは、悪じゃない・・・と俺は思ってるけどな。ルフィがクロコダイルを倒す事が出来たら、あの一味を頼ることも考えてみてくれ」

「・・・・・・あなたは何を知っているの?」

「何も知らないよ、色々な情報を集めた結果だ」

「・・・そう」

「じゃあ、もう行くな・・・また会おう、ニコ・ロビン」

「ええ」

ロビンと別れると、カイトは体を雷に変化させルフィ達の元に向かった。



船に近づいていくと、海中から大きなイルカが現れた。

(あ、ぶつかる・・・)

イルカとぶつかった瞬間、辺りに轟音と稲妻が走った。

(すまん・・・イルカ、これは事故だ)

イルカに詫びながら、呆然としているルフィ達の前に降り立った。

「よう、ルフィ・・・久しぶりだな」

「・・・・・・・・・」

反応のないルフィに向かって

「あれ、もしかして俺の事忘れたか?」

「カ、カイトーー」

「ちゃんと覚えててくれたか・・・反応ないから忘れられたのかと思ったぞ」

「忘れるか」

「本当か、俺を置いて出航しただろ?」

「グランドラインに入れば、会えると思ったんだよ。カイトは賞金首になって逃げ回ってフーシャ村には帰れないって聞いたから」

「誰に聞いた?」

「じぃちゃん」

「・・・あのジジイか、俺は逃げ回ってなんかない」

「そうなのか?カイトは帰らない、だから諦めて海軍に入れって言われてたんだよ」

「本当に迷惑なじいさんだ」

「まぁ会えてよかったな」

「ああ、そうだな」

ルフィとの話が一段落して、周りを見るとまだ固まっていた。

「ルフィの仲間か・・・ん?ビビと・・・ナミか?二人とも久しぶりだな」

(ナミも乗ってたのか、アーロンを倒したから乗ってないと思ったんだが・・・)

「カイト二人の事しって「お兄ちゃん」「カイトさん」・・・うおっ」

急にルフィが二人に突き飛ばされ、ナミとビビがカイトに抱きついてきた。

「わっ・・・ちょ、二人共落ち着け」

「こんなに早く会えると思わなかった、ルフィにお兄ちゃんの事を聞いてもしかしたら会えるかもしれないと思ってたのよ」

「私もこんな所で会えると思いませんでした。それにちゃんと覚えてくれてたんですね」

「まあな、忘れたりなんかはしないよ。それにナミもビビも凄く綺麗になったな、ビックリしたよ」

「「本当に?本当ですか?」」

「ああ」

3人で話しているのを見ていた周りの中で、切れた人物が一人・・・

「テメェ銀髪!!なにナミさんとビビちゃんに抱き付いてんだ!!嫌がってるだろうが!!」

サンジがキレ気味に言うと、ウソップが冷静に

「待て、サンジ。抱きついてるのはナミとビビだ・・・嫌がってるようには見えないぞ」

「ウルセェ!!!俺には二人の悲鳴が聞こえるんだ!!!二人を開放しやがれ!!!」

(サンジって・・・病気じゃないのか?)

「サンジ君、うるさい」

「邪魔しないで下さい」

二人の反撃に、サンジはこの世の終わりみたいな顔をして、甲板倒れ込んだ。

「まあ、二人とも一旦離れてくれ話ができない」

二人は不満そうに、離れた。

「おい、ルフィ・・・こいつはお前の知り合いか?」

ゾロの質問に

「そうだ、カイトは俺の兄ちゃんだ」

「「「「「兄ちゃん」」」」」

「まぁ、義兄弟だ」

「むかし、盃を交わしたんだよな」

「ああ」

「そうか、ルフィの兄ちゃんか・・・俺はウソップ、よろしくな」

「カイトだ、よろしくな」

「俺はゾロだ。そこで倒れてるのが、グルマユゲだ」

「そうか」

倒れていたサンジが起き上がると、ゾロに向かっていく

「誰がグルマユゲだ!!!オロスぞ、マリモ!!!」

「誰が、マリモだ!!!切るぞこの野郎!!!」

二人の口喧嘩を聞きながら、ルフィに話しかけた。

「面白そうな仲間だな」

「ああ、すごく楽しいぞ」

そこにウソップが声をかけてきた。

「なあルフィ、お前の兄貴ってことはカイトも強いのか?外見はすごく強そうに見えるけど」

「ああ、すごく強いぞ。俺は一度も勝ったことないしな、賞金額もすごいぞ」

「カイトも賞金首なのか?」

「ああ、2年前に賞金をかけられた」

「へぇー、額はいくらなんだ?」

「7億5千万べりーだ」

「「「えっ!?」」」

ウソップを始め口喧嘩をしていたゾロとサンジも、驚いたようにカイトを見る。

「7億5千万べりー」

「「「・・・・・・・まじ!?」」」

するとナミが1枚の手配書を出してきた、そこには・・・

『DEAD OR ALIVE  雷帝・カイト  7億5千万ベリー』

「俺の手配書か、ルフィとナミとビビは知ってたみたいだな」

「俺はダダンに教えてもらったからな」

「私は村に回って来た手配書を見たわ」

「私はお父様から聞きました」

「結構知られてるんだな。それにしても・・・ビビはともかく、ナミもこの船に乗ってるとは思わなかったな」

「私の夢は、世界地図を描くことなのよ。ココヤシ村付近の測量をしてたらルフィと知り合ったの、その時にお兄ちゃんのことを聞いて一緒にいれば会えるかも知れないと思って・・・ビビはって、どうゆう意味?」

「ああ、ビビはこの船に乗ってるのを聞いたからな」

「誰に?」

「イガラムさん」

「「「「「「えっ!?」」」」」」

ルフィを始め固まっていたゾロ、サンジ、ウソップまでも驚いた顔をした。

「カ、カイトさん・・・本当にイガラムと会ったんですか?」

ビビが問いかけてきた。

「ああ、船が爆発したから見に行ってみたら、泳いでた。だから救助して俺の船を渡しておいた」

「イガラム・・・良かった」

「良かったなビビ、ちくわのおっさん生きてて」

「うん」

(ちくわ?髪型の事か?)

イガラムが生きていた事に一同安堵の表情を見せたあと、改めてカイトの自己紹介をしてルフィの言葉で宴が始まった。

宴が始まり、カイトは質問攻めにあっていた。主にルフィとナミとビビの三人が質問攻めをして、それに対してカイトは肯定や否定をして答えていた。

最初は硬かったゾロ、サンジ、ウソップの三人も、ゾロは一緒に酒を飲み、サンジとウソップは料理と狙撃の腕を褒めると上機嫌になり、美味い酒と料理を楽しく食べることができた。

宴の中で、ビビの故郷アラバスタの現状などを聞き、俺も協力すると約束した。

しばらくして、酔い覚ましといって一人で船首にきた。

(ようやくルフィに追いつけたな、皆も良い奴ばかりだし。ようやく一段落したかな・・・ここに来て10年か、色々あったけど・・・早かったな。俺も良い人に恵まれてるな、これも神様のおかげか?・・・まぁ考えても仕方ないか、今まで通りでもいいだろ)

考え事をしていると、ルフィが肉を持って来た。

「カイト、肉はまだ一杯あるぞ」

「・・・相変わらず、肉ばかりだな。野菜も食えよ」

「う~野菜は力が出ないから、嫌いだ」

「ハハハ・・・本当に、変わらないなルフィは」

「変わったさ、あの頃よりも強くなった。それに、いつかはカイトにも追いつく」

「お前ならきっとなれるよ」

「ししし」

「俺が出て行ってから、ちゃんと修業してたみたいだしな」

「ああ、いつか海に出るために・・・海賊王になる為にな」

「そうか」

「なあ、カイト」

「ん?」

「カイトの夢ってなんだ?」

「・・・・・・夢か・・・なんだろ?」

(夢か・・・こうなりたいってのは無いな・・・う~ん)

「そうだな・・・ルフィやエース、サボの夢が叶うのを見るのが、俺の夢かな」

「それが夢か・・・じゃあ叶うな」

「ああ、期待してるよ」

「任せとけ」

その後、みんなの元に戻り宴の続きに参加した。



さらに数日船を走らせると。

「間違いない!サボテン島と引き合っている、あの島が私達の目的の島よ」

この船の航海士ナミが、みんなに告げた。

「あれかぁ~、グランドライン2ツ目の島だぁ~」

ルフィの声が響き、目的の島『リトルガーデン』に着いた。



















 
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