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詩集「棘」

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あてのない風のように




いつも大胆な行動をする君に
僕は苦笑いを溢してた
古いものが好きな僕はいつも
新しいものに焦がれる君を見ていた

素顔の君は眩しくて
いつから僕は惹かれてたんだろう?

あてのない風のように
君を愛さずにいられたのなら
ずっと君の笑顔を見ていられたのかな?
時の紡ぐ残像に
僕はいつしか魅入られて
もう君のことしか考えられないよ…


まるでコロコロ万華鏡のようで
僕と正反対の君がいた
静かに過ごしたい僕はいつも
楽しげに笑う君が愛しくて

素顔の僕はつまらなくて
君はきっと疎んでたんじゃないかな?

あてのない風のように
君の前から消え去れるのなら
ずっと君は笑顔でいられるのかな?
時の紡ぐ残像に
僕はいつしか絡め取られ
もう君のことしか愛せないんだ…

君のことが大切で…愛しくて…

あてのない風のように
流れてゆきたい…




 
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