詩集「棘」
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愛することの切なさは
いつか見た夢の続きは
儚く 脆く 胸の奥の方へ吹き溜まる
変化しない日々の時間は
唐突に呆気なく 壊されるものでしょ?
彷徨する風に手を翳して呟く
このまま知らぬ場所へ行くのもどうだ…?
愛することの切なさは きっと誰しも同等で
ただ一つ違うとすれば 僕が僕であるということ…
宇宙の中の小さな惑星(ホシ) その中の小さな自分(イノチ)
風は黙ってすり抜けて行く 僕はどこへ逃れよう…
あの日見た君の笑顔は
優しく 強く 心を締め付け傷つける
自分を保つ日々の仮面は
空しく一瞬で 砕かれてしまうものでしょ?
気儘に射す光に手を翳して 呟くこのまま物言わず死に逝くのもどうだ…?
愛することの切なさは 愛を知らねば気付かずに
想いは届かずすれ違い 君の幸せ祈れない
自然はいつも知らぬうちに 鮮やかに変化する
光は黙ってすり抜けて行く 僕はどうして生きようか…
淡々と遣り過ごす日々は消え
想うことに壊されて逝く
幻の君を追っているのか
それとも…僕が幻なのか…
愛することの切なさは きっと誰もが同等で
ただ一つ違うとすれば 僕が僕でしかないこと
宇宙の中の小さな惑星(ホシ) その中の小さな自分(イノチ)
君は黙ってすり抜けて行く 僕はどこへ逃れよう…
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