仮面ライダー鎧武　信じた道

「インベスの裏にスサノオがいることは間違いない」
「だからだな」
「行って確かめてだ」　
　そうしてというのだ。
「奴の今回の罠も破る」
「じゃあ行くか」
　山本は決意している顔だった。
「そしてな」
「はい、今回もですね」
「スサノオと」
　稲森と飯島はその山本に応えた。
「戦って」
「勝つんですね」
「あいつが仕掛けたならだ」
　操真も言う、真剣な目で。
「破る、その罠をな」
「そういうことだな、あいつがあの街にご執心ならな」
　それならとだ、仁藤は操真に応えて言った。
「行こうぜ、あの街にな」
「ああ、だが」
「だが？」
「確かあの街にはもう葛葉紘汰はいない」
　操真はここでこのことも言った。
「そして駆紋戒斗もだ」
「前に会ったけれどな」
　仁藤はかつての共闘を思い出しつつ応えた。
「あの二人は確かな」
「駆紋戒斗は死んだ」
　操真はまずは彼のことから話した。
「そして葛葉紘汰は旅立った」
「それでもう二人共いないんだな」
「しかしだ」
「ああ、そんな気がするよな」
　仁藤は腕を組んだ姿勢で操真に答えた。
「あの連中もな」
「出て来るだろう」
　これが操真の読みだった。
「あの二人もライダーだ」
「ライダーならだったな」
　木崎もここで言う。
「何度死のうとも」
「そうだ、蘇る」
　操真は木崎にも答えた。
「だからだ」
「あの二人もか」
「出て来る」
　間違いなく、というのだ。
「そしてその二人ともだ」
「共に戦うか」
「ライダーとしてな」
　これが操真の言葉だった、そして。
　彼が最初に立った、それからまた言った。
「行こう、あの街に」
「それじゃあな」
　仁藤が応えた、そしてだった。
　魔法使い達も出た、木崎と大門も一緒だった。そして奈良もだった。
「僕もちょっと」
「ああ、行くのか」
「はい、戦えないですけれど」
　戦闘には加われないことをだ、輪島に答えてそのうえでというのだ。
「出来ることはありますから」
「そうだな、何かとな」
「ですから行って来ます」
　こう言うのだった。
「そうしてきます」
「じゃあ俺はな」
「ここで、ですね」
「留守番しておくからな」　
「ですよね、やっぱりお店には誰かいないと」
「どうしようもないからな」
　笑ってこう言って操真達を見送ってだった。輪島は一人で留守番をするのだった。その頃呉島達はというと。
　既に変身して戦闘に入っていた、ライダー達は戦いを優勢に進めていた。