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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者

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クラス対抗戦

まぁ、加賀さんからの写真はともかくだ
















クラス対抗戦キタァァァァァァァ!!



一回戦、我らが1組代表の一夏の相手はやはり凰。 表面上は平静を装ってはいるが、内心ではドキドキが止まりませぬ



「グヘヘヘヘ……」



「おの、御堂さん? 大丈夫ですか?」


おっと、顔に出ていたようだ。


声のした方に顔を向けると、そこにいたのはオルコットと篠ノ之の2人。


「御隣、よろしくて?」


「おお。構わんぞ」


それではと言って隣に腰かけるオルコット。 それに続いて篠ノ之もその隣に座った。


「で? 何のようだ? 態々俺のとこにきたのも何か理由があるんだろ?」


「……何故、そうお思いになりましたの?」


「そりゃあれだ。 こんなけ席が空いてて俺の隣に来るとか、何かあるとしか思えんだろうに」


まったく、自分でいってて悲しいが、前世で一度だけ他に席があるのに俺の隣に座った女の子みて、あれ?この子、俺のこと好きなんじゃね? とか思って勘違いの末に絶望を経験したことがある


あぁ……俺の黒歴史…


「ひとつ、聞いてもよろしくて?」


「どうせあれだろ。 BT兵器についてだろ」


「……ええ、その通りですわ。 本来なら、私(ワタクシ)のようにBT兵器を使っている間は動けないはず。 ですが、何故、貴方は動けましたの? 」


答えてください。 と、強く求める視線。 やめて!そんなに見つめられたら照れちゃうよ!



……さて、ふざけるのはここまでにしておこう


オルコットの質問だが、答えは簡単。 俺が脳量子波を持っているからだ。
だが、その答えは容易に答えられるものではないし、答えていいものではない。 なんせ、本来この世界にないものなのだから


BT兵器の弱点ともいえるそれが全くない俺にそう疑問をぶつけるのはいい。 オルコットだって、強くなりたいのはわかっている



けど、俺の答えは変わらない


「悪いが、他国にうちの技術を教えるわけにはいかんのでな。 ノーコメントとさせてもらう」


「……そう、ですわよね」


意外と簡単に引き下がってくれたことに少々驚いたが、これはこれでよいとしよう。 なんせ、俺はもともとこの世界のものではない。話してしまえば、どこかでボロが出てしまうかもしれないのだから


「私からも一ついいか?」


「お? 今度は篠ノ之か。 何だ?」


「……出来れば、名字で呼ばないでくれ。あまり好きではないんだ」


「……そうか。 なら、箒さんや。何の質問?」


俺は女の子の名前を呼び捨てで呼べるほどの男ではない。 さすがに箒、と一夏のようには呼べねぇよ


「先日の試合。 御堂は本気だったか?」


「……何でか聞いてもいいか?」


まさか、篠……箒さんに気づかれているとは思わなかったぜ。 織斑先生には最初から気づかれていたが、ここにもいたとは


「ちょっと、箒さん。 どういうことですの?」


「言った通りの意味だ。 流石にあの時の御堂の武装が少すぎた」


確かに、武装で本気かどうかわかるやつには分かるとは思っていたが……箒さんにバレるとは。 いや、予想していなかったわけではない。 ないのだが、やはりこうこられると、返答に困ってしまう


「……よく気付いたな。 確かに、あの時の俺は全然本気なんか出してねぇ。 流石に会長とやったときは本気でやらざるを得なかったがな」


「……それはやはり…」


「何を考えているかは知らんが、こんな大事な試合の前に、自信無くさせるようなことしたらダメだろ? いい試合するんだったら、あれくらいがちょうどいいと思っただけだよ」


零落白夜を使われれば、確かに俺の持つビーム兵器は無意味になるが、それは刃が触れたときの話だ。 俺の持つBT兵器は14基もあるんだ。 一斉に攻撃すれば、必ず仕留められる



だから、最低限の2基。 それで今の主人公がどこまで戦えるのか知りたかった


「そんな……では、貴方はあのBT兵器のほかにも、まだ何かを持っているのですか?」


「それはまた対戦するときにな。 ほれ、一夏が出てきたぞ」



ちょうど、入り口から出てきた一夏。


真っ白な機体に身を包み、空へと昇っていく。 いつの間にいたのか、凰の奴はもうすでに上空で待機していた


「さぁ、始まるぞ……」


原作のイベントが。そして、乱入者の登場。 今度は、もっとインパクトのある、見ごたえのあるイベントだ



「……楽しみだぁ…」


試合が始まる。 一夏は雪片弍型を構え、凰は双天牙月(ソウテンガゲツ)を構える


何度か打ち合ったあと、距離をとった凰の機体、甲龍(シェンロン)の両肩に浮かぶ龍咆(リュウホウ)から衝撃砲が放たれる


もちろん、俺にも砲身や弾は見えない




そして……



凄まじい音をたてて何かがアリーナの防御壁を突き破ってくる


突如、アラームが鳴り響くアリーナ。 生徒たちが混乱に陥った。


俺の隣に座っていたオルコット達はもういない。 織斑先生の所にでも行ったのだろう



今はもう見えなくなったフィールド。 だが、そうなる前に、チラリと一瞬だけ見えたそれ


フルアーマーのIS。 原作にでてきた無人のIS


「……ハハッ」


つい、笑いが溢れてしまう。 皆が焦っているなかでただ一人、俺はにやけていた



「……もっと見えるとこにいかにないとな」



誰も俺に気づいていないなか、俺はアサシンの気配遮断で観客席を飛び出した。  
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