ソードアート・オンライン〜黒の剣士と青白の童子〜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
プロローグ
前書き
どうも皆様初めまして。柚希です。
さて、今回初投稿となりました。不安等ありますが末長くお付き合い下されば幸いです。
文章力など皆無です。改善点、誤字脱字ありましたら気軽に言っちゃってください。
ではっ、どうぞ。
麗らかな日差しの中、東京都銀座四丁目を少年は歩いて行く。
本来なら自分の仕事場に呼び出せる相手からの呼び出しに応じたのは、情報交換の場に、銀座の高級喫茶店が挙げられたからだった。
少年の風貌は、少し長めである地毛の黒混じりの銀髪に、細身で平均よりも高めの身長。そして年不相応なな少年の纏う空気。本当にまだ十八歳なのか疑いたくなる威圧的な雰囲気を醸し出していた。そして仕事着である黒のスーツが若いながらもしっくりきていた。
そんな彼の容姿に周りの視線が集まることに気にする素振りを見せず、少年は目的地へと急ぐ。
「ったく。せめて菊岡も人通りが少ないところにしてくれよな。銀髪って目立つし」
呼び出した男に対しての悪態をついていると、目的地の前についた。
ドアを開けると、白シャツに黒蝶タイのウェイターが深々と頭を下げる。
お一人様ですか、と聞かれて辺りを見回す。すると店の奥にいた男と目が合う。
「おーい透くん、こっちだよ!」
「……すいません、あれと待ち合わせです」
彼、宮地透が言うと、ウェイターは表情を変えることなく、かしこまりました、と一礼して歩きはじめた。金持ちそうなご婦人たちが溢れる店内に、仕事着の黒いスーツで来たことを後悔した。場違いにもほどがある。目の前のウェイターに聞こえないようにため息をつきつつ、磨き上げられた床板を歩いて行く。
目的のテーブルで立ち上がったのは、ダークブルーの高級そうなスーツにレジメンタルタイ、黒縁眼鏡を掛けた背の高い男だった。
右手で椅子を示す男の仕草に従い向かいにある窓際の席に座ると、即座に湯気を立てるお絞りと革張りのメニューが出された。
「さ、なんでも頼んでよ」
という男の声に促されるようにメニューを見て少し思案する。
「じゃあ、リンゴのシブーストとアールグレイを」
ウェイターが深々と腰を折ってから立ち去る。
少しの間沈黙したが、先に透が口を開いた。
「そういえば昇進したんだってな。 防衛省、オペレーション・アリシゼーション部長、菊岡誠二郎 三等陸佐」
「一体どこから聞いたんだい、僕だって先日言われたばかりなんだけどね」
「うちには情報好きの天才がいるからな、昇進祝いに奢りにしといてやるよ。………本題に入るぞ」
それまでのシニカルな笑いを止め真剣な表情になると、透は持ってきていたカバンから黒いファイルを取り出し、その中から一枚の紙を取り出した。それは、ヘルメットのような装置の設計図が描かれていた。
菊岡もそれに倣うようにカバンから数枚の資料を出す。
「黒も黒、真っ黒さ。きみの言ってた通りね、もう二人で手を組んでいると思うほどだよ」
「ははっ。笑えない冗談だ」
ちょうどその時、注文していたものが届いたので一時的に話が中断する。菊岡も自分のケーキにフォークを突き刺す。
食べ終わった頃、今度は菊岡が口を開いた。
「きみの方はどうだったんだい、例のフルダイブマシン、ナーヴギアで人を殺害することは可能なのかい?」
その問いに透はアールグレイを一口含み、ため息をつく。
「あったよ。あの世界でHPがゼロになればナーヴギアに指令が出て高出力マイクロウェーブで脳を焼くようになってた、時間にしておよそ10秒。この設計図を見る限り、簡単に外せるものじゃないし、壊そうとすればそれが感知された瞬間に頭はチンだ」
そこまで言ったところで二人揃って今日何度目か知れないため息をつく。
「正直、八方塞がりだと思うぜ。俺は公に動けない以上何もできないし」
「僕は一端の自衛官だからねぇ、そんな僕の言葉を真面目に聴く人はいないだろうね」
でも、と。菊岡は言葉を続ける。
「まだ一万人が犠牲になって死んでしまうという結末を防ぐ方法はある」
「なんだと⁉︎」
「ただこの方法は冴えてないし、何より僕に大分利益がある話だ」
「今更利益なんて関係ねえよ、俺にできることならやってやるさ」
それを聞いた菊岡はニヤリと笑って人差し指を立て、提案するかのように言い放った。
「簡単さ、きみが行って被害を抑えればいいんだよ。あの鋼鉄の浮遊城でね」
「はああぁぁぁ⁉︎」
SAO編、リンク・スタート
後書き
どうでしょうね。初めてのことでドキドキですが、頑張っていこうと思います。
ちなみに主人公の名前の読みはトオルです。
透)俺喫茶店で絶叫してるのかよ……
作)まあまあ、描写的に仕方ないよ
「「次回もお楽しみに」」
ページ上へ戻る