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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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チームトライホープvsチームセイントライズ…決着! 後編

「むうぅ!! 」

いける!
そしてグラディウスを突きつけ聖騎士ガンダムを盾ごと押していく。

「ああああああ!!! 」

最後にルミノックスを突きつけ、さらに押していく。そうしている間に、聖騎士ガンダムが耐えようと踏ん張っていた。
そしてケルサスガンダムからは粒子が溢れ出ていた。

「つ、ら、ぬ………けーーーー!!! 」

そうしていると、盾にヒビが入ってきた。

「なっ!?ヒビが!? 」

「おおおおおおお!!! 」

そしてヒビが割れ、盾が破壊された。



















ケルサスガンダムの左腕と一緒に。

「なっ………」

「ふっ………終わりだサオトメ君! 」

聖騎士ガンダムがデュランダルに粒子を纏わせて、左腕を失ったケルサスガンダムに向けて振りかざしてきた。

「まだだ! 」

機体を回転させて、グラディウスでなんとか受けるも耐えきれず、遠くに吹き飛ばされた。

「ぐううぅぅ! 」

くそっ!あの場面で左腕が壊れるのかよ!
そう思うも、状況は不利になった。盾を破壊できたのはいいものを、左腕と引き換えになった。どうする…?

「さて、その様子ではもうほとんど何もできないようだな…。終わらせよう。フィンファンネル! 」

すると、閉まっていたフィンファンネル二基がマントから射出された。

「くそっ!考える暇もないのかよ! 」

フィンファンネルの攻撃が攻撃してくるなか、聖騎士ガンダムも接近してきた。

「ふっ! 」

粒子を纏わせてデュランダルを振りかざしてきた。それに対してグラディウスに粒子を纏わせて受け止める。
するとフィンファンネルが後ろから攻撃してきてバックパックに当たり破壊された。

しまった!これじゃ羽も出せない!
聖騎士ガンダムから離れて守りに入るが、一向に攻めに入れないでいた。
そうしていると、トランザムが切れてしまった。

「やべ!ぐあぁっ! 」

切れた直後、左肩にフィンファンネルの攻撃が当たり破壊された。

「トランザムも切れたか。どうやら本当に打ち止めのようだな…。終わりだ。落ちろサオトメ君」

フィンファンネルの攻撃と、残りの光の矢を投擲してきた。

「しまっ!? 」

「…ヤ君! 」

「!? 」

当たる直前、横から機体が現れケルサスガンダムを掴んで回避した。しかし、その機体の右足に当たり破壊された。

「あああっ…ぐ…!!」

すると、突然うめき声を上げた。

「大丈夫かトウイ!? 」

ある機体。フリーダムがボロボロの状態でケルサスガンダムの胴体を掴んでいた。

「ふぅ、ふぅ。ヒロヤ君、使って」

そう言うと、フリーダムの残っていた左腕をパージした。

「僕はもう戦えそうにない…。だから君に託すよ」

「お前…大丈夫なのかよ? 」

「ははっ…ヒロヤ君。君は僕の丈夫さを知らないようだね。特になんともないよ」

「…そうかよ」

明らかに大丈夫そうに見えないが、今はトウイの大丈夫を信じて、フリーダムの左腕を受け取った。

装備しようとした直後、フィンファンネルの攻撃がこちらにきていた。

「ヒロヤ君!早く! 」

「お構いなしかよ! 」

フリーダムの左腕を、ケルサスガンダムに装備し、グラディウスを掴む。

「左腕をフリーダムので補ったか。だが君のもう一本の剣はどこかにいってしまったから、その一本しかないぞ? 」

「………はっ!関係ない…行くぞ! 」

聖騎士ガンダムに向かって行くも、トランザムの影響でまだ機体性能が落ちている状態だった。

「…あまい」

デュランダルに粒子を纏い、そのまま思い切り振り抜かれた。

「ぐっ! 」

とっさにグラディウスに粒子を纏わせて受けるも、受け止めきれずにフリーダムとは逆側に吹き飛ばされた。

「サオトメ君…。終わりにする」

どこか残念のように言って、デュランダルに粒子を纏い接近してくる。

「こんなところで…!」

「終わりにしないで! 」

「!? 」

聖騎士ガンダムに向けてファンネル二基が激突する。

「ぐっ!こんなもの! 」

デュランダルでファンネル二基を切断される。後ろを見ると、V2バレットスナイパーのコアファイターがこちらに向かってきていた。

「シノ! 」

「ヒロヤ!ドッキングするわよ! 」

「はっ?……そういうことか! 」

背中をV2バレットスナイパーのコアファイターに向けると、ミノフスキードライブユニットがドッキングされた。

「ヒロヤ君!乗って! 」

いつの間にか回り込んでいたのか、フィルマメントブースターが飛んできた。

「わかった! 」

フィルマメントブースターの上に乗り、グラディウスを構える。

「なるほど…。どうやら、まだまだなようだな! 」

聖騎士ガンダムがデュランダルを構え粒子を纏わせる。

「行くぞ!トウイ!シノ! 」

「ええ! 」

「おお! 」

フィンファンネル二基がこちらに向かって攻撃してきたなか、トウイのフィルマメントブースターが当たりながらも前に進んでいく。

「光の翼…発動! 」

ミノフスキードライブユニットから光の翼が現れ、機体が加速していく。

「俺たちが…」

フィルマメントブースターが破壊される直前、飛び降り爆風を利用してさらに加速していく。
フィンファンネル二基の横を通るとき、光の翼によって破壊し、グラディウスに粒子を纏わせて聖騎士ガンダムに振りかざす。

「俺たちが…勝つんだーーーーー!!! 」

「こい!チームトライホープ! 」

粒子を纏ったデュランダルとグラディウスがぶつかり合い、その衝撃で回りにあったデブリ全てが吹き飛んだ。

「「はああああああああ!!!! 」」

拮抗していくなか、少しずつこちらが押されていく。

「シノ!機体がギリギリ壊れない程度に、最大出力だ! 」

「…!わかった! 」

すると、光の翼はさらに出力を増していく。

「これで…終わり…」

ところところにケルサスガンダムにヒビが入っていくが、徐々に聖騎士ガンダムを押していき

「だーーー!!! 」

デュランダルを砕き、聖騎士ガンダムを左肩から右足にかけて切り裂いた。

「はぁ、はぁ、はぁ…。勝った?」

ケルサスガンダムの右腕は破壊し、各部にヒビが入っていた。

「おめでとう…。君たちの勝ちだ」

『BATTLE ENDED』

聖騎士ガンダムの爆破とともに、バトルが終了した。





ーーー--





「全日本ガンプラバトル選手権中高部、決勝勝利チーム。天之川学園、チームトライホープ」

ワアアアアアアアア!!!

「ヨシナたちが…負けた? 」

「やはり天之川学園が勝ちましたか…」

「あっ?なんだ?お前ヨシナたちが負けるって予想してたのか? 」

「僕たちに勝ったんですから、それぐらいの事はしてくると思ったんですよ」

「ふーん。とにかく慰めの言葉でも考えておくか」





ーーー--





「勝った…んだよな…? 」

「ええ!もちろんよ!なんならほっぺでもつねってあげる? 」

「いやそれは遠慮しとく」

「まあとにかくこれで全国だね」

「ん?ああそうだ………な?トウイ。お前そのケガどうした?」

トウイの右頬にアザができており、その他ボロボロになっていた。おまけにふらふらしている。

「えっ?ケガ?まあ確かに少しふらつくけども」

「たく………ほら。肩貸すぞ」

「おお……かたじけない」

トウイの右腕を肩に回し支える。

「トウイ、大丈夫なの? 」

「大丈夫大丈夫」

そうしていると、ヨシナたちがこちらにきた。

「ヨシナ…」

「サオトメ君。優勝おめでとう。私は一回しか行ったことがないが、全国は厳しいぞ?心してかかりたまえ」

「上等…。望むところだ! 」

「ふっ…。そう言うと思ったよ」

「ハルカゼ、楽しかったぜ。また今度バトルしようぜ。そんときは俺が勝つからな」

「いいよ。次も僕が勝つから」

「言ってくれるなこのやろう! 」

笑いながらコムカイがトウイの肩を叩いている。ちょっお前!俺にも振動が来てるんだが!

「トオサカさん。全国大会頑張ってくださいね。あとその他いろいろも…フフッ」

「ちょっと待って。最後の一言はどういう意味なの?しかも笑ったわよね?」

「いえいえ。笑ってませんよ?あと、多分鈍いと思うので大変だと思いますよ」

「えっ!?いやいや何言ってるの!?アマミヤさん!?鈍いとか大変とか!? 」

なにやらあちらではシノがあたふたしているようだ。なにを言われてるんだ?

「さて、では閉会式が始まる。そろそろ並ぼう」

そう言われると、すぐに俺たちも閉会式の準備をした。





ーーー--





閉会式も終わり、俺たちは帰路についた。

「次は全国か…本当に実感がわかないな」

「けど、おそらく今の私たちじゃ太刀打ちできないわね。もっと腕をあげないと」

「そして、全国大会用に新しいガンプラを考えないとね」

「そうだな。けど全国大会が始まるまで時間はある!それまでの間になんとかしよう! 」

「ええ! 」

「了解! 」

こうして、予選は無事終了。俺たちが全国大会出場の切符を手にいれた。
 
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