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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十五話 緒方中尉!!バスケと空軍の関係は知らん!その十一

「ゴキブリにだ」
「ああ、ゴキブリか」
「まさにその通りよね」
「こいつ等の腐りきった性根見てるとな」
「本当に来世はゴキブリになりそうね」
「流石お釈迦様わかっておられる」
「それしかないわね」
 観客達もお釈迦様の言葉に頷く。
「そういうことなら」
「一回ゴキブリになってやりなおせ!」
「エボラ菌とかエイズ菌よりましだろ!」
「死ね!ゴキブリに生まれ変われ!」
「とっくの昔にゴキブリみたいになってるけれどな!性格が!」
「ああ、俺達ゴキブリかよ」
「ローチかよ」
 流石に二人も腐った、ゴキブリと呼ばれると。
「幾ら何でもな」
「それはないだろ」
「ちょっとなあ、へこんだぜ」
「一秒は立ち直れないな」
「まあ一秒経ったな」
「じゃあ復活だな」
 落ち込んだことは落ち込んだ。
「それじゃあな」
「試合するか」
「それでさっさと勝ってな」
「今度は高崎聖子さんな」
「高崎聖子さんの写真集とDVD買うか」
「芸術鑑賞に励むか」
 こう言ってだ、クローン達にも言った。
「おい御前等いいな」
「じゃあ今から試合だ」
「今回も勝つからな」
「宜しく頼むぜ」
「イーーーーーーーーーッ!!」
 ここでもこう叫ぶクローン達だった、外見も中身も完全に戦闘員だ。戦闘員がラグビーの服を着ているだけだ。
 二人も同じくラグビーの服を着ている、上は黒で下は白だ。
 試合がはじまる、すると。
 試合自体は普通だった、トライをしてされて。
 お互いに点を取っていく、二人はその中でボールをパスし合いながら話をした。
「なあ、今回な」
「ああ、珍しく普通だな」
「普通に試合してるな」
「得点とかもな」
 二人にとっても他の誰にとっても意外なことに。
「俺達まだ切り札出してないしな」
「ごく普通だぜ」
「何かこういう展開って新鮮だな」
「この作品はじまって以来だろ」
 二クール目にしてだ。
「これまで何かな」
「相手の超絶必殺技が出てたのにな」
「それがないからな」
「普通に汗かいてるな」
「点を入れて入れられて」
「ボールの奪い合いをして」
「走ってタックルしてな」
 こうした『普通』の展開がというのだ。
「新鮮だぜ」
「何かこの作品じゃないみたいだ」
「このまま最後までいくか?」
「そうなるのかね」 
 こう話しながら試合をしていく、だがその間にも。
 日帝衆への歓声は凄まじくジャスティスカイザーへのブーイングも同じだけ凄まじかった。このことは変わらなかった。
「こっちにはチアガールなしかよ」
「向こうは奇麗なお姉ちゃんばかりいるのにな」
「しかもスタイルがいいな」
「学ランjの応援団までいるってのに」
「っていうか応援団ってまだあるんだな」
「嗚呼!!花の応援団みたいだな」
 古典的名作ギャグ漫画である、下品ギャグが凄まじい。
「その連中も日帝衆応援してるな」
「俺達は死ねだのくたばれだの言ってな」
「全然応援してこねえな」
「子供達まで俺達攻撃してるじゃねえか」
「何でそうなるんだよ」
「俺達は子供達のヒーローじゃねえのか」
 最初からそうした書き方はされていない、この作品では。 
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