オッス!オラ、フリード!いっちょ踏み台すっぞ!!
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俺氏、8歳にしてブラック企業に就職した件
前書き
なぜかエイプリルフールネタが絶好調すぎて本編が立つ瀬がないよぉ。
というわけで、番外編ででも続きを書くかもしれません。内容はてきとうになりますが構いませんね(ニッコリ)
じじいに模擬戦で凹されてから2年たった。今日も今日とて睡眠学習の真っ最中である。
「さて、今日はこのくらいにしよう」
「ありがとうございましたっと」
ここ二年で変わったことと言えば、能力が強くなったこととか、ジョブが増えたこと。でもまあ、一番大きいのは…
「終わったか」
WoLとは違う別の男の声。弓や斧、剣といったさまざまな武器を使う、武器のスペシャリストであるフリオニールが現れたことだな。ある日突然夢の中にいたのだから驚いた。驚きすぎて「貴様反乱軍だな!」といった俺は悪くないと思う。んで、クリスタルにも文字が増えていた。ギリシャ数字のⅡの文字だった。これが増えると夢の中のキャラも増えるんだろうな。増えるトリガーが全く分からんけど。
といっても、フリオニールが現れたのはつい最近だけどな。
「今日はどうだった?」
フリオニールに感想を求めた。
「最初に比べれば幾分かましにはなったが完璧というには程遠いな。まあ、成長スピードは常人よりもはるかに速いからそう長くはかからんだろうがな」
へ~、フリードってかなり才能あったのね。ありがたやありがたや。
「ではまた、会おう」
何時ものあいさつで、俺は朝を迎える。
そして、朝の日課である家事を…ここ2年で完全に主婦になってしまった気がする。寮生はあいつら以外にも増えた。じじいが一般募集をかけたらしい。とはいえ、入学試験的なものがあるが。で、そいつらの分まで俺が家事をしなければならないわけなんだわ。でもさ、よく考えてほしいのが皆俺より年上なんだよ。年下に養ってもらって恥ずかしくないのか?以前そんなこと聞いたら「別に」って言われた。お前ら戦闘技術学ぶより常識を学ぶことをお勧めするわ。将来が心配だぞ。
…そんな事ばっかり考えてるからおかんになるんだろうな。
ここ2年で変わったことはほかにもあって、寮の周りが農地になった。うん、理解できないと思う。簡単に言ってしまえば資金不足です。日本円にして月10万円で生活しろってさ。1人ならいけるんだけど3人は無理に決まってんだろ。恒例のようにじじいに抗議したわけだが取り合ってもらえなかった。というか「私のころはもっと貧しかったぞ」といわれた。時代が違うよコンチクショー!じじいの時代は二次大戦のころだろうが!というわけで、自給自足生活ですわ。種を買ってきて育てる。普通なら時間はかかるだろうけど、魔法を駆使してかなりの速度で育てられる。補助魔法系が使えるようになったからヘイストで植物の加速させたりする。土壌はデュリオの煌天雷獄で肥沃な土を作ることで土が痩せないのでかなりの速度で取れるようになった。本来の使われ方をしない魔法と神器涙目。土地の開墾はジークの仕事だ。
あと和食が食べたかったから醤油とかを調達しようと思ったけど輸入でなおかつ高かったから、大豆を大量に購入して発酵させて作った。味噌とかも同様に作った。これも神器と魔法の応用で作った。食卓がどんどん華やかになったよ。
この一連のことはそれぞれにとっていい訓練になる。神器や魔法の制御や筋トレになった。KENZENな体は豊かなNOUCHIから宿るってね。自給自足生活のおかげで生活に余裕が出来るようになったので、余ったお金は娯楽品の調達とかに使っている。あとは、デュリオとジークが一足先にエクソシストになったことぐらいかな。まあ、それはいいや特筆すべきことないし。
「さて、皆起こすかね。おーい!起きろ飯だぞー!」
俺の号令にぞろぞろと人が降りてくる。
「おはよう、母さん」
「おはよう、お母さん。今日もいい天気だね」
短髪黒髪の男の子と金髪ツインテールの女の子が降りてきた。
「ん、おはよう。クロス、マリア。あと次お母さんとか言ったら、1週間飯抜きだからな」
「「はーい」」
まあ、いつもこんな感じである。おおむね他の奴らも同じだ。
「おはよ、おかあ「ファイア」ギャアアアア」
「言ったよな。デュリオ。お母さんと呼ぶなって」
いい加減しつこいのでデュリオには頭にファイアをお見舞いした。あいつ本当に学習しねえな。そんなやり取りをしてるうちに全員食卓に着いたので飯を食べ始めることにしよう。
「さあ食うぞ。いただきます」
「「「いただきます」」」
「ひどいっすよ。フリードちん」
「うっせえぞ。デュリオさっさと食え。軽めに炙っただけで済んだことに感謝しろや」
そんなやりとりしながら飯を食ってると、珍しい来客があった。
「おはよう、みんな」
「「「おはようございます!」」」
「ん?じじいじゃねえか。珍しいなこっちに来るなんて」
じじいが寮に来るなんてめったにないんだけどな。なんかあったのか?
「今日はフリードに用があってな」
「俺?」
「ああ、今日付けでフリード。お前は正式にエクソシストとなる。今日はそのためにエクソシストの本部に連れて行こうと思ってな」
…へ?
「マジで俺エクソシストになるの?俺、まだ8歳なんだけど…」
どこかの時空管理局もビックリのブラック採用だよ。どこに8歳そこそこの餓鬼を戦場に出す奴がいるんだよ!あ、ここにあったのか。ってやかましいわ!
「早いうちから実戦を積むのもいいだろうと思ってな。それにお前は並のエクソシストの数十倍は強いんだ。私が保証しよう」
そういう問題じゃねえよ!死ねといたいけな子供に戦場に出て死ねと申すか!
「保障されても仕方ないんだけど」
「と言っても決定事項だからな」
オノーレ。この世に神はいないのか。あ、死んでたわ。
「わかった。飯食ったら準備するから少し待ってろ」
そう言って、俺は飯をかき込み食い終えた。
「こちそうさん。後片付けよろしく。じゃあ行こうぜ爺さん」
俺はあとのことを他の連中に任せてじじいと共に本部へと向かった。
本部へは数分で着いた。車?いいえ、ヘイストを使ったダッシュです。こんな時まで訓練です。
「着いたか」
じじいは何で俺のヘイストダッシュについてこれるんですかねぇ。
「結構距離あったけどなんとかついたな」
「ついてきなさい。案内しよう」
じじいに言われるがままついていくことになった。本部の中は若干居心地が悪かった。どこに行っても変な目で見られるんだよな。というか、噂になってるらしい。どうやら俺はエクソシストの最年少記録になるらしい。どうでもいい記録すぎて涙が出るわ。
じじいが部屋の前で止まった。どうやら目的地のようだ。中からものすごいオーラを感じるんだけど、いったい何者?
「フリードくれぐれも失礼のないようにな」
そう言ってじじいはドアをノックした。
「失礼します。ストラーダです。フリードを連れてまいりました」
「入ってください」
中から声がし、入室を促されじじいと共に入室した。中には金髪のイケメンが待っていた。
「初めまして、フリード・セルゼン。私は天使長ミカエルです。よろしく」
ヤヴァイ、天使長に目をつけられた。なぜここにいるし?ともかく平常心で接さなければ
「ちょり~っす。よろピクミン!」
…死んだな(社会的に)やらかしたな。後ろからの爺からの殺意がやばい。肉体的にも死にそう。
「はい、よろピクミン」
なんと!なんと慈悲深い。これは信者になってしまいますなぁ。
「挨拶はこれくらいにして、本題に入りましょう。あなたをここに呼んだのは、あなたに渡すものがあるからです」
天使長直々に渡されるものってなんだ?
「あなたにはこれからエクソシストとして頑張ってもらわねばなりません。そこで、私から特製の光の剣と魔力を込めて放つ銃を渡します」
原作でフリードが使ってたやつね。あれ特注だったんだ。
「そして、私からはこれを」
じじいからももらえるのか。まあ、あんまり期待してないけど。じじいが手に持っていたのは一本の剣だった。その剣、ものすごい聖なる波動を感じるんだけど…
「じじい、この剣は?」
「私が使っていた。聖剣デュランダルだ」
はえ?それ将来ゼノヴィアが持つ奴だよね?
「それを俺に?」
「お前なら使いこなせるだろうと思ってな」
8歳の俺にどこまで期待してるんですかねェ?とりあえず、じじいからデュランダルを受け取った。すると
「な、なんじゃこりゃー!」
デュランダルがまばゆく光り俺の中に入っていった。
「どうやら、デュランダルに気に入られたようですね」
マジかよ。いつ返せばいいんだ?これ、ゼノヴィアに任せたいんだけど…
「私の予想通りだったか。デュランダルは、破壊の聖剣だ。『すべて』を破壊する。使いこなせるように励みなさい。フリード」
まあ、この先どんな武器使うかわからんし、練習だと思えばいいかな。これあっちの世界でも使えればWoLやフリオニ-ル使い方聞けるんだけどな。
「では、用事は以上ですが何か聞いておきたいことはありますか?」
あっ、そういえば天使長に会ったときにやりたいことというか欲しいものがあった。
「じゃあひとつ。ミカエルさんの羽を何枚か欲しいんだけど」
スリースターズを作るのにいるみたい。リストに載ってたから作りたいんだけど結構無理ゲーなもの多かった。天使長の羽は結構他にも使えるしもらっておいて損はない。でも、ジョブの習熟度が上がれば魔力を込めれば作れるようになるみたい。すでに簡単なものは作って使用してたりする。ちなみにスリースターズの材料は『熾天使の羽』、『堕天使幹部の羽』、『魔王の羽』、『真龍の牙』である。正直無理ゲーどころか絶対作れねえよ。
「ええ、構いませんよ」
ああ、ホンマにええヒトやな。ミカエルさんが翼から何枚か羽を引き抜いて俺に渡してくれた。
「あざっす」
「ところで、私の羽を何に使うのですか?」
「ちょっとアクセサリーを作るために必要なんですわ」
俺がそう言うと、ミカエルさんは頭に疑問符を浮かべたような顔をしながら言った。
「アクセサリーですか?」
「まあ、お守りみたいなもんですね。俺が今腕にしてるこの銀の腕輪とかもそうですな」
「微力ながら魔力を感じますね。これをあなたが…」
俺の顔をまじまじと見つめてくるミカエルさん。照れるんですけど、男なのに。
「な、何か?」
「いえ、なんでもありませんよ。では私はこれで、また会いましょう」
そういって、ミカエルさんは消えた。
「さて、私たちも戻ろう」
「あいよ」
「その前に、フリード話がある」
目がオコですわ。これ前にもあったな…
「それ、今度じゃダメ?」
「ダメだな」
「仕方ない…逃げるが勝ちってね!ヘイスト!」
ヘイストの本気ダッシュで逃げたけど結局捕まって模擬戦で半殺しにされたでござる。
後書き
ランキング2位になってて吹いた。皆さんのおかげです。これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました
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